木村佳乃、中村倫也、佐々木希、杏、松坂桃李、菅田将暉、趣里、萩原利久、杉野遥亮、夏子、堀田茜、TAKAHIROら、幅広く活躍するアーティストが所属するトップコートが、芸能マネージャーをテーマにした書籍『芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら』(ワニブックス刊)を発売した。実態が見えにくい「芸能マネージャー」という仕事について、マネージャー本人が自身の体験談を赤裸々に語る内容。芸能マネージャーに対するタレントの生の声も収録されている。ここでは同書から、佐々木希が話したエピソードを一部抜粋。事務所所属前に体験したオーディション秘話を紹介する。
■もし彼女がいなかったら
当時の現場マネージャーは同年代の女の子でした。彼女がいなかったら、この仕事を続けることは出来なかったと思います。体調に関することはもちろん、メンタル面でもかなり、むしろメンタルに関して色々とケアしてくれました。
若い頃というのは誰しもそうかもしれませんが、強がってはいても中身は弱いもの。私はまさに、そんな子で。仕事以外でも話したくなって電話してしまうなんてしょっちゅう。夜ご飯を一緒に食べにいったり、相当に近い関係性だったと思います。
彼女がチーフマネージャーになってからも繋がりは続きます。現場では会わなくなりますが、何かあった時に相談したり、わからないことを教えてくれたり、私の仕事に関する全てを判断してくれるのは彼女です。様々な角度からいつでも的確な意見をくれるので、しょっちゅう会わなくなっても近くに感じる存在なのは変わりません。
実は今度、社内の異動で彼女とは別のチーフと組むことになりました。衝撃でした。でも、デビューからずっと担当が変わらないほうが珍しく、いつかこういう日がくるだろうとは頭の隅で思っていました。だから今は、全てをプラスに考えています。別に事務所を移る訳ではないし、会いたければすぐ会える距離にいて、なんならいつでも電話出来ますから。寂しいのは確かですが、大丈夫! 変化を楽しんでいこうと思えるようになりました。
■現場マネージャーに求めるもの
映画やドラマの撮影に入ると、マネージャーとは家族よりも長い時間を過ごします。単純に、撮影は拘束時間が長いからです。だからこそ現場マネージャーは、一緒に頑張ろう! と思える人がいい。どんなこともマイナスに捉えず、プラス思考で頑張れる人が。
現場が続けば、どうしたって体力は失われます。でも疲れたからと重い空気をまとってしまうと、それは周りの人に伝染していく。殻に閉じこもっていた頃は重い空気を発してしまい、私がそうなると、現場の空気まで暗くなってしまうことを学びました。ですから忙しさやスケジュールの厳しさ、それさえプラスに考えられること、それを自分の中でどう捉えるかが大事だなと。
他社のマネージャーでも明るい人、気さくな人とは気づけば仲良くなったりしています。作品に入れば四六時中一緒ですから、名前や顔を覚えるし、自然と「あのマネージャー、素敵よね」と他所でも言いたくなるくらい。反対に、後ろ向きな人や悪口ばかりを言う人に近づこうとは思いません。プラス思考で楽しい人、キャラの立った人はいいなって思います。
しゃべり方や見た目に関しての清潔感も大事です。あと、嘘をついたらダメです。失敗は誰もがするもので、全くしないなんてほうがおかしい。失敗したら素直に、「すみません、間違えました」と、それでいい。次から気を付ければいいだけの話です。
でもその失敗を隠そうとすると、そこから色々とこじれていく気がします。嘘を隠すために、更に嘘をつかなきゃいけなくなる。その人の信頼も、危うくなります。すると周りがそれをどう思うか以前に、本人がつらくなっていくでしょう。どんどん嘘をついて、本人も何がなんだかよくわからなくなってしまうと思うのです。
空気を読む力も大事です。現場マネージャーは特にそう。いくら気さくな人がいいと言っても、例えば私が台本を読み込んで集中している時に沢山しゃべりかけられると、こちらも気まずくなってしまいます。そうした空気を読む力ってイコール、優しさでもあるのかなと思ったりします。
自分本位に考えてしまって、忘れてしまうから今言いたいではなく、相手のタイミングを推し量る。人と人が仕事をするのですから、お互いに気持ち良くやりたい。私自身、マネージャーに対してはそうした心持ちで接したいと思いながら過ごしています。「今大丈夫?」と一言伝えるとか、察するとか。それは、どんなお仕事にも通じることかもしれません。
空気を読む力があり、優しくて、人の喜びを自分のものと感じられる。そんな人はマネージャーに向いていると思います。自分に余裕がないと人のことを素直に喜べないでしょうから、マネージャーもまずは自身を理解する必要があるかもしれません。その上で、実際の仕事では考えることが沢山あるし、気を遣うし、大変です。私には務まらないなと心から思います。
