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　瓜二つの“実写化キャスト”が話題を呼んでいるドラマ『もやしもん』（フジテレビ系ほか）が、放送開始まで1週間を切った。そのなかでも漫画原作者・石川雅之が本人を描いたと言われるハマり役が、美里薫役を演じるお笑いコンビ・笑い飯の西田幸治（36）だ。このほど、美里との名コンビ、川浜拓馬役のバッファロー吾郎・木村明浩（39）とともにインタビューに応じた“俳優”西田は「画面からにじみ出る存在感に注目してほしいですね。ベネチア（国際映画祭）で会いましょう」とその先を見据えて怪気炎をあげた。

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　同ドラマは石川による“世界初の菌マンガ”として人気の同名コミックが原作。“連ドラのようなアニメ”というコンセプトのもとに設立された、深夜アニメ枠『“ノイタミナ』”で初の実写作品となる。菌を肉眼で見ることができる主人公・沢木惣右衛門直保（中村優一）が通う農大の仲間たちとさまざま菌が織りなす日常を描き、実写版では原作の石川自らが一部の脚本を手がけたオリジナルストーリーも展開される。

　西田は「天津の向（清太朗）に『西田さんやと思うんですけどねぇ出てるの』って言われて読んで、うわ俺やんけ！」と自分を美里と自覚。「ここまでがっちりなのは初めて」という連ドラで、さらに大学2年と実年齢よりずいぶん若い役を演じるが「何の問題もない」ときっぱり。「僕は正直、ハリウッド見てるんで、日本はちょっと見てない。ベネチアにしか興味がない」とトークを弾ませたが、実際のところは「単に似てるってだけで、僕の俳優能力を買われたわけでないので…」とトーンは低めだ。

　一方の木村は“原作のキャラクターに忠実”にキャスティングされた出演者らと比べ、「坊主頭でいいのかな」と多少の引け目を感じている。「川浜はキザな七三（分け）がウリだから、てっきりカツラをかぶらされるのかなって髪をずっと伸ばしてなかったんですよ。そしたら監督は『坊主でいいですよ』って。みんな似せてんのに、唯一、僕だけ違うんですよ！」と声を荒げ、いいのか悪いのかわからない扱いに困り顔だ。

　そもそも本業とは別の現場。雰囲気がつかめないまま臨んだ撮影だったが、共演の加藤夏希、はねゆりらから「2人のアドリブで盛り上がって助けられた」と感謝されるほどに。「われわれがリーダーシップを発揮して現場をグイグイ引っ張っていったんでね。ええ」と胸を張る西田、即座に「違いますよ！ あの子らのおかげで全然助けられてますよ」とたしなめる木村。

　CG加工に時間がかかるため、キャスト出演分は半年以上前に全話撮り終えた。最初の2話を一足早く鑑賞した2人は、CGで大量に描かれた“菌”たちに「漫画見てるのと一緒」と完成度に舌を巻き、西田は「みんな仲良く和気あいあい楽しかったんですよ。みんなで木村さんイジったり」と撮影現場を懐かしそうに振り返った。そう、結局は新鮮な現場が楽しかったのだ。今後も「お話があれば喜んで」と俳優業に色気をみせ「だから言えるのは、いろんな漫画家さん、僕を出して」と懇願する西田だった。

　ドラマ『もやしもん』は、2007年に同作のアニメ版も放送された深夜枠フジテレビ“ノイタミナ”で7月8日（木）深夜0時45分より（初回放送は深夜1時より）、関西テレビ7月13日（火）深夜1時29分より、東海テレビ7月15日（木）深夜2時15分より、BSフジ8月14日（土）深夜1時（※毎月最終週のみ休止）よりにて放送開始。


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