■その他の写真はこちら
タイを舞台に幼児売買春、臓器売買などの社会問題に迫る映画『闇の子供たち』のティーチイン試写会が16日(金)、都内で行われ、主演の江口洋介と監督の阪本順治が登壇。原作とは異なる意外な展開が待ち受ける主人公を演じた江口は、「今までに体験したことのない役柄。自分のなかで考えを整理するのに時間がかかった」。映画が放つメッセージと、そのなかで自身の演じる役柄が持つ意味について、言葉を選びながら語った。
タイの貧しい村の子供たちが、人身売買によって過酷な運命をたどる姿をリアルに描き出す本作。この日の試写会に招待された大学生たちは、上映後、まるで遠い世界の出来事のような現実を目の当たりにして、驚きと戸惑いをみせながらも、阪本監督と江口に積極的に質問を投げかけた。
幼児売買春、臓器売買というシリアスなテーマを取り上げ、その闇の部分に切り込んでいく――。商業的な成功には必ずしも近いとは言えない映画かもしれないが、阪本監督は製作の動機について「この問題に前々から取り組んでいたわけではありませんでしたが、プロデューサーから話をいただいて、その事実を知ったとき、覚悟を決めて向き合うしかないと思いました」と、大きなチャレンジであったことを明かした。
また、映画の主人公であり、闇を追いかける新聞記者を演じる江口だが、今までに一度も演じたことのない役柄であり、ともすれば俳優としてのイメージにも影響を与えかねない人物の役であったため、1〜2週間をかけて考えを整理してから出演を決めたことを告白。そして、「最初は遠い世界のことと思っていましたが、役柄を掘り下げていった結果、演じる意味があると思いました」と語った江口は、撮影が終わって日本に戻り、自分の子供を見た時は「こういう映画を撮ることが必要」と感じたという。
この問題に詳しく、阪本監督が製作にあたりアドバイスを受けていた斉藤百合子先生(恵泉女学園大学)は、この日の司会を務めながら、映画の最大のポイントであり、原作とは異なる最後に描かれた主人公の姿について阪本監督に真意を問う。
「映画のシーンは、実際にネットの闇サイトで見られる現実のものなんです。タイを舞台にしていますが、日本人にも跳ね返らなければならない問題です。主人公が事実を取材し、それを伝えて終わりではなく、現実が他人事にならずに済むにはどうすればよいかを考え、原作とは違う結末になりました」(阪本監督)
原作は、生々しい虐待の描写や悲愴な物語が読み進めるのが辛くなる部分もあるが、映画では、あらゆるシーンで、描かれる人、見る側への配慮がされつつ、これまで多くの人が、新聞やテレビで見て素通りするだけだった現実を、身近な問題として突きつける。また、ストーリーのなかでは、随所にポイントとなる伏線が盛り込まれ、あとで納得させられる展開が、娯楽作品としても見ごたえのあるものにしている。
タイを舞台に幼児売買春、臓器売買などの社会問題に迫る映画『闇の子供たち』のティーチイン試写会が16日(金)、都内で行われ、主演の江口洋介と監督の阪本順治が登壇。原作とは異なる意外な展開が待ち受ける主人公を演じた江口は、「今までに体験したことのない役柄。自分のなかで考えを整理するのに時間がかかった」。映画が放つメッセージと、そのなかで自身の演じる役柄が持つ意味について、言葉を選びながら語った。
タイの貧しい村の子供たちが、人身売買によって過酷な運命をたどる姿をリアルに描き出す本作。この日の試写会に招待された大学生たちは、上映後、まるで遠い世界の出来事のような現実を目の当たりにして、驚きと戸惑いをみせながらも、阪本監督と江口に積極的に質問を投げかけた。
幼児売買春、臓器売買というシリアスなテーマを取り上げ、その闇の部分に切り込んでいく――。商業的な成功には必ずしも近いとは言えない映画かもしれないが、阪本監督は製作の動機について「この問題に前々から取り組んでいたわけではありませんでしたが、プロデューサーから話をいただいて、その事実を知ったとき、覚悟を決めて向き合うしかないと思いました」と、大きなチャレンジであったことを明かした。
また、映画の主人公であり、闇を追いかける新聞記者を演じる江口だが、今までに一度も演じたことのない役柄であり、ともすれば俳優としてのイメージにも影響を与えかねない人物の役であったため、1〜2週間をかけて考えを整理してから出演を決めたことを告白。そして、「最初は遠い世界のことと思っていましたが、役柄を掘り下げていった結果、演じる意味があると思いました」と語った江口は、撮影が終わって日本に戻り、自分の子供を見た時は「こういう映画を撮ることが必要」と感じたという。
この問題に詳しく、阪本監督が製作にあたりアドバイスを受けていた斉藤百合子先生(恵泉女学園大学)は、この日の司会を務めながら、映画の最大のポイントであり、原作とは異なる最後に描かれた主人公の姿について阪本監督に真意を問う。
「映画のシーンは、実際にネットの闇サイトで見られる現実のものなんです。タイを舞台にしていますが、日本人にも跳ね返らなければならない問題です。主人公が事実を取材し、それを伝えて終わりではなく、現実が他人事にならずに済むにはどうすればよいかを考え、原作とは違う結末になりました」(阪本監督)
原作は、生々しい虐待の描写や悲愴な物語が読み進めるのが辛くなる部分もあるが、映画では、あらゆるシーンで、描かれる人、見る側への配慮がされつつ、これまで多くの人が、新聞やテレビで見て素通りするだけだった現実を、身近な問題として突きつける。また、ストーリーのなかでは、随所にポイントとなる伏線が盛り込まれ、あとで納得させられる展開が、娯楽作品としても見ごたえのあるものにしている。
2008/05/17