お笑い芸人の山崎邦正と俳優で弁護士の本村健太郎、顔の似た2人がORICON STYLEの単独インタビューに応じ、意外な心境を語った。山崎が「人生も折り返し地点。そろそろ方向転換しようかと思っている。コメンテーターをやってみたい」と希望を語る一方で、本村は「弁護士は食えない職業になりつつある」と新人弁護士の就職難を嘆いた。
◆どちらにしても笑えない“残念なふたり”
得意の“スベり芸”全開の山崎邦生 | |
2人をそのような気持ちにさせたのは、映画『バーン・アフター・リーディング』(公開中)がきっかけ。米俳優のブラッド・ピットが、脱二枚目の“おバカ”な青年を熱演した同作は、財務省連邦保安官や元CIA局員、女医といった“エリート”たちと、フィットネス・センターの従業員が1枚のCD-ROMを巡り、国家をも巻き込む大騒動を繰り広げ、人生を踏み外していくクライム・コメディだ。
映画の内容に合わせて、“おバカ”キャラの山崎と“エリート”の本村弁護士が一般試写会イベントにゲストとして招かれ、そのイベント直後にインタビューは行われた。そこで話題に上ったのは映画のように人生を踏み外してしまう“残念な大人”についてだった。
本村弁護士が「山崎さんは全てが残念。僕に似ていることを売りにしているのも残念」と挑発すると、山崎は「こら〜、お前の方やろ! 真似してくれるのは嬉しいんやけど、すべるなー!」と大声で反発。本村弁護士が「お前の真似しているからスベってるんや〜」と応戦すると、山崎も負けずに怒声を上げる。そのやり取りはまるで子供の喧嘩で2人とも“残念な大人”にしか見えない。
◆確かに逆転現象が起きているんです――山崎
ブラッド・ピットの気取りでポーズを決めたふたりだが、ボトルを持つ手が逆・・・ [拡大写真] 『バーン・アフター・リーディング』(C)2008 Focus Features LLC.ALL rights reserved. |
すると突然、山崎が「ウケなくて“残念”と言われるネタをやり続けるのも大変なんですよ」と真面目な顔で語り始めた。「僕もそろそろ40歳を過ぎて、人生の折り返し地点ですから、“残念”と言われるようなことはもうやめようかな、方向転換していこうかなと思っています」。
それが本心なのか、いつも通りギャグのつもりでスベってしまったのか、その場にいた関係者も量りかねている間に、かろうじて本村弁護士が間の手を打った。「どっちの方向に?」。
「僕、コメンテーターをやりたいんですよ。『スッキリ!!』(日本テレビ系)や『とくダネ!』(フジテレビ系)のような、芸能だけでなく事件も扱うような生番組のコメンテーターをやってみたい」と山崎。この発言に警戒心をあらわにしたのは言うまでもなくコメンテーターとしても活躍している本村弁護士だ。「何、狙っているの? 実現したらイメチェンになるかもしれないけど。ちょっと無理な気がしますよ」と牽制。しかし、山崎は「これだけモノマネされても、僕のところには一銭も入ってこない。僕を踏み台にして、有名になったんだから、今度は利用させてくれよ」と食い下がった。
「この背景には山崎なりの危機感もあった。「先日、地方ロケに行った時、地元のおばちゃんに言われたんですよ。“あなた、弁護士に似ているね”と。これには震えましたね。確かに逆転現象が起きているんです。本当はもうテレビに出てくるなと言っているんです。弁護士の仕事だけやっていれば、儲かるんだから」(山崎)。
◆弁護士業界も先行き暗いですから――本村
弁護士の資格を生かして、タレント活動の幅を広げている本村健太郎 | |
これに対し本村弁護士は「いやいや、弁護士業界も先行き暗いですから」と反論し、新人弁護士が就職難に陥っている実態を説明した。国による司法制度改革によって06年に始まった新司法試験の合格率は40%以上となり、数%の合格率であった旧司法試験よりも数字上は大幅に競争が緩和されたため、新人弁護士の数が急増した。しかし、新人弁護士はまずどこかの事務所に就職しなければならないのだが、事務所の数は以前とさほど変わらないため、就職できない新人弁護士があふれてしまっているというのだ。
しかし、山崎は「どういうことですか! 平和な世の中になるってことですか、弁護士がいらないって」と本村弁護士の話を全く理解していないようで、「国家試験をパスした頭のいい人が、なんでテレビに出る必要があるの? すごくうらやましいですよ。本村弁護士は弁護士もやってタレントも出来るけど、僕はタレントをやってきて、いまさら弁護士にはなれませんもの」(山崎)と興奮がおさまらない。
「そんなことないよ。東大出身の僕が言うのも何だけど、邦正さんのほうが実ははるかに頭がいいんですよ」となだめる本村弁護士。「そんな風に人のことを持ち上げて、自分が器の大きな人間になろうとしている」とすっかりひねくれてしまった山崎。それでも「邦正さんにはかないません」と必死におだてる本村弁護士に、山崎は「何? 急に。飲んでいるんでしょう」と問いつめると、「実は、睡眠不足で」(本村)というオチがついたのだが・・・。
このインタビューも、やっぱり、残念!?
コーエン兄弟最新作は、CIAにも理解不能な、国家をも巻き込む仰天計画。 舞台は政治の中心ワシントンDC。1枚の極秘ディスクが発端となり、筋肉バカ(ブラッド・ピット)、色ボケエリート(ジョージ・クルーニー)、クビになったCIA局員(ジョン・マルコヴィッチ)らが、国家をも巻き込み、不可解にして壮絶な争奪戦を繰り広げる。幼稚な企みによる不運の連鎖が、観るもの全てを予想だにできない衝撃の結末へと導いていく――。PG-12指定。 (C)2008 Focus Features LLC.ALL rights reserved. 2009年/アメリカ映画 配給:ギャガ・コミュニケーションズ×日活 Powered by ヒューマックスシネマ 『バーン・アフター・リーディング』公式サイト>> |
2009/04/25