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常盤貴子、イラン人監督の映画『CUT』で13年ぶりショートヘアに

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 女優・常盤貴子が現在撮影中の映画『CUT』の役作りで13年ぶりに髪を切り、夜の世界で生きる女を演じている。常盤は「普段依頼される役柄はだいたい似たような役が多いので、今作では外見も含めて自分の想像をいい意味で裏切られていて、楽しんでいます」とやりがいを語っている。

13年ぶりにショートヘアになった常盤貴子 撮影中の映画『CUT(原題)』より 

13年ぶりにショートヘアになった常盤貴子 撮影中の映画『CUT(原題)』より 

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 同作は、イラン出身で現在は米ニューヨークを拠点に活動し、カンヌ、ヴェネチアなどの国際映画祭で作品を発表し続けているアミール・ナデリ監督の最新作。主演の俳優・西島秀俊は「2005年の東京フィルメックス映画祭でナデリ監督と出会い、その時に『一緒に映画を作ろう』と約束していた」といい、ナデリ監督も「このストーリーは西島さんのために書いたもの。この映画は西島秀俊その人であり、西島秀俊はこの作品と秀二そのものです」と、2人の約束を実現させた。

 主人公・秀二は、いつも兄からお金を借りて映画を作っていた売れない映画監督。ある日、その兄が急死し、自分のためにヤクザから借金をしていたことを知る。残った借金を返済するため、秀二はヤクザの組員相手に仕事をする陽子(常盤)と、組員のひとりであるヒロシ(笹野高史)の助けを借りながら殴られ屋を始める、というストーリー。

 西島とナデリ監督は相思相愛の関係だが、常盤は「最初に企画書と脚本を読ませて頂いて、あまりにも『?』が多かった」と戸惑った。決め手になったのはナデリ監督の同作にかける情熱で、常盤は「日本の古い映画は時間がゆっくり美しく流れる映画がたくさんあって大好きだったのに、最近はコマーシャル的な作品が多くて、これはそろそろ誰かどうにかしなくてはいけないと思い、自分が立ちあがったとおっしゃられていたので、思わず『オモシロイ!』と参加してしまいました」。8月上旬にクランクインし、常盤は「ナデリ監督は嵐のような人で、私も含めてみんな振り回されています(笑)」と話している。

 同作の製作には米、フランス、トルコ、韓国、イランのプロデューサーが参加し、これらの国に加えて、英、カナダ、モロッコ、スウェーデン、レバノンが出資に参加している。また、製作前から在日フランス大使館が協力を申し出るなど、異例の多国籍プロジェクトとなっている。撮影は10月頃まで続き、2011年に公開予定。

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  • 撮影中の映画『CUT(原題)』より 
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  • アミール・ナデリ監督 

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