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堀田真由&宮田俊哉が今感じる“家族”のありがたみ「絶対的な支え」「いろいろしてあげたい」【インタビュー】

 俳優の堀田真由(25)が主演し、宮田俊哉Kis-My-Ft2/34)と共演する映画『バカ塗りの娘』が25日から青森先行公開、9月1日から全国公開される。青森の伝統工芸・津軽塗を題材として扱い、津軽塗職人を目指す主人公・美也子を演じる堀田と彼女の家族と関わることになる花屋の青年・尚人を演じる宮田にインタビュー。今作の制作裏はもちろん、仕事への向き合い方も聞いた。

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由、宮田俊哉(Kis-My-Ft2) (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由、宮田俊哉(Kis-My-Ft2) (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

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 同作は、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した高森美由紀氏(※高=はしごだか)の著書『ジャパン・ディグニティ』を、タイトルを変えて鶴岡慧子監督が映画化。海外では「japan」と呼ばれることもある“漆”(うるし)や、津軽塗を背景に、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜて描く。

■堀田真由&宮田俊哉、共演前後の印象の違いは?「家族みたい」「ちゃんと若者」

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由 (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由 (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

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――じっくり、ゆっくりとした世界観に引き込まれる今作ですが、まずお話を受け、どのような印象を抱きましたか。

堀田:まず『バカ塗』ってすごくインパクトがあるタイトルだなと思ったんですが、私自身その意味を知らず、読み進めていくうちに、何度も塗って研いでを繰り返すことが津軽弁で『バカ塗』と言い方もされるんだっていうことを知って、まだまだ自分が知らないことはいっぱいあるんだなと感じました。また、祖母の家に漆の食器があって、それをどこか身近に感じていたのですが、まさか自分がそれを作る側の職人役を演じることになるとは、初めは驚きました。そういった日本の良さ、伝統、文化に触れ、とても静かな中でも、いろいろなものが生まれる作品で、宮田さんとご一緒させていただいたことがうれしかったです。

宮田:本当にすてきな作品で、自分の知らなかったことをたくさん知ることができた作品です。僕はそこまで映画というものに出る機会が今までなかったので、このチーム、堀田さんはじめなんか本当にすてきな役者さんの中に自分が入るっていうことですごく緊張もしましたが、すごく楽しみでうれしかったです。

――普段は活躍されるフィールドが違うお2人ですが、作品での共演前後で印象に違いはありましたか。

堀田:私は、今回ご一緒させていただく前も、お芝居終えた後も印象が変わらないです。本当にどんな方に対しても同じ距離感でいてくださって、今日も久しぶりなんですが、久しぶりさを感じない。尚人が家族の一員としてみんなが一緒にお酒を飲むシーンもありましたが、今はすごく家族みたいな。変に気を遣わずにいられる距離感です。宮田さんは、テレビでお見かけする印象はもちろん、実際にお会いした時も、本当に気さくで誰に対しても変わらず、そこにいてくださってまったくその印象は変わらないですね。

宮田:一度キスマイの番組にゲストで来ていただいて、その時の印象としては穏やかでゆっくりとした方だなと思っていたんですけど、意外と裏とかでゲラゲラ笑ったりする姿を見て何かちょっと安心しました(笑)。堀田さんもちゃんと若者だ!

――番組で共有されたときあんまり若者感がなかった?(笑)

堀田:そのときは女優です!って感じだったのかな(笑)猫をかぶっていたのかも。普段あまり慣れていないバラエティーにおじゃましたのですごく緊張していたのですが、今回は、自分のいつもいるお芝居の現場だったのでゲラゲラ笑っていましたね。

宮田:逆に今回は普段、お芝居の現場がフィールドではない分、僕が緊張しました(笑)

■堀田真由、役作りで職人技に挑戦 宮田俊哉は新宿2丁目へ「ママと話しにいきました(笑)」

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由 (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由 (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

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――撮影は実際に青森・津軽でロケをされました。なにか思い出はありますか。

堀田:廃校の学校のシーンとかも撮影しているときは本当に空がきれいでした。夕日も星もすごくきれいだし、やっぱり空気が澄んでいる。自転車をこぐシーンがあるので、すごくのどかな場所でのびのび撮影させていただいて、自分の住んでいる地元にはちょっと近しい部分があって、ホッとしました。

