「第170回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会が17日、都内で行われ、芥川賞に九段理江氏(33)の『東京都同情塔』(『新潮』十二月号)が選ばれた。発表後、九段氏は記者会見に出席し、喜びを語った。 九段氏は「小説が好きで勝手に書き始めたのですが、書き続けることは1人では難しいです。書き続ける力をくださる、応援してくださる出版社の方や家族、友人、楽しみに呼んでくださる方々にありがとうございますとお伝えしたいです。とにかく、うれしい。感謝を伝えたいという気持ちでいます」と喜びと周囲への感謝を伝えた。 そして、選考委員の吉田修一氏による「完成度が高い作品」というコメントを受け「完成度が高いという評価をいただけるなんて夢にも思っていませんでした、謙そんではなく」と笑顔に。「アンビルドをテーマに書いている作品ですが、完成するのか、アンビルドになってしまうのか不安な思いで書いておりました」と振り返り「グラグラしている小説だと感じております。今にも崩壊してしまいそうな危うさ、不安定な部分が魅力かなと思っております。そういった面を含めた完成度とおっしゃっていたのでは、うれしいです」と語った。
2024/01/17