作家でクリエイターのいとうせいこうが23日、都内で行われた『第三十四回 伊藤園お〜いお茶 新俳句大賞』表彰式に出席し、各部門の大賞受賞者に向けて祝辞を述べた。
同賞は、1989年に『お〜いお茶』の発売とともにスタートした創作俳句コンテスト。入賞作品を商品パッケージに掲載することや、季語や五・七・五の定型文にとらわれず自由な感性で俳句を詠むというユニークさが特徴となっている。
今年で34回目となり、日本のみならず世界65ヶ国から俳句が集まった。応募期間は昨年11月3日から今年2月末まで。約192万句の中より「文部科学大臣賞」「金子兜太賞」、ほか7部門の大賞7句、優秀賞44句、審査員賞10句、後援団体賞10句、都道府県名賞240句、佳作特別賞1684句を選出。7月下旬から順次パッケージに記載され、受賞者にプレゼントされる。
今回は192万1404句の応募から最高賞である「文部科学大臣賞」には、大阪府の小林航さん(8)の俳句「初日の出とても小さい駅で見た」が選ばれた。
審査員はいとうのほか、俳人の安西篤氏、夏井いつき氏、星野恒彦氏、俳優の吉行和子、ギタリストの村治佳織、日本語学者の金田一秀穂氏、作家の宮部みゆき氏、詩人のアーサー・ビナード氏、写真家の浅井愼平氏が務めた。
いとうはそうそうたる顔ぶれとなった審査員を代表し、総評を担当。「諸先輩方を差し置いて申し訳ない気持ちでいっぱい」と恐縮しつつ、「驚くほど平易な言葉を使いながら、それぞれ見事な練り込み方をされていた」と受賞者を称えた。
最高賞である小林さんの俳句や、「金子兜太賞」を受賞した愛媛県の篠原孝太さん(16)の俳句「UFOに会いたし湖の大焚火」などで用いられた言葉を例に挙げながら、「日本語をこういう風に扱っていく若い方々がいる。本当にすばらしい句が多くて勉強させられた」と絶賛。
続けて「みなさんの句が集まって一つの世界を表しているような気持ちになる。一人ひとりの句もすばらしいんですけど、それぞれの句がそれぞれに日本語を新しくしていき、我々が見たことのない景色を提示してくれている」とし、「これはもう流派なのではないか。『お〜いお茶 新俳句大賞』という新しい流派が完成したと、ひしひしと感じております」とうれしそうに伝えた。
そして「この流派を作り上げているのは、ここにいるすばらしい俳人たち。そして残念ながら落選したけれどもすばらしい句を書いていらっしゃる方々。スタッフのみなさん、私たち審査員全員です」とし、「日本語というもの、俳句というものを前進させている。誇りに満ちた気持ちになりました」と胸を張った。
同賞は、1989年に『お〜いお茶』の発売とともにスタートした創作俳句コンテスト。入賞作品を商品パッケージに掲載することや、季語や五・七・五の定型文にとらわれず自由な感性で俳句を詠むというユニークさが特徴となっている。
今年で34回目となり、日本のみならず世界65ヶ国から俳句が集まった。応募期間は昨年11月3日から今年2月末まで。約192万句の中より「文部科学大臣賞」「金子兜太賞」、ほか7部門の大賞7句、優秀賞44句、審査員賞10句、後援団体賞10句、都道府県名賞240句、佳作特別賞1684句を選出。7月下旬から順次パッケージに記載され、受賞者にプレゼントされる。
今回は192万1404句の応募から最高賞である「文部科学大臣賞」には、大阪府の小林航さん(8)の俳句「初日の出とても小さい駅で見た」が選ばれた。
審査員はいとうのほか、俳人の安西篤氏、夏井いつき氏、星野恒彦氏、俳優の吉行和子、ギタリストの村治佳織、日本語学者の金田一秀穂氏、作家の宮部みゆき氏、詩人のアーサー・ビナード氏、写真家の浅井愼平氏が務めた。
いとうはそうそうたる顔ぶれとなった審査員を代表し、総評を担当。「諸先輩方を差し置いて申し訳ない気持ちでいっぱい」と恐縮しつつ、「驚くほど平易な言葉を使いながら、それぞれ見事な練り込み方をされていた」と受賞者を称えた。
最高賞である小林さんの俳句や、「金子兜太賞」を受賞した愛媛県の篠原孝太さん(16)の俳句「UFOに会いたし湖の大焚火」などで用いられた言葉を例に挙げながら、「日本語をこういう風に扱っていく若い方々がいる。本当にすばらしい句が多くて勉強させられた」と絶賛。
続けて「みなさんの句が集まって一つの世界を表しているような気持ちになる。一人ひとりの句もすばらしいんですけど、それぞれの句がそれぞれに日本語を新しくしていき、我々が見たことのない景色を提示してくれている」とし、「これはもう流派なのではないか。『お〜いお茶 新俳句大賞』という新しい流派が完成したと、ひしひしと感じております」とうれしそうに伝えた。
そして「この流派を作り上げているのは、ここにいるすばらしい俳人たち。そして残念ながら落選したけれどもすばらしい句を書いていらっしゃる方々。スタッフのみなさん、私たち審査員全員です」とし、「日本語というもの、俳句というものを前進させている。誇りに満ちた気持ちになりました」と胸を張った。
このニュースの流れをチェック
コメントする・見る
2023/10/23