
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(C)Patrick FOUQUE - France Télévisions - JLA
フランスの人気ミステリードラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』のシーズン6が、2月24日から「J:COM STREAM」で配信スタートする。猪突猛進型の警部ラファエルと、膨大な知識とパターン認識能力を持つ自閉スペクトラム症の文書係アストリッド。一見、交わるはずのない2人がバディを組み、不可解な難事件を解明していく本作。シーズン6の配信(2月24日〜)を記念し、改めてシーズン1から掘り下げ、ドラマの魅力を紹介していく。 世界で人気の話題作、日本でファンイベント開催も!

『アストリッドとラファエル 文書係の事件』(C)Patrick FOUQUE - France Télévisions - JLA
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』は、2019年にフランスで放送開始し、イギリスではリメイクされ、日本では2021年にミステリーチャンネルが初放送。世界140の国と地域で販売され、フランスのコンテンツ輸出振興機関による『第22回ユニフランス』でTV輸出アワード フィクション部門を受賞した。海外ドラマファンの枠を超え、幅広い層から絶大な支持を集めている作品だ。昨年3月には、アストリッドを演じるサラ・モーテンセンとアストリッドの恋人テツオ役を演じるケンゴ・サイトウが来日し、ファンイベントを開催。来場者と握手やハグをするなど交流を深め、日本での人気を確固たるものにした。 老若男女問わずハマる凸凹コンビ、現代を生き抜く気づきも得られるバディもの

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン2)(C)FRANCE TELEVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision Belge) - 2020
本作は、正反対の性格の2人の女性が互いを補い合いながら難事件を解決していく、刑事ドラマでは鉄板の“バディもの”だ。だが、ステレオタイプなバディものとは一線を画していると言えるのが、現代社会で生き抜くためのヒントや、多様性を尊重する姿勢が自然に描かれていることだろう。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン6)(C)Caroline DUBOIS - France Télévisions - JLA
自閉スペクトラム症のアストリッドは、膨大な過去の事件記録から共通パターンを瞬時に見抜く論理・パターン派。一方、ラファエルは容疑者の嘘や動機の背後にある感情を直感で察知する共感・直感派。通常のバディものでは「頭脳」と「行動力」の役割分担が定番だが、本作では2人の思考プロセスが融合し、互いの弱点や“視点の欠落”を補完しながら全く新しい解決法を生み出していく。この化学反応と独自思考のプロセスで難事件を解決へ導いていく鮮やかなストーリーテリングは、ありがちなパターンにマンネリを感じている視聴者にも、きっと新鮮に映るはずだ。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(C)Patrick FOUQUE - France Télévisions - JLA
そして、無理強いせず、互いを尊重して寄り添う2人のコミュニケーションも、多様性を受け入れる現代らしさが溢れる。これまでのバディものでは、変わった相棒が「天才だけど欠点だらけのキャラ」としてコミカルに扱われがちだが、ラファエルは違う。アストリッドの聴覚過敏や厳格なルーティンという特性を「彼女の個性」として尊重する。比喩を避けて具体的に話したり騒音を配慮するなど、積極的にコミュニケーションの工夫を重ね、調整していく。自閉スペクトラム症の特性を「特別な視点」とし、その視点が事件解決のヒントになるなど、作品全体に漂う、“無理に変えさせない歩み寄り”の姿勢が優しく心に響く。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン2)(C)FRANCE TELEVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision Belge) - 2020
また、アストリッドのような能力者は、しばしば「ヒーロー」として美化されがちだが、本作では違う。彼女の感覚過敏、パニック、ルーティンの崩れによる消耗、社会的孤立感といった「生きづらさ」が、毎回細やかに描かれる。天賦の才はあっても「日常生活で普通に疲弊する人間」として描かれるため、視聴者は自分事として思わず共感してしまう。能力の代償としての苦しみと、周囲の「理解と調整」が丁寧に描かれ、単なるミステリーではなく、人間ドラマとして深く刺さるのも大きなポイントだ。バディものでありながらステレオタイプを崩し、事件解決の爽快感と、心に残る人間ドラマの両方を味わえる、まさに老若男女がハマる傑作なのだ。 幽霊? 宇宙人? 非科学的な事件も論理的に紐解く、謎解きの面白さやカタルシス

