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安藤サクラ「山田涼介にしびれる映画」 だらしなく人間臭い“弟役”を絶賛

 俳優の安藤サクラ山田涼介Hey! Say! JUMP)が姉弟役を演じた映画『BAD LANDS バッド・ランズ』が29日、公開を迎える。メガホンをとったのは名匠・原田眞人監督。原田組初参戦となった安藤と、映画『燃えよ剣』で原田組を経験している山田が赤裸々トークを繰り広げた。

(左から)山田涼介、安藤サクラ (C)ORICON NewS inc.

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■原田組初参加の安藤サクラ「不安もあった」

――安藤さんは原田監督とは意外にも初顔合わせなんですね?

安藤サクラ:原田監督とは映画祭などでお会いする機会はあったのですが、なんとなく“一生声が掛からないだろうな”と思っていたので、お話をいただいて驚きました。

――なんでそう思っていたのですか?

安藤サクラ:監督にとって、私は俳優としてあんまりタイプじゃないんだろうなって思っていたんです。

――では今回オファーがあったときはどんなお気持ちだったのですか?

安藤サクラ:とても光栄なことだなと思ったのですが、そういう先入観があったので不安もありました。なので「本当に私で大丈夫ですか?(安藤が演じる)ネリのキャラクターはこういう風に演じてみたいと思っています」と会ってお話しました(笑)。挑戦すべき作品なのではと武者震いがしましたし、山田くんとこういう関係でバディを組めるのは、新しい刺激を得られるのかなと思って、現場に入るのがとても楽しみだったんですよ。

――山田さんは、映画『燃えよ剣』に続いての原田組になりますね。

山田涼介:そうですね。原田組の刺激的な現場を一度経験させていただいた上でのお声がけだったので、迷わず出演を決めました。自分にとって「原田監督からお声がけいただけるなら、この先どんな作品でも…」と思うほど、魅力的な現場でした。ステップアップしていくためには、絶対大切な現場だと僕は確信しています。

■緊張感のある現場を和やかにした、安藤サクラの柔軟で明るい人間性

――今回の現場を経験して、原田組にどんなことを感じましたか?

安藤サクラ:とにかく印象が変わりました。最初は怖さを感じていたのですが、すごく朗らかで軽やかなんです。もちろん緊張感はありますが、演出がとてもフレキシブルで。台本がしっかりと緻密に描かれているのですが、現場で「こういうのどうですか?」と提案すると「じゃあ、それやってみようか」と、どんどん試させてくれて。演じるってこんなに楽しいんだって全身で感じることができました。

――たとえばどんなことを提案されたんですか?

安藤サクラ:大きなことで言うと、「ネリは主人公ではあるのですが、あまり印象に残らない主人公にできたら、彼女の存在感が残るのかな」とお話したんです。しっかりと受け取っていただけて本当にうれしかったです。

山田涼介:安藤さんのおっしゃる通り、現場で起こる生っぽさをすごく大切にしてくださる監督さんです。でも現場が朗らかだったのは、明るい安藤さんがいてくれたからだと思います。『燃えよ剣』で4ヶ月ぐらい撮影していましたが、あんなニコニコしながら演出する監督を見るのは初めてでしたので(笑)。お互い信頼し合っているのだなという感じがして、尊敬のまなざしと、うらやましさで安藤さんを見ていました。

――お2人も初顔合わせでしたが、ご共演されていかがでしたか?

安藤サクラ:それ聞かれると思って、メモに書いてきたので読むね。「とにかく山田くんは素晴らしかった。こんなに美しいのに、全部人間臭さがあった。ちゃんとだらしないジョーを演じていました。監督からの要求に応える瞬発力と度胸は私にはないし、とても頭が良いんだろうなと思いました。作品を観たら、私が立ち会っていないシーンとかも格好良くて心を持っていかれました。ちょうど年末に撮影していたのですが、ジョーとしてお芝居して、ホテルに帰ってテレビをつけると、山田くんがキラキラと歌って踊っていて、こいつヤベーなと(笑)。とにかく山田涼介のお芝居にしびれてください!」

山田涼介:安藤さんにそう言っていただけるのは素直にうれしい。お芝居をする人間として、安藤サクラという俳優と共演したい人って山のようにいるわけで。それと、お芝居をしている姿ももちろん魅力的で大好きなのですが、僕は安藤さんの人間性も大好きです。この作品に入る前にプライベートでたまたま1度お会いして、お話させていただいたことがあったのですが、その時にもう好きになったんです。

安藤サクラ:そんな良い人だった?

山田涼介:初めてなのにフランクに話してくださったんですよ。その2〜3年後に、『日本アカデミー賞』の現場でお会いしたときも、すごくフレンドリーに話していただいて。なんて良い人なんだろうって思ったのを覚えています。役者としても尊敬すべき大先輩で、姉弟という近い関係性で共演できて、本当に日々勉強でしたし、毎日が刺激的でした。安藤さんと芝居している時間は本当に楽しかったです。

――山田さんは今回、かなり挑戦しがいのある役だったかと思うのですが、近年は役のふり幅を広く演じている印象です。

山田涼介:僕自身はあまり意識していないんですけれど、30歳という年齢になって、見せたことない姿を見てもらいたいという気持ちはあります。王道のラブストーリーの王子様役でも、二重人格の役でも、ハードボイルド系でも、あくまで演じているのは僕なので、そこまで実感はないですね。でも俳優として見ていただけるというのはうれしいところではあります。

■安藤サクラ&山田涼介は「最強のバディ」

安藤サクラ (C)ORICON NewS inc.

安藤サクラ (C)ORICON NewS inc.

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――“このチームだったからこそ”というような、印象的な撮影エピソードはありましたか?

安藤サクラ:記録的な大雪になった日があったんですよ。なのでその日の撮影はなくなったんですが、「せっかくこんなに雪が降っているのにもったいないね」って話をしたら、原田監督も「そうだね、撮ろう!」って言ってくれて。

山田涼介:本当にすごい大雪でしたよね。でもそこでパッと撮影するのもチームワークの良さですよね。信頼関係が出来上がっているし、監督の作り上げる世界観がみんなわかっているからできたことだなって思います。

――撮影を終えてどんなことを感じましたか?

安藤サクラ:「最強のバディだぜ」って思いました。ポンコツだけれど、すごくいいバランスの2人。あとは宇崎竜童さん演じる曼荼羅を入れた3人は最強のトリオです。

山田涼介:大好きなお姉ちゃんですね。僕が演じたジョーという役柄も、ティザービジュアルを見ると本当にエキセントリックで、サイコパス的に紹介されていますが、全然そんなことない(笑)。

安藤サクラ:まあアホだしね。

山田涼介:確かに愛すべきアホですね。

安藤サクラ:アホの山田涼介にも痺れます。ぜひ観てください!

取材・文:磯部正和

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