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元競泳日本代表・入江陵介氏「一つだけの感情でレースを泳ぎ切ることはなかった」

 ディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド2』(8月1日公開)のプロモーションで、長年、日本の競泳界を引っ張ってきた入江陵介氏を起用した特別映像が公開された。

入江陵介氏

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 映画は、アイスホッケーが大好きな主人公ライリーが、高校入学という転機を控え、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れて巻き起こる“感情の嵐”の中で、成長していく姿をユニークに描く。

 入江氏は、高校2年生から18年間、競泳の日本代表として活躍。五輪では、初出場の2008年北京大会に続き、12年ロンドン大会では200メートル背泳ぎの銀メダル含め3個のメダルを獲得。16年リオ大会、20年東京大会にも出場した。今年の4月に現役引退を表明し、今後は水泳の普及活動に挑戦するべく新たなスタートを切っている。

 同映画を一足先に鑑賞した入江氏は、「私にとって今までの人生は水泳を中心としたものでした。その中には勝利の喜び、負けた悲しみ、勝者へのうらやましい気持ち、レース前の心配、数えきれない感情を得てきました。その感情は自分にとって忘れたくない思い出、忘れたい思い出があります。ただその経験、感情が全て今の自分を作っていて、どの感情も必要不可欠な存在であったと大人になって感じました」と、感想を述べた。

 解禁となった映像では、0歳から水泳を始めた入江氏の幼い頃の写真から、今年4月の現役引退会見の映像まで、入江氏にさまざまな感情をもたらしてきた瞬間と映画がリンクしたエモーショナルな仕上がり。入江氏は「試合や自分の調子によって毎回違った感情がありました。一つだけの感情でレースを泳ぎ切ることはなかったと思います」と当時を振り返ってコメントを寄せた。入江氏のコメント全文は以下のとおり。

■映画の感想、ライリーに共感したポイント

 「自分らしさ」って何だろうか。
 「自分を愛する」って何だろうか。
 この映画を見終わった時に湧き上がった感情は自分自身の過去の感情を思い返し、これから出会う未来の感情へ前を向くキッカケとなる素晴らしい物語でした。

 私にとって今までの人生は水泳を中心としたものでした。その中には勝利の喜び、負けた悲しみ、勝者への羨ましい気持ち、レース前の心配、数えきれない感情を得てきました。その感情は自分にとって忘れたくない思い出、忘れたい思い出があります。ただその経験、感情が全て今の自分を作っていて、どの感情も必要不可欠な存在であったと大人になって感じました。

 これから出会う感情も、これまでの自分を作ってくれた感情も共に大切に生きていきたいと感じました。

■水泳に打ち込むために渦巻いた感情について

 試合や自分の調子によって毎回違った感情がありました。負けたらどうしよう、という心配や絶対に勝てるという自信や、終わった後の喜び、悲しみ、たくさんの感情が泳いでいる時に現れていました。一つだけの感情でレースを泳ぎ切ることはなかったと思います。

■人生の転機になった出来事について

 2008年の北京五輪の選考会。当時大学1年だったのですが、調子が悪く五輪を狙える位置にいたのに決勝前に不安が襲い苦しくなりました。自分の中でこのレースで五輪出場が決められなかったらもう水泳を辞めて新しい人生を歩もうと割り切って臨んだ結果、五輪を決めることができた人生の転機となる日でした。

■ライリーのように人生の転機を乗り越えようと頑張っている人へのメッセージ・アドバイス

 人生の中にはたくさん転機があります。それは自然なことで、今までなかった感情とぶつかる瞬間だと思います。自分自身が何を大切にしているのか、何を求めているのか、頭の中の感情に素直に向き合っていけば自然と答えに進んでいくと思います。

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