■その他の写真はこちら

　イラストレーター・みうらじゅんの自伝的青春小説を映画化した『色即ぜねれいしょん』（田口トモロヲ監督）の完成披露試写会が20日、都内で行われ、新人俳優の渡辺大知、リリー・フランキー、峯田和伸（銀杏BOYZ）らが舞台あいさつで登壇。オーディションで2000人の中から主演に抜擢された18歳の渡辺は、リリーから「本当に童貞というのが珍しい」とピュアな一面を暴露されると顔を真っ赤に。田口監督は「文科系で童貞マインドをキープオンしている、今どきの子じゃないところが良かった」と選出理由を明かした。

【写真】その他の写真を見る

　ロックに憧れるモテない少年・乾純が“フリーセックスの島”を目指す旅に出発し、恋と別れを経験する成長を描いた“性春”映画。映画初出演で主演を射止めた渡辺は緊張のせいか、たどたどしくあいさつ。リリーはそんな彼に「夕焼けを見て泣くし、爽やかなところがいい。“一人『Always』”を感じる。こういう子供がいたら楽しいと思う」と絶賛。みうらも「今の時代、童貞をすんなり捨てる人がいるけど、今でも“童貞”をこじらせているというのが顔に表れている」とベタ誉めした。

　次々と巻き起こる童貞賞賛の嵐に渡辺は「それで選ばれたみたいじゃないですか」と赤面だったが「未だに悶々としてて、かつ純粋な子はいない」（田口監督）、「これは文科系『クローズZERO』ですよ」（みうら）と今流行の青春映画に一石を投じる、真逆の内容に笑みをこぼしていた。

　また、リリーが若かりし頃、出演者の堀ちえみでオナニーしていたことを明かすと、たまらず堀は「いやー」と絶叫。一方、報道陣向けに行われた取材では、ある芸能リポーターが出演者の臼田あさ美に対して「フリーセックス派？」などセクハラ質問を連発。これに表情を曇らせた峯田が、インタビュー後リポーターに「どういう意味で聞いたの？」と20分程度問い詰める一幕もあった。

　ちなみに主演の渡辺は“黒猫チェルシー”として地元・神戸を中心にバンド活動中。ロックバンド・くるりの岸田繁も銀幕デビューを飾った映画『色即ぜねれいしょん』は今年8月公開。