俳優の池松壮亮、森田剛が4日、都内で行われた映画『白鍵と黒鍵の間に』（10月6日公開）のプレミア上映イベントに参加した。

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　森田は思い出のシーンを問われると「池松くんとの二人三脚は一生忘れられない思い出になりました」としみじみ。大人になってからはレアな二人三脚をした上で「その後、ズボンも脱げて…。スゴい難しいシーンでした」と笑っていた。

　池松は「脚本では二人三脚しないはずだったんです。二人三脚の話をするところで終わっていた。撮る当日に2人が二人三脚したら面白いと思う、と。僕も大賛成で」と明かす。冨永昌敬監督は「森田さんが作ってきた役柄が、予想以上に悲しみにあふれていた。二人三脚させてあげたくなった。思いを遂げさせたくなった。監督としては甘いかもしれないけど」と胸の内を吐露し、和田という役名が“あいつ”に変わるほどの役作りだった秘話も語られた。

　二人三脚シーンについて、森田は「ファンみたいな気持ちだった。池松くんを見つけて『こいつを推していきたい』みたいな。その人を目の前に唯一、自分が得意な二人三脚を披露できて、うれしかったです」としみじみ。池松は「小道具さんが早めにベルトを結んでセットした。早すぎるだろって思うぐらい（笑）。何回かやったんですけど、その間ずっと、カットがかかってもなぜか森田さんが手を離してくれないんですよ。何も言えないし、ずっとリリースしてもらえなかった。それが伝わったのか、ぼそっと前を見ながら『離さないよ』と言われて。ドキドキしました」と照れ笑いを浮かべていた。

　そのほか、高橋和也も参加した。

　本作は池松が一人二役でピアニストにふんし、半年かけて練習した「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を劇中で演奏することで話題に。物語の舞台は昭和末期、夜の街・銀座。ジャズピアニスト志望の博が場末のキャバレーで、ひょんなことから「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが、その曲が大きな災いを招くことに。“あの曲”をリクエストしていいのは銀座界隈を牛耳るヤクザの会長だけで、演奏を許されているのも会長お気に入りの敏腕ピアニスト、南だけだった。これは、夜の銀座の“暗黙の掟”。掟（タブー）を破った博と、それに巻き込まれる南。2人のピアニストの運命と銀座の夜が大きく狂い始める。

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