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デジタル時代のバンドとSNSがコラボ

デジタル時代の先駆けバンドとSNS「GREE」がコラボレーション
リンキン・パークが発信するデジタル戦略

「このアルバムで、ロックの歴史が変わる」、「21世紀ロックの先駆者が放つ、究極の野心作」というキャッチコピーが鮮烈な、リンキン・パークのニューアルバム『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』。約4年ぶりとなるファン待望の3rdアルバムをリリースするにあたり、ワーナーミュージック・ジャパン(WMJ社)はSNSの「GREE」とタッグを組んで大々的なプロ
 

モーションを開始した。00年にバンド結成以来、常にファンサービスを真剣に考え、その時代の最先端のプロモーションを展開してきたリンキン・パークとWMJ社のデジタル戦略にハイライトを当てた。

ネットの“口コミ”を狙ったデジタル戦略の有効性

 アメリカの人気ロックバンド、リンキン・パークが4年ぶりの新作『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』を5月16日にリリースするにあたり、現在、WMJ社ではデジタル戦略を最大限に使ったプロモーションを展開している。「情報を得るためのツールからユーザー自ら情報を発信するツールに様変わりした現在のネット状況を踏まえ、我々が提供するツールを使って、ファンができることは何かをまず考えました」(WMJ社インターナショナル本部 デジタルビジネス推進グループ 担当プロデューサー 渡辺満豊氏)

 最新ニュースはもちろん、ファンがパソコン上で自由に使える画像や映像を提供。それを使い“リンキン情報”をファンそれぞれに発信してもらおうというわけだ。それに加え、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の『GREE』と組み、『GREE』における音楽アーティストとしては初となるトップページ・ジャック等のプロモーションも話題を呼んだ。モバイル版『GREE』では、WMJ社がリンキン・パークの専用ページを設け、インタビューや情報満載の日記を随時アップデイトする他、ユーザーがそれぞれに持っている自分のページをリンキン・パーク仕様に“着せ替え”できるようにアーティスト写真なども提供している。

 「アクセスも好調で、開始1週間で既に友達登録が4000を超えました。5月いっぱいその特集を続け、アルバム・リリース後はNTTドコモが新機種904iシリーズで始める新サービスで、また新たなプロモーションを展開しようと考えています」(渡辺氏)と、さらなる展開も示唆している。

 いまや世界中で累計4000万枚のセールスを誇るリンキン・パークは、00年のデビュー以来、マーケティングのツールとしてウェブとストリートチームを積極的に使い、盤石なファンベースを築いてきたバンド。「言ってみれば、デジタル戦略のパイオニア。ファン層のデジタル・リテラシー度も高いため、そういったプロモーションの結果がある程度見えるうえ、難しいことにチャレンジしてもついて来てもらえる。新しいことに大きな規模でトライするには、ぴったりなアーティストです」と渡辺氏は分析している。

 今後は、そうしたデジタル戦略をオンライン限定の映像ドキュメンタリー『LPTV』*、着うた、待受けフラッシュのダウンロード販売に結びつけつつ、アルバムのセールスに反映させたい考えだ。「アルバムを売るためにはシングルヒットが不可欠。シングルがヒットすればするほどアルバムも売れる。デジタル戦略の最重要課題は、シングルヒットを作ることです」(同・プロダクトマーケティング部 プロデューサー 道島和伸氏)

 アルバム・リリース後はデジタル戦略にとどまらず、あっと言わせるようなプロモーション展開が予定されているという。「リンキン・パークなら売れてあたりまえと、よく勘違いされますが、決してそんなことはない。成功しているアーティストは、さらに大きな成功を目指しているし、我々も毎回、危機感を持って取り組んでいます。前回、レッド・ホット・チリ・ペッパーズでできたようなこと(映画『デスノート』の主題歌)を実現したいですし、国内の一流アーティストと同じぐらいの露出も考えています。目標は100万枚です」と道島氏。志の高さと果敢に新たな試みを仕掛けるWMJ社の姿勢は、リンキン・パークと共通している。
(取材・文/山口智男)



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