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「アニマックス大賞」決定!石井竜也も審査委員に

 アニメ専門チャンネル「アニマックス」が「明日のアニメ界で活躍する人材を発掘」することを目的に2002年より開催している「アニマックス大賞」の、第5回大賞作品制作発表記者会見が、先日2日に都内の日比谷共同溝で開催された。

 今回の応募総数905通の中から見事大賞を受賞したのは、月野あかりさんの『ゆめだまや奇談』。姉が弟の夢に入りこんでいくという幻想的なストーリーにあわせ、地下40メートルの最深部に位置する共同溝で会見が行われた。

 月野さんは10年程前からシナリオを書き始め、「アニマックス大賞」には第1回目から応募していたという。3児の母親である月野さんは、「子どもたちはアニマックスのヘビーユーザー。いつか、ご飯だといっても宿題だといってもきかずに、子どもたちが夢中になれるような作品を作りたいなという思いがありました」と応募へのきっかけを語った。

 そして、この『ゆめだまや奇談』のアニメーションを制作するのは、『攻殻機動隊』『BLOOD+』などを制作したプロダクションIG。

 制作部長の三本隆三氏は「アニメとしてはオーソドックスなファンタジーものというのは、じつは我々のいちばん弱いところ。今までなかった部分ということで、いいチャンスだと思い、新しいものを作ってみようという気持ちで取り組みたい」と述べた。


 そして今回特別審査委員として参加したのは、アーティストである石井竜也。自身もプロダクションIGの大ファンだということで、「特にハードボイルドちっくな作品が好きで、細かい作業のアニメーションを好んで観ている」とのこと。

 石井は、「日本のアニメの熱が、中国など海外の技術が高まったことで、そちらに吸収されていっているのではないか」という危機感を感じたという。「やはりアニメーションというものをここまでの高みに持ってきたのは日本なので、もっと頑張って欲しいなという思いが強かった。なので、今回そういった世界に通じるストーリー性やメッセージ性のあるものが、日本から多く出て行ってほしいなという気持ちから審査委員を引き受けた」と、参加の理由を述べた。

 また石井は、会場の日比谷共同溝を訪れて「都市空間の中にこういった違った空間があるのはまさにアニメと同じ。日常の家庭の風景に少し映像が流れるだけで、そこから違う世界に入れるアニメーションや映画の世界と、僕らの生活しているすぐ足元にこういう空間があるのは、まさにアニメと普通の生活の関係性と似ていて面白い」と語り、地下に広がる非日常的な空間に関心を寄せていた。

「子どもはもちろん、夢を忘れてしまった大人の方にもぜひ観ていただきたい」と月野さんが語る『ゆめだまや奇談』。来年の秋口には、アニマックスにて独占放送を予定しているとのこと。プロダクションIGの新たな挑戦で、どんな作品に仕上がるのか、今から放送を心待ちにしてほしい。

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