宮田:自転車こいでいるのはめちゃくちゃ気持ちよさそうだな、と思いました。星がきれいだなと僕も思いましたね。商店街もあって、ご飯屋さんとか行ったりしたのですが、みんな友だちみたいな距離感。店員さんに『キスマイの宮田さんですよね』って言われて「しー!内緒ですよ!」って言ったら、いつの間にか、店の人全員知ってて(笑)『内緒って言ったじゃん!』みたいな。そうしたら、『すいません。みんな家族みたいなものなので…』って(笑)。

――今回、堀田さんも宮田さんもこれまで演じたことのないような役柄を演じてらっしゃいますが、この作品におけるご自身の挑戦で最も大変だったことや、一番苦労されたことと

堀田:方言と漆です。本当に挑戦が詰まった作品で、内気な役柄もあまりこれまでなかった。今回とは真逆の勝ち気で芯が通った人物を演じることが多かったので、すべてがちょっと挑戦でした。私は関西出身なので、東北の方言には、なじみがない分、ちゃんと理解した上で言えていなかったりしました。(父役の)小林薫さんも方言を使いますが、年代が違うと話す言葉は変わってくるので1人ずつ先生がついてくださり、ちょっとでも違ったら先生がすぐに走ってくるので、2人でワーッ!来ないで〜って言いながら(笑)もういっぱいいっぱいでお互いになりながらやっていましたね。津軽塗の方は、職人さんに実際にご指導いただいて、クランクインする前に練習して、ホテルに帰って刷毛を持ってずっと練習していました。

――クランクイン前から練習されたのですか。

堀田:長くお稽古みたいなものがあったわけではなかったんですが、ご一緒させていただいた職人さんから『津軽塗りはいろんなやり方があって、絶対にこうしなきゃというような決まったものがないからこそ、それが良さでもある』と教えていただいて。職人さんの動きを真似して撮影するという流れだったのですが、工程が多すぎて、覚えられない。教えてもらってやる、教えてもらってやるっていう繰り返しですね。

――お芝居しながら職人技も再現することは大変ですよね。宮田さんはいかがですか。

宮田:堀田さんに比べるとそこまででもないのですが、ちょっとピアノ弾いたりするシーンは、練習したりはしましたね。役柄としては、トランスジェンダーを演じるにあたって、それを立てることもなく、それが当たり前、それが普通だっていうところで、どういう感じかな、と話が聞きたいなと思って新宿2丁目のママに話しにいきました(笑)。ただただ愉快でした。参考になるかはわからないけど触れることが大事かなって。

■堀田真由、宮田俊哉の“常識を覆した存在”は大先輩 プレッシャーからの開放、意識転換のきっかけに

映画『バカ塗りの娘』で共演した堀田真由 (C)ORICON NewS inc. 撮影:田中達晃/Pash

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――美也子が職人を目指すことに、父・清史郎は前向きでなく常識に縛られた部分がありますがお二方が仕事をする上で常識を覆してくれた方はいらっしゃいましたか。

堀田:助言をいただいた先輩でいえば、同じ事務所の富田靖子さん。昔は泣く芝居が全然できなくて、泣けないことがプレッシャーに感じていた時期があって、富田さんとは、お母さんと娘っていう親子関係でご一緒させていただいたのですが、「泣けないときは泣けないんだよ」と言ってくださって。大先輩が「いいんだよ」って言ってくださったことで、こうしなきゃいけないんだみたいなものを覆してくださり、影響を受けました。

宮田:中居(正広)さんですかね。中居さんは、すごく近い先輩といいますか、いろんなことを教えてくれ、いろんな話をしていただきました。僕らは7人で始まったグループなのですが、7人いるから7分の1じゃない。1分の1だって。確かにグループの1人だからやることも7分の1じゃなくて、ちゃんと全部1分の1できないといけないなと思ったことがグループ活動をしていくなかでもすごく心に残っています。

