TBS系日曜劇場『VIVANT』(2023年7月期)の監督を務めた福澤克雄氏が、出版にまつわるすぐれた表現活動を行った個人・団体を表彰する『第5回 野間出版文化賞』を授賞し、15日に都内で行われた贈呈式に出席した。
「こういう賞には縁がない男だと思っていました」と自身の生い立ちを振り返った福澤監督は「定年間際に『VIVANT』を外れても知らないやという思いで作りました」と告白。「こんなのを作ってもいいのだろうか、というものを作らないと社会現象やヒットにはならない。(ほとんどのドラマは)成功例をもとにして作るのですが、成功例はなく、4話まで主人公の正体がわからないものを作りました」と語った。
そして「大量のお金も使わせていただきました」と苦笑い。「これで外したらとんでもないことになっていたのですが、いろんな神社でお参りしました、良かったです」と安堵の表情を浮かべ、「これからも視聴者の皆さんを日曜日の夜に元気にできるドラマを作っておきたいと思います」とさらなる大作を予感させた。
同ドラマは、『半沢直樹』シリーズ、『下町ロケット』シリーズ、『陸王』『ドラゴン桜』などを手掛けた福澤克雄氏が演出だけでなく原作も手掛けた完全オリジナルストーリー。福澤監督と共に日曜劇場を作ってきた制作スタッフが集結し、主演の堺雅人のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也ら豪華キャスト陣が出演した。
13日には『第36回 小学館 DIMEトレンド大賞2023』のエンタメ・カルチャー部門の金賞を受賞した同作。そのほか、『Yahoo!検索大賞2023』「ドラマ部門」でも1位を獲得し、2024年に行われる各ドラマ賞での受賞も期待されている。
TBSテレビのドラマディレクターとして、数々の有名作品を手掛けてきた福澤氏は、『華麗なる一族』『流星ワゴン』など小説が原作となっている作品も多く、2013年に第1シリーズが放映された池井戸潤氏原作の『半沢直樹』は社会現象となり、平成時代の日本のテレビドラマで最高視聴率を記録。2023年、自らが原作・演出を務めた『VIVANT』は日本のテレビ史を塗り替えるようなスケールの大きさで注目を集め、同作の参考文献となった書籍やノベライズもベストセラーになっている。
『野間出版文化賞』には、芦田愛菜、黒柳徹子、藤井聡太も選出された。そのほか、以下の各賞の贈呈も行われた。
【受賞一覧】
■『第76回 野間文芸賞』
川上弘美氏『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(講談社)
■『第45回 野間文芸新人賞』
朝比奈秋氏『あなたの燃える左手で』(河出書房新社)
九段理江氏『しをかくうま』(「文學界」掲載 文藝春秋)
■『第61回 野間児童文芸賞』
該当者なし
特別賞:はやみねかおる氏
■『第5回 野間出版文化賞』
芦田愛菜、黒柳徹子、藤井聡太
特別賞:福澤克雄氏
「こういう賞には縁がない男だと思っていました」と自身の生い立ちを振り返った福澤監督は「定年間際に『VIVANT』を外れても知らないやという思いで作りました」と告白。「こんなのを作ってもいいのだろうか、というものを作らないと社会現象やヒットにはならない。(ほとんどのドラマは)成功例をもとにして作るのですが、成功例はなく、4話まで主人公の正体がわからないものを作りました」と語った。
そして「大量のお金も使わせていただきました」と苦笑い。「これで外したらとんでもないことになっていたのですが、いろんな神社でお参りしました、良かったです」と安堵の表情を浮かべ、「これからも視聴者の皆さんを日曜日の夜に元気にできるドラマを作っておきたいと思います」とさらなる大作を予感させた。
同ドラマは、『半沢直樹』シリーズ、『下町ロケット』シリーズ、『陸王』『ドラゴン桜』などを手掛けた福澤克雄氏が演出だけでなく原作も手掛けた完全オリジナルストーリー。福澤監督と共に日曜劇場を作ってきた制作スタッフが集結し、主演の堺雅人のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也ら豪華キャスト陣が出演した。
13日には『第36回 小学館 DIMEトレンド大賞2023』のエンタメ・カルチャー部門の金賞を受賞した同作。そのほか、『Yahoo!検索大賞2023』「ドラマ部門」でも1位を獲得し、2024年に行われる各ドラマ賞での受賞も期待されている。
TBSテレビのドラマディレクターとして、数々の有名作品を手掛けてきた福澤氏は、『華麗なる一族』『流星ワゴン』など小説が原作となっている作品も多く、2013年に第1シリーズが放映された池井戸潤氏原作の『半沢直樹』は社会現象となり、平成時代の日本のテレビドラマで最高視聴率を記録。2023年、自らが原作・演出を務めた『VIVANT』は日本のテレビ史を塗り替えるようなスケールの大きさで注目を集め、同作の参考文献となった書籍やノベライズもベストセラーになっている。
『野間出版文化賞』には、芦田愛菜、黒柳徹子、藤井聡太も選出された。そのほか、以下の各賞の贈呈も行われた。
【受賞一覧】
■『第76回 野間文芸賞』
川上弘美氏『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(講談社)
■『第45回 野間文芸新人賞』
朝比奈秋氏『あなたの燃える左手で』(河出書房新社)
九段理江氏『しをかくうま』(「文學界」掲載 文藝春秋)
■『第61回 野間児童文芸賞』
該当者なし
特別賞:はやみねかおる氏
■『第5回 野間出版文化賞』
芦田愛菜、黒柳徹子、藤井聡太
特別賞:福澤克雄氏
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2023/12/15