■芸能マネージャー陣の知られざる半生とアーティストが本気で語るマネージャーとは
『芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら』(ワニブックス)
当時の現場マネージャーは同年代の女の子でした。彼女がいなかったら、この仕事を続けることは出来なかったと思います。体調に関することはもちろん、メンタル面でもかなり、むしろメンタルに関して色々とケアしてくれました。
若い頃というのは誰しもそうかもしれませんが、強がってはいても中身は弱いもの。私はまさに、そんな子で。仕事以外でも話したくなって電話してしまうなんてしょっちゅう。夜ご飯を一緒に食べにいったり、相当に近い関係性だったと思います。
彼女がチーフマネージャーになってからも繋がりは続きます。現場では会わなくなりますが、何かあった時に相談したり、わからないことを教えてくれたり、私の仕事に関する全てを判断してくれるのは彼女です。様々な角度からいつでも的確な意見をくれるので、しょっちゅう会わなくなっても近くに感じる存在なのは変わりません。
実は今度、社内の異動で彼女とは別のチーフと組むことになりました。衝撃でした。でも、デビューからずっと担当が変わらないほうが珍しく、いつかこういう日がくるだろうとは頭の隅で思っていました。だから今は、全てをプラスに考えています。別に事務所を移る訳ではないし、会いたければすぐ会える距離にいて、なんならいつでも電話出来ますから。寂しいのは確かですが、大丈夫! 変化を楽しんでいこうと思えるようになりました。
■現場マネージャーに求めるもの
映画やドラマの撮影に入ると、マネージャーとは家族よりも長い時間を過ごします。単純に、撮影は拘束時間が長いからです。だからこそ現場マネージャーは、一緒に頑張ろう! と思える人がいい。どんなこともマイナスに捉えず、プラス思考で頑張れる人が。
現場が続けば、どうしたって体力は失われます。でも疲れたからと重い空気をまとってしまうと、それは周りの人に伝染していく。殻に閉じこもっていた頃は重い空気を発してしまい、私がそうなると、現場の空気まで暗くなってしまうことを学びました。ですから忙しさやスケジュールの厳しさ、それさえプラスに考えられること、それを自分の中でどう捉えるかが大事だなと。
他社のマネージャーでも明るい人、気さくな人とは気づけば仲良くなったりしています。作品に入れば四六時中一緒ですから、名前や顔を覚えるし、自然と「あのマネージャー、素敵よね」と他所でも言いたくなるくらい。反対に、後ろ向きな人や悪口ばかりを言う人に近づこうとは思いません。プラス思考で楽しい人、キャラの立った人はいいなって思います。
しゃべり方や見た目に関しての清潔感も大事です。あと、嘘をついたらダメです。失敗は誰もがするもので、全くしないなんてほうがおかしい。失敗したら素直に、「すみません、間違えました」と、それでいい。次から気を付ければいいだけの話です。
でもその失敗を隠そうとすると、そこから色々とこじれていく気がします。嘘を隠すために、更に嘘をつかなきゃいけなくなる。その人の信頼も、危うくなります。すると周りがそれをどう思うか以前に、本人がつらくなっていくでしょう。どんどん嘘をついて、本人も何がなんだかよくわからなくなってしまうと思うのです。
空気を読む力も大事です。現場マネージャーは特にそう。いくら気さくな人がいいと言っても、例えば私が台本を読み込んで集中している時に沢山しゃべりかけられると、こちらも気まずくなってしまいます。そうした空気を読む力ってイコール、優しさでもあるのかなと思ったりします。
自分本位に考えてしまって、忘れてしまうから今言いたいではなく、相手のタイミングを推し量る。人と人が仕事をするのですから、お互いに気持ち良くやりたい。私自身、マネージャーに対してはそうした心持ちで接したいと思いながら過ごしています。「今大丈夫?」と一言伝えるとか、察するとか。それは、どんなお仕事にも通じることかもしれません。
空気を読む力があり、優しくて、人の喜びを自分のものと感じられる。そんな人はマネージャーに向いていると思います。自分に余裕がないと人のことを素直に喜べないでしょうから、マネージャーもまずは自身を理解する必要があるかもしれません。その上で、実際の仕事では考えることが沢山あるし、気を遣うし、大変です。私には務まらないなと心から思います。
■芸能マネージャー陣の知られざる半生とアーティストが本気で語るマネージャーとは
『芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら』(ワニブックス)
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2024/01/24