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(C)Patrick FOUQUE - France Télévisions - JLA
やはり刑事ドラマに欠かせないのは、斬新なトリックだ。本作では、幽霊、魔女、吸血鬼など一見、非科学的に見える事件でも、資料の細かな矛盾から論理的に紐解き、格別なカタルシスを感じられる仕掛けになっている。
例えばシーズン1の第3話では、ある古い家で不可解な連続殺人事件が発生する。その家では超常現象が度々起こり、ラファエルも地下室でメイドの亡霊を見るなど、“呪われた家”だと判明する。一見ホラー作品のような展開だが、アストリッドはこれらの超常現象が幻覚体験“バッドトリップ”だと解き明かす。感覚過敏なアストリッドが、逆に幻覚を見抜く鍵になるのも実に本作らしい。視聴者が「本当に呪いかも…?」とドキドキしたところで、現実の残酷な人間心理に落とされるギャップが巧妙なエピソードだ。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン2)(C)FRANCE TELEVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision Belge) - 2020
また、“宇宙人の誘拐”と思われる事件が発生する、オカルト好きにはたまらない回もある。シーズン2の3話では、国防省の下請け企業の施設で職員が殺害されるが、現場に駆けつけた警備員が見た目撃者ソフィアがこつ然と姿を消してしまう。その後、現場にいたアストリッドとラファエルの前に強烈な閃光が走り、血まみれのソフィアが現れる。これらの超常現象から宇宙人による誘拐“アブダクション”が疑われるが、2人は過去のトラウマによる“心理的要因の可能性”を論理的に絞り込む。“宇宙人の誘拐”という非現実的な事件も、トラウマや心の傷という、人が抱える“生きづらさ”というテーマが裏側に隠されている。全ては「秩序の上に成り立っている」という展開は、安心感と爽快感があり、ミステリー好きにはたまらないはずだ。 同僚(相棒)から親友(ソウルメイト)へ シーズン毎に関係を深める2人の姿にほっこり

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン1)(C)Patrick FOUQUE/JLA PRODUCTIONS/FRANCE TELEVISIONS
そしてなんといっても最大の見どころは、論理派のアストリッドと猪突猛進型のラファエルという正反対の凸凹コンビが、互いを補いながら難事件を解決し、絆が生まれバディへと成長していく胸熱な友情ドラマだ。緊迫した事件の中でも、2人の深い絆にほっこりしたり、胸が熱くなる。ここでは、心に残る友情エピソードを紹介したい。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン1)(C)Patrick FOUQUE/JLA PRODUCTIONS/FRANCE TELEVISIONS
アストリッドが外部の刺激から自分を守る“心の拠り所”「指抜き」は、父アンギュスから贈られ、机をトントンと叩くルーティンによりパニックを防ぐだけでなく、ラファエルとの絆を深める大きな鍵となっていく。シーズン1では、アストリッドがラファエルに「指抜き」をプレゼントし、「指抜きをしなければ針で怪我をするかもしれません。あなたは私の指抜きよ」と告げる。シリーズ屈指の名シーンだが、この時はアストリッドにとってのラファエルは、傷つかないよう外界から守ってくれる存在だった。それがシーズン2になると、2人の立場が少しずつ対等になっていく。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン2)(C)FRANCE TELEVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision Belge) - 2020
アスリッドの物理的・精神的な「心のバリア」が少しずつ溶け、ラファエルも自分の弱さや迷いをアストリッドに見せるようになる。そして、今度はラファエルがアストリッドに、自分の進む道を示してくれる星として「方位磁針」を贈る。シーズン2の後半では、「指ぬきは方位磁針なしじゃ意味がない」「いいえ。方位磁針も指ぬきなしじゃ動かない」というやり取りがある。ラファエルにとってアストリッドは、「守るべき対象」から、迷いが生じた時に道を示してくれる「対等な戦友」であり、一方通行の守護ではなく、互いを必要とする関係になった証でもある。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン3)(C)Patrick FOUQUE - JLA PRODUCTION - FTV
