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「東京・中国映画週間」今年は中止 東京国際映画祭の作品選定は「国籍重視ではなく内容重視」

 「第39回東京国際映画祭」(10月26日〜11月4日)の公式提携イベント「東京・中国映画週間」が、今年の開催を中止する。主催団体が9月に発表した。一方、10月1日に東京・スパイラルホールで行われた映画祭のラインアップ発表記者会見でも、日中関係の悪化による影響について質問が寄せられ、市山尚三プログラミング・ディレクターは、中国からの応募数に大きな変化はなかったと説明した。

第39回東京国際映画祭、市山尚三(プログラミング・ディレクター)(C)2026 TIFF

第39回東京国際映画祭、市山尚三(プログラミング・ディレクター)(C)2026 TIFF

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【画像】フェスティバル・ナビゲーターを務める中島健人


 「東京・中国映画週間」を主催するNPO法人日中映画祭実行委員会は、公式サイトで、今年も開催に向けて準備・調整を進めていたと説明。その上で、「昨今の諸情勢や開催を取り巻く環境を総合的に勘案した結果、2026年の開催を実施することは困難であるとの判断に至りました」と告知した。具体的な事情は明らかにしていない。

 同イベントは、映画を通じた日中の文化交流や相互理解を目的に2006年に始まり、中国映画の上映や来日した俳優によるトークイベントなどを行ってきた。主催団体は、開催を楽しみにしていた観客や支援者に感謝を伝え、理解を求めている。

 映画祭本体の上映作品数は、昨年の184を上回る204。そのうちコンペティション部門には、112の国と地域から1892作品が応募があり、15作品が選出されたが、製作国・地域に中国と記載された作品はない。

 中国からの応募の内訳について、市山氏は、昨年まで多かった娯楽映画が今年は少なかった印象がある一方、インディペンデント作品には大きな変化がなかったと説明。「これが日中関係の悪化が原因なのかどうかはわからない」と述べた。

 また、中国人監督が手がけ、シンガポールやフランスなどの作品として出品される「実質上中国映画」という作品が3本あると紹介。「国籍重視ではなく内容重視で選んでいる」と、選定方針を強調した。

 新たにフェスティバル・ディレクターに就任した久松猛朗氏も、「もちろん、いろいろと影響は受けているが、作品そのものを重視している」と説明。「我々はオープンで、出してもらえれば作品次第で検討したい。面白い映画を届けたいという点に集中していく」と語った。

久松猛朗(東京国際映画祭フェスティバル・ディレクター)(C)2026 TIFF

久松猛朗(東京国際映画祭フェスティバル・ディレクター)(C)2026 TIFF

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 今年は「CONNECT―映画が繋ぐその先の世界」をテーマに、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区の施設で上映を行う。オープニングのレッドカーペットは日比谷仲通りで実施予定。併設の映像コンテンツマーケット「TIFFCOM」は10月28日から30日まで開かれる。

 久松氏は、多様な映画の紹介と、日本やアジアの映画人、女性映画人が世界へ進むための場づくりを重視していると説明。映画を数多く観る人から、年に1、2本観る人まで、誰もが参加したいと思える映画祭を目指し、来年の第40回につなげたいと意欲を示していた。

■第39回東京国際映画祭 コンペティション部門出品作品

『妖怪、化物をひろう』
監督:池田暁/製作国・地域:台湾・日本/WP

『問題だらけの花嫁』
監督:ルバイヤット・ホセイン/製作国・地域:フランス・バングラデシュ・ポルトガル・ノルウェー・ドイツ/AP

『ふたつの自由』
監督:リサンドロ・アロンソ/製作国・地域:チリ・アルゼンチン・ルクセンブルク・ドイツ・イギリス/AP

『地獄が来たとしても』
監督:サムエレ・ロッシ/製作国・地域:イタリア/AP

『腹喜(フーシー) 四つの饗宴奇譚』
監督:チウ・ジョンジョン/製作国・地域:香港・台湾・日本・サウジアラビア・カタール/WP

『ヘイゼル85』
監督:テオドラ・アナ・ミハイ/製作国・地域:ベルギー・オランダ・ドイツ/AP

『過怠』
監督:山本英/製作国・地域:日本/WP

『魔法の星図』
監督:スン・シュン/製作国・地域:シンガポール/AP

『獄中の記憶』
監督:セルジオ・グラシアーノ/製作国・地域:ポルトガル/AP

『ふたりを結ぶ夜』
監督:ワン・ジャンヨン/製作国・地域:フランス・香港/WP

『夜明け前の赤』
監督:ガリン・ヌグロホ/製作国・地域:インドネシア/WP

『妹兄とマンホールの蓋』
監督:ミルチョ・マンチェフスキ/製作国・地域:北マケドニア・ブルガリア・セルビア・アルバニア・イタリア・イギリス/WP

『木々は見ている』
監督:バフマン・ゴバディ/製作国・地域:トルコ/AP

『男ともだち』
監督:三島有紀子/製作国・地域:日本/WP

『今日が終わるまで』
監督:イェレナ・マクシモヴィッチ/製作国・地域:セルビア・ブルガリア・スロベニア・モンテネグロ・クロアチア・ドイツ/AP

※WP=ワールド・プレミア(世界初上映)、AP=アジアン・プレミア(アジア初上映)

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  • 第39回東京国際映画祭、市山尚三(プログラミング・ディレクター)(C)2026 TIFF
  • 久松猛朗(東京国際映画祭フェスティバル・ディレクター)(C)2026 TIFF
  • (左から)池田暁監督(『妖怪、化物をひろう』)、三島有紀子監督(『男ともだち』)、中島健人(フェスティバル・ナビゲーター)、山本英監督(『過怠』) (C)2026 TIFF
  • 第39回東京国際映画祭でフェスティバル・ナビゲーターを務める中島健人(C)2026 TIFF
  • 第39回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された池田暁監督(『妖怪、化物をひろう』)(C)2026 TIFF
  • 第39回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された三島有紀子監督(『男ともだち』)(C)2026 TIFF
  • 第39回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された山本英監督(『過怠』)(C)2026 TIFF
  • 第39回東京国際映画祭コンペティション部門(左から)池田暁監督(『妖怪、化物をひろう』)、三島有紀子監督(『男ともだち』)、中島健人(フェスティバル・ナビゲーター)、山本英監督(『過怠』) (C)2026 TIFF
  • 第39回東京国際映画祭でフェスティバル・ナビゲーターを務める中島健人(C)2026 TIFF
  • 石坂健治(シニア・プログラマー)(C)2026 TIFF
  • 藤津亮太(「アニメーション部門」 プログラミング・アドバイザー)(C)2026 TIFF
  • 清水裕(プログラマー)(C)2026 TIFF
  • 池田香織(TIFFCOM事務局長)(C)2026 TIFF

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