• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

漫画家イラストの表紙が訴求!古典が軒並みランクアップ

【ランキング表】 BOOK TOP30 / 文庫 TOP30 / コミック TOP30

 定期フェアとしては年間で最大規模となる夏の文庫フェアが開催される7月。7/28付オリコン“本”ランキング文庫部門では、古典が多くラインアップされる今年の文庫フェアの特徴が反映された動きをみせている。この古典への注目度の高さには、有名漫画家のイラストを表紙に起用したことも一因にあるようだ。

夏目漱石『こころ』(新潮社) 

夏目漱石『こころ』(新潮社) 

写真ページを見る

 今週の動きで目立ったのが、週間推定1.3万部を売上げ、先週の26位から17位にランクアップした夏目漱石『こころ』(新潮社)。新潮社版では、今回のフェア特製の装丁も目を惹き、店頭では徐々に品切れも目立ち始めている。また集英社刊の『こころ』も33位につけるなど、堅調に売上を重ねている。

 ここまで古典牽引役となってきた『人間失格』は、依然安定した動きをみせている。今週も順位を上げ、新潮社刊は31位、そして集英社刊は32位。まだまだ売上を伸ばしそうな気配をみせている。また今週初ランクインとなった芥川龍之介『地獄変』(集英社)は50位と、古典人気復活を感じさせるランキングとなっている。

 また今年古典が注目を得るきっかけとなったのが、有名漫画家のイラストを表紙に起用したことだ。今回ランクインした夏目漱石『こころ』、太宰治『人間失格』、芥川龍之介『地獄変』(全て集英社)の表紙は、コミック『DEATH NOTE』の作画を担当した小畑健が描いている。他にも、川端康成『伊豆の踊子』(集英社)を『ジョジョの奇妙な冒険』の作者荒木飛呂彦が手がけるなど、今まで古典に興味を持たなかった若い世代がこれをきっかけに購入するようになり、売上増加、購読層の拡充につながったようだ。

※協力書店様一覧(五十音順) : 旭屋書店、アニメイト、Amazon.co.jp、紀伊國屋書店、くまざわ書店、コミックとらのあな、三省堂書店、三洋堂書店、セブンアンドワイ、TSUTAYA、明屋書店、 フタバ図書、丸善、未来屋書店、八重洲ブックセンター本店、有隣堂、LIBRO、 WonderGOO ほか 

※「オリコン“本”ランキング」は、書籍を販売している全国の書店およびWEB通販の週間売上を基に全国推定売上部数を算出し順位を確定。「BOOK」「コミック」「文庫」の主要3ランキングと、「新書」「ビジネス書」を毎週木曜日に発表する。今後も月曜日分の売上から翌日曜日分までの売上を週間ランキングとして集計。それらを基に月間ランキング及び年間ランキングも発表する。

【ランキング表】 BOOK TOP30 / 文庫 TOP30 / コミック TOP30

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索