シーズン3になると、ラファエルはアストリッドの最大の理解者兼、成長のきっかけを与える存在として、彼女の人との関わり合いをサポートしていく。自閉スペクトラム症の特性上、人に触れられることを極端に苦手としていたアストリッドだが、ラファエルからの頬キスやハグを徐々に受け入れるようになり、握手したり、慰めのために触れたりと、自分から起こす行動も見られるようになる。そしてそんなラファエルの大きな支えと影響により、アストリッドはよく行く日本食料品店で働く留学生テツオと恋をするまでになる。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン4)(C)Philippe LE ROUX - FTV - JLA
一方でシーズン4になるとラファエルも、アストリッドの正直さや純粋さにより、自分の本当の気持ちに気づいたり、心の隙間を埋めたりするかけがえのない存在となっていく。ラファエルが不祥事の疑いをかけられた時も、「あなたなら私を信じてくれる」と絶対的な信頼を寄せるようになる。お互いの存在が自分に足りないものを埋める「パズルのピース」のような、かけがえのない存在へと変化していく。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン5)(C)Patrick FOUQUE - FTV - JLA
シーズン5では、さらに面白さを増す事件の謎解きに加え、目まぐるしく変化する2人の激動のプライベートが気になって、視聴が止められなくなる。2人のライフステージが変わり転機を一気に迎える。その人生の節目ともいえる瞬間に、2人が寄り添い合い、お互いの背中をそっと押す瞬間は感動的で、思わずぐっときてしまう。アストリッドが、「テツオに家に泊まってもらう」と告げる恋バナシーンでは、「ごめん泣きそう、可愛すぎ!」と興奮したり、彼女の結婚式で泣きじゃくるラファエルの姿にほっこりする視聴者も多いだろう。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン5)(C)Patrick FOUQUE - FTV - JLA
一方で、アストリッドも妊婦したラファエルの体調の変化を客観的に分析するなど、他者に対して無関心だった彼女からは想像もできない姿を見せるようになる。2人の関係が、どんな時でもお互いを支え合い、励まし合う、まるで家族のような存在へと変わりつつある。そして、そんな2人の深まる関係と比例するように、シーズン5ともなれば、視聴者も彼女たちの人生にどっぷり感情移入してしまうはずだ。 フランスで活躍の日本人俳優も…2人を取り巻く人間味あふれる登場人物も見どころのひとつ

『アストリッドとラファエル 文書係の事件』相関図
そして事件解決に一役買う、2人を取り巻く個性豊かなキャラクターたちも本作の大きな見どころだ。彼らはただの脇役ではなく、アストリッドの成長を後押ししたり、チームの絆を深めたり、視聴者をほっこりさせてくれる癒しの存在だ。 まずは、アスペルガー症候群や自閉スペクトラム症の人々が集まるサポートグループ「社会力向上クラブ」のメンバーたち。アストリッドにとって彼らは独特な視点を尊重する「安全な居場所」だ。さらにその視点が、警察の盲点を突くヒントになることもある。社会生活の中で感じる生きづらさや、社会に溶け込むための方法を話し合うシーン。そして主宰者・ウィリアムの発言は学びが多く、はっとさせられる。単なる「療育」の場ではなく、「最強の専門家集団の会議」のように描かれている点も本作らしくて面白い。 
アスリッドとテツオ『アストリッドとラファエル文書係の事件』(C)Patrick FOUQUE - France Télévisions - JLA
そして何といっても視聴者をキュンとさせ、ほっこりさせてくれる存在が、アストリッドの恋人テツオ・タナカだろう。彼女のペースを崩さない理解力と、控えめだけど深い愛情に心打たれた人も多いだろう。彼がいなければ、彼女の「恋する気持ち」がここまで花開くことはなかったはずだ。テツオを演じるのは、実際にフランスで活躍し、『エミリー、パリへ行く』などにも出演経験のある日本人俳優の齊藤研吾。穏やかで誠実な演技が、テツオの「シャイだけど芯が強い」キャラを見事に体現している。柔らかい笑顔と、自然な日本語とフランス語の使い分けも、見どころのひとつだ。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン5)(C)Caroline DUBOIS - ALP - FRANCE TELEVISIONS
また本作では、度々日本文化が登場する。ヤクザにまつわる事件が起こったり、お茶を立てる場面も。さらにアストリッドの知人である日本人経営者の食料品店が、ドラマの中でキーとなっている。アサーティブコミュニケーションが苦手なアスリッドにとって、静謐な日本文化が「聖域」として機能し、フランス文化の中で“スパイス”として描かれているのも面白い。他の海外ドラマにはない親近感を感じ、より共感できるポイントだろう。 ラファエルの身に…シリーズ最大の危機も!最新シーズンでの気になる行く末は?

