ウェス・アンダーソン監督の最新作『アステロイド・シティ』の公開（9月1日）を記念して、きょう（8月25日）より東京・渋谷PARCOでPOP UP CAFEとEXHIBITIONが開催される。ここでは、映画の小道具やメイキング資料、キャストが着用した衣装が展示される。イベント開催にあわせ、展示予定の衣装を含む、本作の衣装について解説した動画が公開された。

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　動画は、Focus Features作品の衣装を解説するYouTube「Dressed」シリーズの『アステロイド・シティ』編。ジェフリー・ライト演じるアメリカ陸軍・ギブソン元帥と、その右腕となるトニー・レヴォロリ演じる副官それぞれの軍服、ホープ・デイヴィス演じるジュニア宇宙科学者の娘を持つ母・サンディの衣装に加え、ジェイソン・シュワルツマン演じるオーギー・スティーンベックの衣装と、スカーレット・ヨハンソン演じるミッジ・キャンベルのワンピースの5着を解説している。

　“アステロイド・シティ”という1950年代アメリカの砂漠の街にふさわしい色調でそろえたり、戦場カメラマンであるオーギーの衣装には戦場での奮闘を想起させるエイジング加工を施し、ミッジのまとうワンピースには砂漠のロケ地にインスパイアされたサボテンの花が手描きであしらわれているなど、衣装にこめられたウェス監督・制作陣の数々のこだわりを紹介する。

　ホープ・デイヴィスは、衣装へのこだわりを裏付けるように、「衣装が全てだった」と話す。「今回はミレーナ・カノネロが衣装を手がけているのだけど、それで役に関する全てが決定づけられた感じがする。あとは着て歩くだけ。すると、おのずと洗濯機を新調することで頭がいっぱいな50年代主婦像が浮かび上がってくる。洗濯機を新調することが、彼女の人生において最もエキサイティングな出来事なの」と着るだけでキャラクターが憑依（ひょうい）するほど計算されつくした衣装は圧巻の仕上がりだ。

　なお、「ウェス・アンダーソン映画公開記念 “ASTEROID CITY EXHIBITION”」の会場では、オーギー、ミッジ、ギブソン元帥、副官の衣装が展示される予定。ディテールまで作品の世界観に寄り添って制作され、スカーレット・ヨハンソンが「大画面で見ると、没入感を味わえ、美しさに圧倒される」と絶賛する衣装を肉眼で確かめることができる貴重な機会となっている。POP UP CAFEは9月10日まで、EXHIBITIONは9月4日まで開催。

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