自らの性暴力被害をテーマにしたドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』をめぐり、承諾を得ずに撮影・使用された映像が含まれていた件について、監督であり映像ジャーナリストの伊藤詩織氏が25日、自身の公式サイトに謝罪文を掲載した。対象となったタクシー運転手の映像は無断で撮影されたものであることを認め、当事者やその家族に不快な思いを与えたとして謝罪した。 謝罪文によれば、問題の映像は伊藤氏が「性暴力被害の証拠を探していた」過程で撮影したもので、被写体であるタクシー運転手の「承諾を得ずに撮影した」という。映画への使用にあたっては、「半年以上にわたり電話での連絡を試みたが、連絡が取れなかった」と説明。「国際的に認められる合理的な連絡努力に基づいて使用した」と釈明したものの、「この判断は誤りだった」と非を認め、「心よりお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を綴った。
2025/10/27