――実際のご家族は、お二人がエンタメの世界に飛び込むことを決めた時、どのような反応だったのでしょうか。

堀田:私の祖母は、宝塚がすごく好きで、幼少期の頃から、宝塚を観に行かせてもらって、表舞台に立つことに対して家族は否定的な反応はなく、どちらかというと、いいじゃん!という感じ。私の叔父も舞台に出ていて、ニューヨークにずっと住んでいるんです。日本を離れている人が身近にいたので、芸能界に入りたいって言ったときは、誰も否定することなく、むしろ「忙しくて帰って来ることができないぐらいになってこい」と背中を押してもらいました。

宮田:うちの母はKinKi Kidsさんの大ファンで、小さい頃から家で「硝子の少年」を聞きながら育ったので「ジャニーズのオーディションに行くよ」って母に言われた時は、ついにこの日が来たと(笑)。母ちゃんはノリノリでしたね(笑)でもそれを続けていられるってすごいなとは思います。うち中学生の頃から「私の息子はジャニーズに入れる」って言っていたらしいので。その頃から父は母のことを知っていたので「母ちゃんはすごいんだ」って言っていましたね。

――そんなご家族から仕事で壁にぶつかったときになにか言葉をかけてもらったことはありましたか。

堀田:よく母とはビデオ電話していて休みの日でも3時間とか(笑)。母であり、友達みたいな存在です。やはり家族は絶対的な支えでもあり、仕事のこと、恋愛のこと、友達関係のこと…一番私をよく知っているのが家族ですね。母はすごく面倒くさそうなんですけど自分から連絡しちゃいます。

宮田:僕は母とよく会っていて、他愛もない会話をするのがいい時間だな、と。逆に今は、いろいろしてあげたいという気持ちが強いかもしれないです。母も定年を迎え、楽しそうに生きていているので、「旅行とか自由に行ってきなよ』みたいな感じ。デビューしたばかりの頃は、仕事で遅くなったときに、ご飯を作って待っていてくれたりしたんですが、支えてもらう、というよりも、今はちょっと逆の方に入ってきているのかもしれないです。

――美也子が祖父から津軽塗を続けていくことの面白さ、楽しさを教えられるシーンがありましたが、ご自身はキャリアを重ね、お仕事に対する思いに変化はありましたか。

堀田:あのシーンは、美也子とともに私自身もそこで聞いている感じがしました。お仕事をして、いろんなことをやっていると楽しくて、摩訶不思議で、やればやるほどやめられなくなって、人生のようで、もちろん楽しいことだけでなく、つらいこともありますが、続けていると見えてくる景色が変わる。もうすぐ8年なのですが、いい意味で楽に、自分らしくいられるようになりました。

宮田:続けることってすごく覚悟がいると思いますし、やめることも覚悟がいること。どっちを選んでも覚悟が必要ですが、『続ける』というのは、覚悟し続けなきゃいけないことだと思う。自分はエンターテイメントを作ったり表現したりするのがすごく好きなので、映画を通して、自分も続けようと思いましたね。

――最後に、今作を楽しみにしている方々に一言ずついただけますか。

堀田:いろいろなものが自動化や機械化し、手作業で物を作ることが本当にどんどん減っている中で、こういった題材の作品に携わらせていただくことが、すごく私自身も貴重な経験でした。撮影中に漆で手荒れしてしまったんですが、でも、隠さなきゃというより、美也子と一緒の気持ちになれて、彼女になれたんだ、と。まだ数は少ないですが、いろいろな作品を経験して役と共存できた、と思えた。役とつながれた瞬間を持てた作品でもあるし、ここからまたお芝居をやり続けていこうと思えるきっかけになった作品です。

宮田:すごくゆっくりと時間の流れる作品。本当にいい映画だって、胸を張って言える作品に出演させていただき、いろんな人に伝えることができる今の環境がすごく幸せだなと。いろんな方に観ていただいて、日本の伝統を知ってもらい、もし、行ってみたいって思う方がいたらぜひ行ってみてほしいと思うくらいすてきな場所でもあった。聖地巡礼をしに、青森に行ってみるのも映画の楽しみの一つかなと思うので、全部込み込みで楽しんでください!

堀田真由ヘアメイク:河嶋希(io)スタイリスト:小林 新(UM)宮田俊哉ヘアメイク:小林綾子スタイリスト:柴田圭(辻事務所)
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