武田真治 |
1990年に俳優デビュー後、数々のTVドラマ、映画、舞台等で活躍しつつ、バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)では長年レギュラーを務め、サックス奏者としても有名。何足ものわらじを履く武田真治が、今度はサラリーマンなのにヒットマンとして活躍するという新たなキャラクターを得て、さらなる新境地を開いた。
◆サラリーマンが裏社会で活躍するから面白い!
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9月26日公開の映画『今日からヒットマン』(横井健司監督)で武田が演じるのは、ひょんなことから伝説のヒットマン“二丁”の名を継ぐことになったサラリーマン、稲葉十吉。コミック(1〜13巻)の累計発行部数が150万部を突破し、現在も『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)で連載中のむとうひろし原作の同名アクション漫画を実写映画化した。
武田はスーツ姿のサラリーマンとサングラスに革ジャンの殺し屋“ヒットマン”の2つの顔を持つ男を演じる。その役作りについて武田に聞くと、「ちょっと待って、2つの顔を演じ分けたつもりはまったくない」という答えが返ってきた。
【武田】 僕が演じたのは、サングラスかけて革ジャン着ていても、中身は常にサラリーマン。一人の男の二面性を演じ分けたつもりはまったくなくて、サラリーマンがTPOに合わせて装いを変えただけなんです。場違いなサラリーマンが目を泳がせながら、銃を発砲したり、その場しのぎの口八丁でピンチから逃れようとしたりする。この物語は、サラリーマンとして培ってきたことが、闇の世界でも通用しちゃうところが面白い。
――確かに、銃を持って発砲したりもするけど、絶体絶命の大ピンチで十吉を助けるのは、営業マンとして培った気転と話術。
【武田】愛する妻を、家庭を守りたい。ただそれだけのサラリーマンなんだけど、それに勝るかっこいいものはないのではないか。サラリーマンとして生きている人が、いかにどんな状況に陥っても立ち向かえるかを描いた、サラリーマンに対するアンセム(賛歌)なんです!
――加えて、サックスプレーヤーとしてテーマ曲「THE HITMAN」を作曲&編曲、演奏も担当されてますね。主演俳優が音楽まで手がけるのは珍しいのでは?
【武田】江口洋介さん主演の『ギミーヘブン』(2005年)で初めて映画のサントラをDragon Ashの降谷建志くんと手がけたり、自分が主演した『LOVE DEATH』(2007年)でも作曲者の一人として音楽にも携わったり、他にもいくつか経験を積んで、映画音楽にかかる時間やエネルギーもわかってきたし、さらにメインテーマ作りとなると、作品そのものにどれほどの影響を与えるかというのも見えてきたところで、あえて今回はやらせていただきました。この映画を誰のために作るのか、誰に面白いと言ってもらえる作品にするのか、僕自身でも深く掘り下げて取り組んだ自負もあり、<サラリーマンはかっこいい>という映画にふさわしいかっこいいテーマ曲を一生懸命作りました。
◆再び同世代にアピールできる作品に出会えた
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【武田】作品にもよると思いますけど、少し前の自分と比べるとやっぱり変わってきた部分もあって。以前は、同世代の俳優が集まると、自分にしかできないことは何だろう、ということばかり考えていたんですけど、今は集まってくれた役者さんたちが最大限の力を発揮してくれたらいいなって、すごく願うようになりましたね。
――共演した森下悠里さんは、武田さんにずいぶん支えてもらったとおっしゃっていました。
武田】現場で何か迷っている人がいたら、思い切った“何か”ができるように導いてあげたいと思うし。時にはやさしく、時には邪険に扱ったりと、その人の能力を引き出すために必要なことというのも、わかってきたりして。そんなふうに思えるようになったのは、バラエティ番組で一流の芸人さんと十数年、一緒に仕事してきたのが大きいと思いますね。
――森下さんと共演した感想は?
【武田】森下さんが演じるちなつという役はけっこう重要でして。十吉は家庭を守りたいというすごく真っ当な気持ちを持っていて、本当に真面目なサラリーマンなんですけど、根底に流れる下心っていうんですか、若い女の子にもモテたいという願望(笑)。ちなつに対する下心みたいなものが、裏社会での絶体絶命のピンチを切り抜けるパワーになっていたりするんです。原作漫画を読んでいてもそうなんですけど、ちなつに翻弄されてしまう十吉の気持ちがわからなくもないと、男なら誰もが共感できるところでもあり(笑)。なので、森下さんには華々しい存在でいて欲しいと思って、現場で力になれることは力になりたいと思っていました。ただ、森下さんもパート1だけで終われない課題を感じたんじゃないでしょうか。僕自身もそうなんですけどね。
――観る側からも、続編はもちろん、シリーズ化を期待しちゃいます。
【武田】“ヒットマン”と言っちゃっているくらいですからね(笑)。ノーヒットマンで終わったらどうしよう(笑)。でも、この映画は世のサラリーマンの方々に楽しんでいただけると思うんですよね。サラリーマンだって、いざとなれば裏社会でも通用しちゃう、若い女の子にもモテちゃう、そういう夢が詰まった作品(笑)。僕は昔、学園ドラマで高校生活を謳歌しようみたいな作品に出演していましたけど、あれから十数年経って、再び同世代にアピールできる作品に出会えたと思っていて、すごくうれしいんですよ。
| 武田真治 1972年12月18日生まれ。北海道出身。第2回JUNONスーパーボーイコンテストでグランプリを受賞。以後、映画・舞台・バラエティ・音楽と多彩に活躍中。主な出演作に映画『7人のおたく』(92年/山田大樹監督)、『NIGHT HEAD』(94年/(飯田譲治監督)、『御法度』(99年/大島渚監督)、『ほとけ』(01年/辻仁成監督)『嫌われ松子の一生』(06年/中島哲也監督)、『LOVE DEATH』(07年/北村龍平監督)、『子猫の涙』(08年/森岡利行監督)ほか、テレビドラマ、舞台にも多数出演。 |
>>初めてヒロイン役に挑戦した森下悠里のインタビューはこちら
| 『今日からヒットマン』 ごく普通のサラリーマン、稲葉十吉34歳に突然降りかかった人生最悪の災難・・・、それは伝説のヒットマン“二丁”の名を継ぐことだった!“二丁”に代わって標的を撃ち取り、彼の女を助け出さなければ、十吉だけでなく愛する妻まで殺されてしまう。絶体絶命の大ピンチを、営業で培った気転と得意の話術、即席で得た銃の知識だけで乗り切れるのか!? 突然ヒットマンとしての二重生活を強いられ、戸惑い悩む営業マン、稲葉十吉を演じるのは武田真治。十吉の愛する新妻・美沙子役には、星野真里。十吉の裏社会のパートナー・ちなつには、森下悠里が扮する。 原作:むとうひろし(日本文芸社刊『週刊漫画ゴラク』連載中) 監督:横井健司 原案:『藪の中』芥川龍之介 出演:武田真治、星野真里、森下悠里 9月26日(土)より銀座シネパトスほかにて公開 配給:東映ビデオ 『今日からヒットマン』公式サイト |
2009/10/03