「第38回東京国際映画祭」のコンペティション部門で10月30日、英国委任統治時代のパレスチナを舞台にした映画『パレスチナ36』が公式上映された。上映後には、脚本も手がけたアンマリー・ジャシル監督が登壇。「来日は初めてであり、私の作品が日本で上映されるのも初めて。実は母が日本で生まれていて、母の代わりにこうして日本に戻ってこられたことを、とてもうれしく思います」と笑顔を見せた。 ジャシル監督は、16本以上の映画を脚本・監督・製作してきた、パレスチナを代表する女性監督。これまでの作品はカンヌ、ベルリン、ベネチアなどの国際映画祭でプレミア上映され、長編3作品すべてがアカデミー賞国際長編映画賞のパレスチナ代表に選出された。短編『Like Twenty Impossible』(2003年)は、アラブの短編として初めてカンヌ映画祭に正式出品され、米国アカデミー賞の最終候補にも選ばれた。
2025/11/01