ディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド2』の劇場公開が、日本でも始まった。前夜祭興行を含めた初日(8月1日)の観客動員数が17万3738人、興行収入2億92万6430円を記録。この数字は『デッドプール&ウルヴァリン』や『怪盗グルーのミニオン超変身』を上回り、2024年公開の洋画作品ではNo.1の初日興行となった。世界興行収入も15億2388万9769ドル(約2276 億円)となり、日本でも大ヒットした『トップガン マーヴェリック』や『アベンジャーズ』を超え、世界興行収入ランキングトップ10入りを果たしている。
7月中旬に来日した監督のケルシー・マンとプロデューサーのマーク・ニールセンは、「まさかこんなに世界中で受けられるとは」「ここまでの成功は、正直予想していませんでした」と上機嫌でインタビューに応えてくれた。
――世界中で大ヒットしていますが、これは想定内でしたか?
【ケルシー・マン】2020年1月に本作のプロジェクトが始動した時は、ただただ良いストーリーを語りたい、としか考えていなかったんです。もちろん、興行的にもうまくいくといいなと思っていましたけど、まさかこんなに世界中で受け入れられるとは思っていませんでした。日本の観客にも受け入れてもらえるといいな、と言う思いでとてもわくわくしています。私たちの頭の中の司令室ではヨロコビがフィーバーしていますよ。
【マーク・ニールセン】私たちはこの映画を4年かけて作ってきました。自分たちではすごくいい映画ができたと思っていても、スタジオの外でどんな反応が得られるかは、いつもわからないんです。私たちと同じくらい世の中の人々が共感し、楽しんで観てくださるといいな、という思いでつくってきたので、今回の結果は本当にうれしいです。ただ、ここまでの成功は、正直予想していませんでした(笑)。
――前作では小学生だった明るく元気な女の子ライリーが、高校入学を控えたティーンエイジャーへと成長した姿を描いていますが、新たに4つの<大人の感情>たちが現れたことで、思春期を経験した大人たちも「あるある」と共感できることが増え、それが世界的大ヒットの要因の一つではないかと思うのですが…。
【マン】私も同意見です。<大人の感情>として新たに登場させた感情たちというのは、思春期を過ぎてもなくならないものばかりなんですよね。例えば、シンパイという感情は、大人になるにつれ、付き合い方はわかってくるかもしれないけれど、消えてなくなることはないと思うんですよ。今回の映画で、シンパイは混乱を引き起こす敵役みたいな存在に見えるかもしれませんが、シンパイだってライリーを助けようとしているだけなんです。どんな感情もあなたの幸せのために存在しているんだから、自分を見失わず、ネガティブな感情も含めて自分を愛してもらいたい。僕らが作品に込めた思いが多くの人に伝わってヒットしたのであれば、これ以上ない喜びです。
【ニールセン】本当にそうですね。他人と比べて不安になったり、自分はダメだなと思ったり、そういう悩みは大人になってもあると思うんです。自分でもおさえきれない感情に戸惑ってしまうことも。だから年齢、性別にかかわらず、多くの人たちが共感してくれたんだと思います。
――どのような経緯で続編を担当することになったのですか?
【マン監督】前作を監督したピート・ドクター(現:ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー)から『インサイド・ヘッド』の続編の可能性について相談され、僕が出したアイデアの1つが、今作につながりました。1作目の終わりで、新しくなった司令室のコンソールに「思春期ボタン」が出現するシーンがありましたからね。この時期は、感情の起伏が激しく、不安定だけど、その後の人生にとっても大切な時期です。良いストーリーが語れるのではないかと思いました。
――映画を成功させる秘けつは何だと思いますか?
【ニールセン】この映画を立ち上げた時に決まっていたのは、ケルシーと脚本家のメグ・レフォーヴと私の3人だけでした。私の仕事の一つは、この映画のために最高の仕事をしてくれるクリエイティブチームのスタッフを集めることです。映画を作る上でスタッフとのパートナーシップ、コラボレーションは非常に大きな部分を占めています。
ケルシーと一緒にキャラクターデザインは誰にすべきか?編集は誰にすべきか?と最適なスタッフの人選をしていったわけですが、その点、ピクサーには才能豊かな人材がそろっていますからね、私たちはとても幸運です。プロデューサーには期日までにいいものがしっかり出来上がるようにスケジュールと予算管理の仕事もあります。公開日までに完全なアニメーション映画が完成するように導くこと。全スタッフがベストを尽くし、良いチームワークで最高の仕事をしてくれることを信じることです。
――デザインチームをまとめるキャラクター・アート・ディレクターに最適なスタッフとして選んだのが、日本人クリエイターの村山佳子さんだったんですね。
【ニールセン】はい。彼女はフリーランスとして『私ときどきレッサーパンダ』のキャラクターデザインに参加していました。私たちがオファーした時、Netflixで仕事をされていたのですが、ピクサーに来てくれました。
【マン監督】彼女が携わった作品を見て、すごく才能を感じたんです。ぜひ『インサイド・ヘッド2』を手伝ってもらいたいと思いました。彼女は才能があるだけでなく、人としてもすばらしい方なんです。
【ニールセン】かつて自分がライリーと同じティーンエイジャーの女の子だったという経験もうまく取り入れてくれたと思います。
7月中旬に来日した監督のケルシー・マンとプロデューサーのマーク・ニールセンは、「まさかこんなに世界中で受けられるとは」「ここまでの成功は、正直予想していませんでした」と上機嫌でインタビューに応えてくれた。
――世界中で大ヒットしていますが、これは想定内でしたか?
