日産自動車は7日、『ダットサン ブルーバード（510型）／DATSUN 510』が、NPO法人日本自動車殿堂主催の「2023 日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定されたことを発表した。

　日本自動車殿堂は、豊かな自動車社会の構築とその発展に貢献した人、現在第一線で活躍されている人や車などを対象に、それぞれの優れた業績を讃え顕彰するもの。毎年「殿堂者」「イヤー賞」などが選ばれており、今回『ダットサン ブルーバード』が選ばれた「歴史遺産車」は、2003年に選考がスタート。第1回では『マツダ コスモスポーツ』が選ばれている。

　『ダットサン ブルーバード（510型）／DATSUN 510』は、1967年8月に発売された同車の3代目のモデル。510型は2ドア・4ドアセダン、エステートワゴン、バンに加え、1968年には2ドアクーペが追加。当時新開発の高性能エンジンや、ハイウェイ時代を象徴するようなシャープなスタイリングと、高い基本性能と実用性で人気となり、約5年間でグローバル販売累計155万台以上の大ヒットを記録した。

　また、1970年には、セダン1600SSSが第18回東アフリカ・サファリラリーで総合およびチーム優勝。その名を世界にとどろかせた。

　多くの新技術を積極的に導入した小型乗用車として、国内はもとよりアメリカでも高く評価され、国際ラリーなどで活躍し、日本車の知名度向上に貢献した点が評価され、歴史遺産車に選定された。

　この『ダットサン ブルーバード』のほか、「2023 歴史遺産車」には、『オートモ号』（1925年）、『三菱 パジェロ』（1982年）、『マツダ787B』（1991年）が選ばれた。