今月2日(現地時間)に発表された「第97回アカデミー賞」で作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞の最多5部門を受賞した『ANORA アノーラ』を手掛けたショーン・ベイカー監督と、プロデューサーのサマンサ・クァンが来日し、8日に都内の映画館で舞台あいさつを行った。2人がアカデミー授賞式後、公のイベントに登場するのは世界初。この記念すべき場にサプライズで駆けつけたのが、欧米でカルト的な人気を博す俳優・梶芽衣子だった。
梶が花束を持って登壇すると、監督は驚きと喜びで目をパチクリさせた。スターに会って感激する意味の「スター・ストラック」という言葉を口にし、感嘆の声を漏らした。「梶さんにお会いできて、ちょっと放心状態です。梶さんが出演された映画、そしてあの時代の日本映画の大ファンでもあります。とにかく、大ファンです」と目を輝かせた。
「こんなすてきな監督が私のファンでいてくださるなんて、非常に光栄に思います」と興奮した様子の梶は、「私事なんですけど、1つよろしいですか?」と切り出し、自身のデビュー作の撮影初日が、昭和40(1965)年3月8日だったことを明かした。
「日活からデビューさせていただいて、初めての撮影の日、まさにデビューの日ですよ。それが今から60年前の3月8日なんです。すごいでしょう!鳥肌が立ちました」と偶然の一致に会場からもどよめきが起きた。「一生忘れることができない3月8日になりました」という梶に、サマンサも「本当にびっくりです。アカデミー賞の授賞式がまだ続いているんじゃないか、そんな感じです」と感激していた。
『ANORA アノーラ』は、ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラを主人公に、身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを21世紀風にリアルに映し出した作品。セックス、美、富というパワーゲームの中で利用されながらも、自らの幸せを求め続け、清濁合わせのむ人間らしさにあふれる人々への賛歌をユーモラスに、そして真摯(しんし)な眼差しで描いている。
ベイカー監督は、かねてから日本映画のファン、ひいては梶芽衣子の大ファン。『ANORA アノーラ』においては、主演のマイキー・マディソンに、梶の代表作のひとつ『女囚701号/さそり』(1972年)を見て、役作りの参考にするよう勧めたという。
その理由について監督は「映画の中での梶さんの姿がとても力強かったんです。特に、その圧倒的な存在感や、困難に立ち向かう姿が印象的でした。体を張った演技も素晴らしくて、非常に堂々としていて強さを感じました。そういうところをマイキーに見てほしかったんです。『女囚701号/さそり』とは違う作品ではあるんですが、DNAは受け継がれていると感じています。マイキーは、梶さんの姿をしっかりと自分の中に取り込んだように思います」と答えた。
これを聞いて梶は「私の演技はあまり参考にならなかったかもしれませんが、マイキーさんは本当に最高でしたね。体当たりの演技は見ていて気持ちが良かったですし、すがすがしさが残りました。それにしても、最後のシーンは見事でしたね。感動しました。これからの活躍も期待しています」と、アカデミー賞主演女優賞を受賞したマイキーの演技を称賛。サマンサが「今の言葉、そのままマイキーにも伝えようと思います」と返していた。
【画像】梶芽衣子と対面して感激の面持ちのショーン・ベイカー監督
梶が花束を持って登壇すると、監督は驚きと喜びで目をパチクリさせた。スターに会って感激する意味の「スター・ストラック」という言葉を口にし、感嘆の声を漏らした。「梶さんにお会いできて、ちょっと放心状態です。梶さんが出演された映画、そしてあの時代の日本映画の大ファンでもあります。とにかく、大ファンです」と目を輝かせた。
「こんなすてきな監督が私のファンでいてくださるなんて、非常に光栄に思います」と興奮した様子の梶は、「私事なんですけど、1つよろしいですか?」と切り出し、自身のデビュー作の撮影初日が、昭和40(1965)年3月8日だったことを明かした。
『ANORA アノーラ』は、ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラを主人公に、身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを21世紀風にリアルに映し出した作品。セックス、美、富というパワーゲームの中で利用されながらも、自らの幸せを求め続け、清濁合わせのむ人間らしさにあふれる人々への賛歌をユーモラスに、そして真摯(しんし)な眼差しで描いている。
ベイカー監督は、かねてから日本映画のファン、ひいては梶芽衣子の大ファン。『ANORA アノーラ』においては、主演のマイキー・マディソンに、梶の代表作のひとつ『女囚701号/さそり』(1972年)を見て、役作りの参考にするよう勧めたという。
その理由について監督は「映画の中での梶さんの姿がとても力強かったんです。特に、その圧倒的な存在感や、困難に立ち向かう姿が印象的でした。体を張った演技も素晴らしくて、非常に堂々としていて強さを感じました。そういうところをマイキーに見てほしかったんです。『女囚701号/さそり』とは違う作品ではあるんですが、DNAは受け継がれていると感じています。マイキーは、梶さんの姿をしっかりと自分の中に取り込んだように思います」と答えた。
これを聞いて梶は「私の演技はあまり参考にならなかったかもしれませんが、マイキーさんは本当に最高でしたね。体当たりの演技は見ていて気持ちが良かったですし、すがすがしさが残りました。それにしても、最後のシーンは見事でしたね。感動しました。これからの活躍も期待しています」と、アカデミー賞主演女優賞を受賞したマイキーの演技を称賛。サマンサが「今の言葉、そのままマイキーにも伝えようと思います」と返していた。
2025/03/08