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W杯開幕の影響? 6月のDVD売上減…

 6月度のセルパッケージ市場の状況は、各メディアで売上が伸び悩み、苦しい状況となった。なかでもDVD売上は、市場全体の売上規模の調査を開始した03年7月以来、最も低水準となり、夏商戦を前に大ブレーキとなっている。
  実績としては、映像・オーディオパッケージの総売上額で408.6億円。対前年同月比では85.4%という結果。GW期の好調な売上に引っ張られた前月度実績に対しても92.2%(週平均売上額での比較)となっている。特にDVDにおいてGW明けより、ユーザーの買い控え傾向が強まっており、当月度ではそうした傾向が強まり、実績全体に影響を及ぼすことになった。

 その要因として考えられるのが、サッカー・FIFAワールドカップ2006の開幕による影響だ。FIFAの調査では日本人の6割が大会に関心を寄せているとの報告もあり、そうした関心とともに視聴状況も大会中継を中心としたTVへと移行したことで、とりわけDVD売上に影響を及ぼしたとみられる。また事前に影響を見越した施策も響いている。

  6月度DVDの総売上は160.3億円で、前年同月比は76.9%である。実績としては調査開始以来の最も低い水準であり、規模としては03年冬季もしくは02年秋季程度の規模まで後退している。

  宇多田ヒカル『ULTRA BLUE』
6月度のアルバムNo.1となった宇多田ヒカル『ULTRA BLUE』

ALWAYS 三丁目の夕日
(C)2005「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会
 オーディオ売上では、ワールドカップによる影響は比較的少なく、シングル売上は前年同月比で99.1%の51.6億円を記録。山下智久「抱いてセニョリータ」が月内売上で52.5万枚・6.6億円とシングル総売上額の約13%を占める売上を記録したこともあり、週平均売上額の前月比で130.6%と高い伸びを示した。また、アルバム売上は196.7億円で、前年同月比は90.3%と減少こそしているが、週平均売上額の前月比は97.4%と、勢いとしてはほぼ前月並みの状況といえる。宇多田ヒカル『ULTRA BLUE』が月内売上50.0万枚・15.3億円を売り上げ、強力な牽引力となった。

 これらの強力アーティストと強力作品によってユーザーの関心を引き寄せるとともに売上を維持することにも成功した点が、このところ勢いをつけてきた市場と、停滞気味の市場との差ともいえる。もちろんオーディオとDVDの差こそあれ、積極的な展開によって売上を大きく伸ばした04年8月度の例もあるように、思い切った施策が当月度のDVD市場にも欲しかったところだ。

 しかし、一方のオーディオ市場も決して楽観視できない状況である。先ごろ、日本レコード協会が06年第1四半期でのデジタル音源の売上が前年比183%と急伸をみせているとの報告があった。同四半期のシングル総売上額は133.5億円であり、同等売上規模となりつつある。

■セルパッケージ市場全体の月間売上推移

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