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン5)(C)Caroline DUBOIS - JLA - FTV
シーズン5の最後では、お互いの想いを吐き出し、関係を深めていくラファエルと恋人のニコラ。一方でテツオとの別れの危機に陥るも、ラファエルのサポートにより「予測可能な存在として、私の人生に必ずいてほしい」と、涙のプロポーズしたアストリッド。テツオとの関係がようやく「結婚」という幸せな形に辿り着き、誰もがこれ以上ない幸せが訪れたと思った矢先、視聴者の心をえぐる衝撃のクリフハンガーが…! シリーズ史上最大級の衝撃ラストを迎え、続きが待ちきれなかった視聴者も多いことだろう。 
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン6)(C)Caroline DUBOIS - France Télévisions - JLA
待望の新章シーズン6では、超常現象、アフリカの呪物、数学理論、謎に満ちた悪魔の儀式に関連する事件など、これまで以上に謎めいた新たな事件に挑んでいく。そして、彼女たちの私生活にも大きな変化が待ち受ける。アストリッドは、テツオとの新婚生活は幸せを継続できるのか、それとも新たな試練が…? 過去のシーズンで積み重ねてきた「互いの欠けたピースを埋め合う」絆が、最大の危機でどう試され、どう輝くのか。またミステリー好きの寝不足の日々が始まりそうだ。 
『アストリッドとラファエル文書係の事件』シーズン6(C)Patrick FOUQUE - France Télévisions - JLA
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(シーズン6/全8話)
「J:COM STREAM」では、シーズン6が2月24日から配信スタート!
◆J:COM STREAMとは?
J:COMが月額1,100円(税込)で提供する動画配信サービス。テレビ朝日の最新ドラマや人気バラエティを中心に幅広いジャンルの作品をそろえる「TELASA(※)」も追加料金なしで視聴可能。アニメ、国内外のドラマや映画、時代劇、歌舞伎など多彩なジャンルの新作・話題作が見放題で、韓国・中国作品も充実。お得な割引がある「J:COM TV シン・スタンダード」コースなら、「J:COM STREAM」に加え、ライブ放送が充実した専門チャンネルもセットで楽しめる。さらに多くの専門チャンネルとセットになった「J:COM TV シン・スタンダードプラス」も登場!
※TELASAは、一部作品を除くTELASA見放題プランの作品が対象。配信日が一部異なる場合あり。特典の映画館クーポンおよびPontaポイント還元の適用なし。 最新シーズン6、ミステリーチャンネル独占日本初放送!
字幕版:2月23日(月・祝)夕方4:00 一挙放送
<過去シーズンも一挙放送>
シーズン1&2 字幕版:2月21日(土)朝6:00スタート
シーズン3&4 字幕版:2月22日(日)朝6:00スタート
シーズン5 字幕版:2月23日(月・祝)朝6:00スタート