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上野樹里、流ちょうな英語のせりふを披露 中国語もひと言『隣人X -疑惑の彼女-』本編映像

 「第14回小説現代長編新人賞」を受賞したパリュスあや子の小説『隣人X』を、俳優の上野樹里林遣都の初共演で映画化した、『隣人X -疑惑の彼女-』(公開中)より、上野と台湾からの留学生レン役のファン・ペイチャが、日本語・英語・中国語を適宜使いながら会話しているシーンの本編映像が解禁となった。

上野樹里×林遣都初共演、映画『隣人X -疑惑の彼女-』(公開中) (C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社

上野樹里×林遣都初共演、映画『隣人X -疑惑の彼女-』(公開中) (C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社

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 本作は、世界には紛争のため故郷を追われた惑星難民Xがあふれ、各国がその対処に苦慮する中、アメリカに追随するように、日本も受け入れを決定。Xは人間の姿をそっくりコピーして日常に紛れ込んでいく。やがて、Xは誰なのか、彼らの目的は何なのか、と社会には言葉にならない不安や動揺が広がり、誰もが隣にいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になっていく。

 そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎(林)はX疑惑のかかった柏木良子(上野)の追跡を始める。スクープのために自身の正体を隠しながら徐々に良子へ近づいていく笹。ふたりは少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋心が芽生えるが、良子がXかもしれないという疑いを拭いきれずにいた。

 果たして良子は本当にXなのか?良子への想いと本音を打ち明けられない罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれる笹が最後に見つけた真実とは。嘘と謎だらけのふたりの関係は予想外の展開へ!

 良子と台湾からの留学生・レンは、コンビニアルバイトの同僚で、レンは日本語を勉強しながらアルバイトを掛け持ちしており、外国人というフィルターを無自覚的にかけられ、差別や心無い言葉を投げかけられることもしばしば。しかし、何事にもフラットな良子はレンに対しても同様で、レンにとっては心置きなく悩み相談ができる頼もしく、心休まる存在だ。

 解禁された本編映像は、公園でお弁当を食べながら良子がレンの相談に乗るシーン。日本語を勉強中であるレンは、不慣れな日本での暮らしや、付き合い始めたばかりの日本人の恋人についての悩みを英語で語り、それに対して良子が英語でアドバイスをする。映像の最後には上野が中国語でレンを激励。そんな良子の優しさに触れたレンが「グッドラックですね」とニッコリ笑顔になるという心温まる国際交流のシーンとなっている。

 上野の英語のせりふは非常に流暢な発音で、その会話にはまったく違和感がない。実は本作の撮影に挑むにあたり、およそ10人近い英語ネイティブの人たちや、英語が得意だというファン・ペイチャにせりふの発音・イントネーションをチェックしてもらい、何度も練習を重ねていたという。自分が参加する作品のためには、自分ができる限りの努力を惜しみなく注ぎ込む上野ならではのエピソードだ。

 本作には、日本語ができない外国人だからと差別することなく接する良子のように、見た目や人種で偏見の目を持つのではなく、何事も相手に寄りそうえる世の中になってほしいというメッセージも込められている。

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