ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と語った楽曲「Things We Said Today(今日の誓い)」をタイトルに冠した本作は、1965年夏、ニューヨークで巻き起こった“ビートルマニア”の熱狂を背景に、ひとりの少年と少女の出会いと別れを描く。
監督は、『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』で知られるルーマニアの巨匠アンドレイ・ウジカ。10年以上の歳月をかけ、100時間以上のニュース映像と個人の8ミリフィルムによって構成されたアーカイブ映像と、フランスのアーティスト、ヤン・ケビによるアニメーションを融合させた“都市交響詩”として完成させた。
主人公の詩人ジェフリー・オブライエンとヒロインのモデルとなったコンサート・ファンのジュディス・クリステンの個人的な文章、およびウジカ監督自身が1972年に書いた詩を用いた声を加えている。この想像力に富んだドキュメンタリーは、歴史からやがて消え去ってしまう儚くも忘れがたい瞬間を、感動的かつ独特のセンスで蘇らせる。
『ビートルズがいた夏』7月4日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開予定(C)LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
なお、このDJは、フランスのアーティスト、ヤン・ケビが描く主人公ジェフリーの父親という設定で、ニューヨーク・タイムズ紙やル・モンド紙にイラストを提供する人物として物語に登場する。
『ビートルズがいた夏』7月4日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開予定(C)LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
『ビートルズがいた夏』7月4日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開予定(C)LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
次のシーンでは反対に西海岸で起きた暴動の様子が映され、ストリートで歌う人の姿と、遊ぶ子どもたち、音楽と共に踊る人々、華やかな万博とはかけ離れた暗部が映り、最後には撮影しているカメラを手で払う映像が入る。
『ビートルズがいた夏』7月4日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開予定(C)LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
『ビートルズがいた夏』7月4日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開予定(C)LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
歴史の中に埋もれていくはずだった一瞬の輝きを、詩的な視点でよみがえらせる本作。ビートルズがもたらした熱狂と、その時代に生きた人々の記憶を鮮やかに描き出し、2024年開催の「第81回ベネチア国際映画祭正式出品」、今年1月発表の「第38回ヨーロッパ映画賞」ではショートリスト入りを果たした。
(C)LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024