【ケルシー・マン】2020年1月に本作のプロジェクトが始動した時は、ただただ良いストーリーを語りたい、としか考えていなかったんです。もちろん、興行的にもうまくいくといいなと思っていましたけど、まさかこんなに世界中で受け入れられるとは思っていませんでした。日本の観客にも受け入れてもらえるといいな、と言う思いでとてもわくわくしています。私たちの頭の中の司令室ではヨロコビがフィーバーしていますよ。
【マーク・ニールセン】私たちはこの映画を4年かけて作ってきました。自分たちではすごくいい映画ができたと思っていても、スタジオの外でどんな反応が得られるかは、いつもわからないんです。私たちと同じくらい世の中の人々が共感し、楽しんで観てくださるといいな、という思いでつくってきたので、今回の結果は本当にうれしいです。ただ、ここまでの成功は、正直予想していませんでした(笑)。
――前作では小学生だった明るく元気な女の子ライリーが、高校入学を控えたティーンエイジャーへと成長した姿を描いていますが、新たに4つの<大人の感情>たちが現れたことで、思春期を経験した大人たちも「あるある」と共感できることが増え、それが世界的大ヒットの要因の一つではないかと思うのですが…。
【マン】私も同意見です。<大人の感情>として新たに登場させた感情たちというのは、思春期を過ぎてもなくならないものばかりなんですよね。例えば、シンパイという感情は、大人になるにつれ、付き合い方はわかってくるかもしれないけれど、消えてなくなることはないと思うんですよ。今回の映画で、シンパイは混乱を引き起こす敵役みたいな存在に見えるかもしれませんが、シンパイだってライリーを助けようとしているだけなんです。どんな感情もあなたの幸せのために存在しているんだから、自分を見失わず、ネガティブな感情も含めて自分を愛してもらいたい。僕らが作品に込めた思いが多くの人に伝わってヒットしたのであれば、これ以上ない喜びです。
【ニールセン】本当にそうですね。他人と比べて不安になったり、自分はダメだなと思ったり、そういう悩みは大人になってもあると思うんです。自分でもおさえきれない感情に戸惑ってしまうことも。だから年齢、性別にかかわらず、多くの人たちが共感してくれたんだと思います。
――どのような経緯で続編を担当することになったのですか?
【マン監督】前作を監督したピート・ドクター(現:ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー)から『インサイド・ヘッド』の続編の可能性について相談され、僕が出したアイデアの1つが、今作につながりました。1作目の終わりで、新しくなった司令室のコンソールに「思春期ボタン」が出現するシーンがありましたからね。この時期は、感情の起伏が激しく、不安定だけど、その後の人生にとっても大切な時期です。良いストーリーが語れるのではないかと思いました。
――映画を成功させる秘けつは何だと思いますか?
【ニールセン】この映画を立ち上げた時に決まっていたのは、ケルシーと脚本家のメグ・レフォーヴと私の3人だけでした。私の仕事の一つは、この映画のために最高の仕事をしてくれるクリエイティブチームのスタッフを集めることです。映画を作る上でスタッフとのパートナーシップ、コラボレーションは非常に大きな部分を占めています。
ケルシーと一緒にキャラクターデザインは誰にすべきか?編集は誰にすべきか?と最適なスタッフの人選をしていったわけですが、その点、ピクサーには才能豊かな人材がそろっていますからね、私たちはとても幸運です。プロデューサーには期日までにいいものがしっかり出来上がるようにスケジュールと予算管理の仕事もあります。公開日までに完全なアニメーション映画が完成するように導くこと。全スタッフがベストを尽くし、良いチームワークで最高の仕事をしてくれることを信じることです。
――デザインチームをまとめるキャラクター・アート・ディレクターに最適なスタッフとして選んだのが、日本人クリエイターの村山佳子さんだったんですね。
【ニールセン】はい。彼女はフリーランスとして『私ときどきレッサーパンダ』のキャラクターデザインに参加していました。私たちがオファーした時、Netflixで仕事をされていたのですが、ピクサーに来てくれました。
【マン監督】彼女が携わった作品を見て、すごく才能を感じたんです。ぜひ『インサイド・ヘッド2』を手伝ってもらいたいと思いました。彼女は才能があるだけでなく、人としてもすばらしい方なんです。
【ニールセン】かつて自分がライリーと同じティーンエイジャーの女の子だったという経験もうまく取り入れてくれたと思います。
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2024/08/04