俳優の佐藤健(35)、長澤まさみ(36)、森七菜(22)、山田智和監督(36)が22日、都内で行われた映画『四月になれば彼女は』の公開初日舞台あいさつに参加した。 映画プロデューサーで、作家としても数々の話題作を生み出してきた川村元気氏の恋愛小説を映画化。婚約者との結婚を控えた精神科医の主人公・藤代俊役を佐藤、結婚を直前に控えて謎の失踪を遂げる藤代の婚約者・坂本弥生役を長澤、藤代が10年前に交際していた初恋の女性で世界中を旅しながら藤代に手紙を送る伊予田春役を森が演じる。ウユニ、プラハ、アイスランド、そして日本で撮影を敢行した純愛映画となる。 川村氏は「恋愛が消えている」ということをきっかけに、物語を書いたという。最近の恋愛について感じることを問われ、佐藤は「恋愛しなくても楽しいことにあふれてる世界になってるんだなと思います。昔に比べて楽しいことがあふれ出しすぎていて。だから決して恋愛してる人がいないわけじゃないんだけど、恋愛しなくても楽しく生きてる人がすごく増えてるなって印象があります」とする。「ポジティブだとは思う。ただ、やっぱりそういう人も恋愛に出会ったら悩みもするだろうし、楽しくなったりするだろうし、恋に落ちた時のときめきみたいなものは、きっとずっと変わらずそこにあり続けるものなんじゃないかなと思います」と恋愛観を語った。 長澤も「楽しむものが増えて。しかも、1人で自分のために楽しめるように時間を使うのがはやってるような気もするので、そうすると出会いがないのかなという印象があったりもします。人と関わるのに時間が少ないのかなと思う」と実感。「そうすると、なかなか恋愛に踏み込めなかったりする人もいるのかな、なんて」と想像した。 森は「同世代を見てると、すごく恋愛のハードルが高いんだな、と。みんなを見て思います。恋に落ちる時の感じとか、アニメとかキラキラしたドラマとか、みんなすごい見てるから、それ相応のものじゃないとダメってすごい思ってるんです。だから『私が感じたものは、まだ恋じゃない』ってみんな思ってる感じがする。生きづらいというか…」と22歳にして達観したよう。キラキラした恋愛作品にも多く出演経験がある佐藤だが「恋は、それぐらいときめいてほしいよ」としみじみと口にしていた。
2024/03/22
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