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豊川悦司、藤沢時代劇『必死剣鳥刺し』で悲運の剣の遣い手に挑戦

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 俳優・豊川悦司が、作家・藤沢周平氏の“隠し剣”シリーズを原作にした映画『必死剣鳥刺し』に主演する。豊川が演じるのは悲運の剣の遣い手・兼見三左エ門(かねみさんざえもん)。豊川は「撮影は大変でしたが、近年見たことのないような激しさのある、凄い殺陣が見られると思います」と期待を誘う。三左エ門の姪でありながら、密かに想いを寄せるヒロイン・里尾(りお)役には女優・池脇千鶴、そのほか戸田菜穂吉川晃司小日向文世岸部一徳らがキャスティングされた。2010年夏、全国公開。

来夏公開、映画『必死剣鳥刺し』(提供:東映) 

来夏公開、映画『必死剣鳥刺し』(提供:東映) 

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 原作は、政治的策謀に翻弄されるひとりの武士の無惨な姿を、巧みなプロットと語り口で描き出し、藤沢氏の“隠し剣”シリーズの中でも傑作とされる。秘剣を伝えられた剣の達人が、時代の矛盾と軋轢に苦しみながらも与えられた運命を淡々と生き、時に剣をもって運命に抗う1人の人間のドラマ。

 「三左エ門は、静と動を併せ持ち、ある種の不条理さを持った複雑な男。不器用で融通がきかない岩のような男。運命を許容しているが、それに甘んじていない、逃げない人間だと感じました」と語る豊川は、「これまでの藤沢作品は特に意識せず、静寂と爆発の温度差を出せるよう演じました」とコメントしている。

 監督は1998年に『愛を乞うひと』を手掛けた平山秀幸氏。これまでの藤沢作品とは一味違ったハードボイルドな時代劇に挑戦した。平山秀幸監督は「リアリズムを重要視し、時代劇という制約を最大の武器とすることを考えた。ラストの大殺陣は、これまでの舞踊的な流れる殺陣ではなく、溜め込んだものを一気に爆発させるような、人と人が本当に命を懸けて斬り合うような激しいものになった」と語っている。

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