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見上愛、映画単独初主演、松居大悟監督10年越しに実現『不死身ラヴァーズ』実写化【コメントあり】

 Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』(2023年)、大河ドラマ『光る君へ』(24年)といった話題作へのオファーが続くだけでなく、キュートでファッショナブルなビジュアルも感度の高い若者からの注目を浴びている見上愛が、松居大悟監督最新作『不死身ラヴァーズ』(5月10日公開、配給:ポニーキャニオン)で映画単独初主演を飾ることが発表された。見上演じる主人公が想いを寄せる相手役で佐藤寛太劇団EXILE)が出演する。

見上愛が映画単独初主演、松居大悟監督10年越しで実現した映画『不死身ラヴァーズ』(5月10日公開)ティザービジュアル (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

見上愛が映画単独初主演、松居大悟監督10年越しで実現した映画『不死身ラヴァーズ』(5月10日公開)ティザービジュアル (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

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 本作は、松居監督が構想10年、長きに渡り、「あきらめることができなかった」と公言している、高木ユーナの同名漫画(講談社「別冊少年マガジン」所載)が原作。映画では原作と男女が逆転しているが、原作者の高木は「元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別にこだわりはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が2人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした」とコメントしている。

 両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう、甲野じゅん。そんな、じゅんを運命の相手と信じて止まない主人公・長谷部りの。なぜ、彼は消えてしまうのか?そして、なぜ、時を経て姿を変え、何度もりのの前に現れ続けるのか――?

 連載時から「今までに読んだことがないジャンル」と漫画ファンの間でも話題になった原作を、「好きという気持ちを全肯定したい」松居監督ならではの観客をあっと驚かせる映画の構成力で、切ない想いが交差する無防備な恋愛映画に仕上げた。

『不死身ラヴァーズ』原作書影(C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』原作書影(C)高木ユーナ/講談社

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 主人公・りのを演じる見上は、松居監督が「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」と惚れ込んでキャスティング。主人公の中学時代から大学時代までを溌溂と演じた見上は「りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。わたし自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」と、撮影時を振り返る。

 りのの運命の相手・甲野じゅんを演じる佐藤のほか、青木柚前田敦子神野三鈴らの出演も明らかとなった。

 初めて原作と出逢った時から主人公の2人に強くひかれていたという松居監督は、「完成した作品を観て、あぁやっと二人に出逢えたと思いました。今回、演じてくれた見上愛さん、佐藤寛太さんとの出逢いも含めて、これまでの時間は必要だったのかもしれません」と述懐し、ようやく制作できた喜びと共に「好きは無敵。あきらめることなんてできなくて、この10年で積み上げてきたものをすべて捨てて挑みました」ときっぱり。

 監督と共同で脚本を手がけたのは、テレビアニメ『スイートプリキュア♪』や『約束のネバーランド』、映画『海月姫』(14年、川村泰祐監督)、『長いお別れ』(19年、中野量太監督)などの大野敏哉。大野が脚本を担当した映画『私の優しくない先輩』(10年、山本寛監督)が震えるぐらい好きだという松居監督たっての希望が叶った。

 「大野さんは、リアリズムではない方法で、軽やかで切なく、闇があるのに明るくて、なにより規範からはみ出るほど生き生きとした人物の愛情賛歌みたいなものを描く」と松居監督は語り、「本作で、りのは“今、じゅんが好きだ”という気持ちだけで突き進む。“ダサい”と言われるかもしれない姿を正面から描きたいと思って書き直した箇所は、この映画のラブストーリーとしての純度をより高めることになったのではないかと思います」と自信をのぞかせている。

『不死身ラヴァーズ』原作書影(C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』原作書影(C)高木ユーナ/講談社

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■見上愛(長谷部りの役)のコメント
 ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)。

 りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。
そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守っていただいた大切な日々でした。

 私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。

 なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いてほしい作品です。ぜひ、公開を楽しみにお待ちください!

■佐藤寛太(甲野じゅん役)のコメント
 身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。

 笑うとパッと華が咲いたように輝く、長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。いつもどう接して良いか分からなくて、でも一緒にいたくて、居心地が良くて。

 松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、現場では淡々ともう一回って言うし、台本を読んでも分からなくて、現場になっても分からなくて、何が違うんだろ。大丈夫かな。なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、うれしくて、うれしくて。

 理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。

 最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。何度でも立ち上がるしかなくて。エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。

『不死身ラヴァーズ』原作書影(C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』原作書影(C)高木ユーナ/講談社

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■松居大悟(監督・共同脚本)のコメント
 10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。この出会いが明るいところへ連れてってくれました。そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。"りの"と"じゅん"にようやく会えました。みんなも会ってほしいです。

■高木ユーナ(原作)のコメント
 「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。それからずっと…連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。

 10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が2人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。

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