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シム・ウンギョン×堤真一、映画『旅と日々』完璧な掛け合いが見られる本編映像
 映画『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』など、発表するたびに国内外の映画賞を席巻してきた三宅唱監督の最新作『旅と日々』(原作:つげ義春『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』)が、11月7日より全国公開される。これに先立ち、シム・ウンギョン堤真一の完璧な掛け合いが見られる本編映像が公開された。

映画『旅と日々』(11月7日公開) (C)2025『旅と日々』製作委員会

映画『旅と日々』(11月7日公開) (C)2025『旅と日々』製作委員会

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 映像は、脚本家の李(シム・ウンギョン)が、ひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込み、宿の主人・べん造(堤真一)と出会う印象的なシーン。

 室内でも白い息が立ちのぼる寒さの中、べん造が「自分の宿を題材に脚本を書いてみたらどうだ」と提案する。観光客を呼び込むための軽い思いつきのような一言だったが、李はすぐに取材を始め、宿の隅にあるウサギ小屋の「ピョンちゃん」という名前や、襖に描かれた絵について次々と質問を重ねる。

 「こういう宿屋は普通、家族でやっていると聞きます。お一人なのは、少し不思議だなと」と、ずばり指摘すると、べん造は「別に大した理由はねえ……」と目をそらし、「……みんな、いねぐなったの。もういねえってことだ」と静かに答える。何やら家族の事情があることを察した李は「すみません。立ち入ったことを聞いてしまいました」と謝ると、べん造は照れ隠しのように不器用な反応を見せる。そのやりとりはどこか可笑(おか)しくもあり、世界各地の上映でも観客の笑いを誘ったシーンだ。

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