石井岳龍監督が27年前に頓挫してもあきらめず、映画化を実現させた『箱男』の公開日が8月23日決定。予告編が解禁となった。原作は安部公房(1924-93年)の同名小説。段ボール箱を頭からすっぽりかぶり、のぞき窓から世界を見つめる箱男という存在を通して、人間と現代社会のありようを照らし出す作品。主演は27年前と同じ永瀬正敏、永瀬と共に出演予定だった佐藤浩市、さらに、世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションから抜てきされた白本彩奈らが出演している。 『砂の女』『壁』など、その著作が海外でも翻訳され、今なお世界中に熱狂的な読者を持つ安部公房。生前はノーベル文学賞に最も近いとされ、日本が世界に誇る小説家の一人だ。『箱男』は、その安部公房が1973年に発表した小説であり、代表作の一つ。
2024/06/06