映画『宝島』(9月19日公開)の主演兼宣伝アンバサダーを務める妻夫木聡。大友啓史監督とともに続けている全国キャラバンを通じて、俳優として新たな実感を得ているという。
8月27日、神奈川・横浜ブルク13で先行上映会が行われ、妻夫木と大友監督が登壇。福岡生まれ、横浜育ちの妻夫木にとっては“地元凱旋”。「横浜の映画館で舞台挨拶をするのは初めて」と意外な事実も明かした。
6月に沖縄からスタートしたキャラバンは、これで21エリア目。観客ひとりひとりへ名刺の手渡しから始まり、初主演映画『ウォーターボーイズ』(2001年)の公開時、富山の映画館で観客の感想を張り出す取り組みが好評だったことを思い出して即実行。その後も各劇場で可能な形を工夫し、感想掲示板を設置するなど、手作り感あふれる取り組みを積み重ねてきた。
「最初は手探りでした。監督と“どうすれば気持ちを共有できるか”ということを模索していたんです。僕たちが届ける言葉も、みんなで導き出したものが多かった。宣伝もまた映画作りの一部なのだと実感しました」と妻夫木。
舞台挨拶はおよそ30分。ときには妻夫木と大友監督の話に熱が入りすぎて、観客からの質問の時間が足りなくなったことも。監督が「皆さんはもう大友組の観客部の一員です。ノーギャラですけど!」と冗談を飛ばすと、会場がどっと沸き、いつしか締めの定番になった。そんな一瞬一瞬が、確かな手応えとして胸に刻まれていった。
映画『宝島』は、アメリカ統治下の沖縄を舞台にした真藤順丈の直木賞受賞作が原作。戦後、物資の乏しい時代に、米軍基地から奪った物資を住民に分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれた若者たちがいた――ある襲撃の夜、リーダー格だったオン(永山瑛太)は「予定外の戦果」を手に入れ、忽然と姿を消す。残された幼なじみのグスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)は、それぞれ刑事、教師、ヤクザの道を歩みながら、オンの行方を追い続ける20年にわたる物語。
公開が近づくにつれ、記事やレビューも増えてきた。その中で、実際に観た観客が「こういう作品だった」と声を上げてくれていることに、妻夫木は強い力を感じている。
「僕たちが純粋に感じたことを届けて、それをお客さんが受け止めて、さらに育ててくれる感覚がある。守ってもらえている、温めてもらえていると実感して、本当にうれしいです」
映画の宣伝といえばテレビ出演が王道だ。朝の情報番組やバラエティ番組への出演は数百万単位の視聴者に届き、認知度を一気に高められる。しかし「興味がなければ見てもらえない」とも感じていた。
一方で、各地の劇場を回り、観客と直接言葉を交わすキャラバンは、規模こそ数百人単位にとどまるが、観客がSNSに投稿したり友人に語ったりすることで、体験を伴う口コミが広がるのも大きな強みだ。
「正直、コスパは悪い(笑)。でも、想いを伝えると観客が応えてくれる。そのやり取りで力をもらえるから、心は疲れないんです。誤解を恐れずに言うと、こんなに宣伝が楽しいと思ったのは初めてです。もちろんこれまでの宣伝も楽しかったですが、今回はより一層“届いている”ことを実感できています」と、妻夫木は充実した表情を見せていた。
映画をただ“知らせる”のではなく、“観客の心に届かせる”こと。その積み重ねが作品をさらに強くし、観客と共に育っていく。その想いを胸に、映画『宝島』は9月19日、いよいよ全国公開を迎える。
8月27日、神奈川・横浜ブルク13で先行上映会が行われ、妻夫木と大友監督が登壇。福岡生まれ、横浜育ちの妻夫木にとっては“地元凱旋”。「横浜の映画館で舞台挨拶をするのは初めて」と意外な事実も明かした。
6月に沖縄からスタートしたキャラバンは、これで21エリア目。観客ひとりひとりへ名刺の手渡しから始まり、初主演映画『ウォーターボーイズ』(2001年)の公開時、富山の映画館で観客の感想を張り出す取り組みが好評だったことを思い出して即実行。その後も各劇場で可能な形を工夫し、感想掲示板を設置するなど、手作り感あふれる取り組みを積み重ねてきた。
舞台挨拶はおよそ30分。ときには妻夫木と大友監督の話に熱が入りすぎて、観客からの質問の時間が足りなくなったことも。監督が「皆さんはもう大友組の観客部の一員です。ノーギャラですけど!」と冗談を飛ばすと、会場がどっと沸き、いつしか締めの定番になった。そんな一瞬一瞬が、確かな手応えとして胸に刻まれていった。
映画『宝島』は、アメリカ統治下の沖縄を舞台にした真藤順丈の直木賞受賞作が原作。戦後、物資の乏しい時代に、米軍基地から奪った物資を住民に分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれた若者たちがいた――ある襲撃の夜、リーダー格だったオン(永山瑛太)は「予定外の戦果」を手に入れ、忽然と姿を消す。残された幼なじみのグスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)は、それぞれ刑事、教師、ヤクザの道を歩みながら、オンの行方を追い続ける20年にわたる物語。
公開が近づくにつれ、記事やレビューも増えてきた。その中で、実際に観た観客が「こういう作品だった」と声を上げてくれていることに、妻夫木は強い力を感じている。
「僕たちが純粋に感じたことを届けて、それをお客さんが受け止めて、さらに育ててくれる感覚がある。守ってもらえている、温めてもらえていると実感して、本当にうれしいです」
映画の宣伝といえばテレビ出演が王道だ。朝の情報番組やバラエティ番組への出演は数百万単位の視聴者に届き、認知度を一気に高められる。しかし「興味がなければ見てもらえない」とも感じていた。
一方で、各地の劇場を回り、観客と直接言葉を交わすキャラバンは、規模こそ数百人単位にとどまるが、観客がSNSに投稿したり友人に語ったりすることで、体験を伴う口コミが広がるのも大きな強みだ。
「正直、コスパは悪い(笑)。でも、想いを伝えると観客が応えてくれる。そのやり取りで力をもらえるから、心は疲れないんです。誤解を恐れずに言うと、こんなに宣伝が楽しいと思ったのは初めてです。もちろんこれまでの宣伝も楽しかったですが、今回はより一層“届いている”ことを実感できています」と、妻夫木は充実した表情を見せていた。
映画をただ“知らせる”のではなく、“観客の心に届かせる”こと。その積み重ねが作品をさらに強くし、観客と共に育っていく。その想いを胸に、映画『宝島』は9月19日、いよいよ全国公開を迎える。
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2025/09/05