俳優の橋本環奈(24)とジャニーズWESTの重岡大毅(31)がW主演を務める映画『禁じられた遊び』が9月8日より公開される。劇中では映像ディレクターの倉沢比呂子、比呂子の元同僚の伊原直人として恐怖に巻き込まれていく2人だが、インタビューでは息のあったやりとりで、終始、和気あいあい。今作の魅力や、思わず“嫉妬(しっと)”するほど憧れる存在について教えてくれた。
『リング』、『スマホを落としただけなのに』、『事故物件 恐い間取り』の中田秀夫氏が監督を務め、第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞した清水カルマ氏の同名小説を実写化。「エロイムエッサイム」という死者を蘇らせる最凶の禁忌が、思わぬ形で直人(重岡)や比呂子(橋本)に襲いかかる。“貞子”を生み出した中田監督が、“美雪”という新たなモンスターをよみがえらせた。
■重岡大毅、橋本環奈の前で大人しくしていた理由は…「『おもんない』と思われたくなくて(笑)」
――役者として、お互いにどんな印象を抱いていましたか。
橋本環奈(以下、橋本):重岡さんは日常生活の中で自然なお芝居をする方という印象でした。
重岡大毅(以下、重岡):橋本さんは何をしても、画力(えぢから)がすごいよね。画力があるので、どんな役でも映像映えします。
――では、実際に共演をしたときの感想は?
橋本:そもそも明るいというイメージだったので、恐怖に慄(おのの)いたり闇落ちしたりする姿は新鮮でしたね。今回、重岡さんはボロボロになる役だったので(笑)、こんなにガラッと変わるんだと驚きました。
――普段は明るい重岡さんが、カメラが回ると変わるんですね。
重岡:現場では、いつもたくさんしゃべりますが、今回は今までで一番静かでした。普段はにぎやかにしていれば、他の俳優さんに面白い人が来たと思ってもらえるんです。でも橋本さんや(ファーストサマー)ウイカさんはバラエティーにも出ていてテレビタレントとしての一面もありますから、「おもんない」と思われたくなくて(笑)。だから、ちょっとビビっていた気がします。
橋本:すごく怖いシーンのときでも、休憩時間になるとウイカさんと重岡くんが関西弁でテンポのいい会話をしていました。それにウイカさんもシャキシャキ気持ちの良い方でしたから。
重岡:ウイカさんのスピード感はすごい!
橋本:本当にすごいですよね。せっかちの最上級みたいな感じ(笑)。
重岡:そうそう、せっかちの最上級!すごい現場でしたよ。異色の現場。僕はさっきしゃべっていないと話しましたけれど、考えたら普通にしゃべっていましたね(笑)。
――そう思いました(笑)。ホラー映画とはいえ、撮影は和気あいあいとした雰囲気だったのですね。
重岡:山奥までロケに行ったり、普段のセットも派手だったり、子役さんもいたし、ワクワクするところが多い撮影現場でしたね。山奥のときは泊まりでした。
橋本:撮影が過酷だった分、差し入れが色々本当においしくて。たくさん食べていました。
重岡:あれはめちゃくちゃうまかったね。
――美雪役のウイカさんの怨霊ぶりはいかがでしたか。
橋本:本当にすごかった。特に印象に残っているのは、美雪がベールに包まれて再生されていくところです。もう恐怖ですよね。あそこのシーンは長いけれど惹きつけられます。逃げなきゃいけないのに、どこか見入ってしまって逃げられない気持ちになりました。どういう動きをするのかもわからないし、怖くてゾッとしましたね。
重岡:作品を観て思いましたが、ウイカさんは比呂子に対する敵意の向け方を見せつけてくれました。目とかしゃべり方が「うわ、怖―!」みたいな。“新美雪”になってから苦しんでいるシーンもすごかったですよ。
橋本:あんなに途中までふざけていたのに、本番ではすごく怖くて。
重岡:ウイカさんは特殊メイクが大変だったと思いますね。僕も橋本さんも撮影が終わったら先に帰るけれど、ウイカさんはメイクを取るまで帰れない。
橋本:しかも全身特殊メイクだったので誰よりも現場への入りが早くて。4人がかりで3〜4時間かけて描くのですが、ウイカさんはその間は動けません。
重岡:あの格好で夏の山に入るから、蚊に刺されることに怯えていましたね。そりゃあ怖いですよね。
■「だてに僕の3倍生きてないわ」重岡大毅、10歳の子役にどうしても勝ってしまうこととは
――撮影現場での過ごし方も教えてください。
橋本:少しもピリピリした雰囲気がなかったですね。ホラー作品は、撮らないといけないカット数も多いのですが監督のテンポ感がとても良くて現場は巻いて終わる事が多く撮影が押すことはあまりなかったです。ウイカさんはもちろん過酷だったとは思いますが、私としては過酷な面はまったくなかったですね。
重岡:僕も(息子役の正垣)湊都がいたから、あんまりピリピリはしていませんでしたね。
橋本:一緒に遊んでいましたものね。
重岡:湊都はルービックキューブがめっちゃ上手なので、教えてもらいました。現場では、ずっと“しりとり”をしていましたが、どうしたって30歳の僕が勝ってしまう。そんなときに10歳の湊都が「うわー、だてに僕の3倍生きてないわ」っていうんですよ(笑)。
――ホラーの特殊効果の部分では、完成してから「こんな仕上がりだったんだ」と思うことも?
重岡:めっちゃ思いますよ。台本には「目がギョロギョロ」というのがありました。
橋本:それが映像ではあんな風になるんだって思いましたよね。運転していてカラスが飛んでくるのも、実際には何もないところで止まって驚いているだけなので、出来上がってから「あんな感じになるんだ」と。
重岡:監督が「きっかけ」(芝居の合図)はくれるんですよ。「ギョロー!」「カラスー!」という風に叫んでくれていました(笑)。
橋本:監督が人柄がすばらしいばかりでなくかわいいんですよね。
――中田秀夫監督にはどんな印象がありましたか。
橋本:衣装合わせで会った時、絶対に怖い方だろうなと思いました。風貌もなんだか怖そうじゃないですか。だから私も真面目なトーンで喋っていましたが、優しい方だというのが一瞬にしてわかってしまって。
重岡:やっぱり「世界の『リング』」とか「巨匠」と言われる方なので怖いイメージはありました。
橋本:でも委ねてくれる部分も多く、やりやすくて平和的でした。
重岡:目の「ギョロー!」とかもそうですが、監督の頭の中にある“映像になっていないこと”を本当に丁寧に説明してくださった。
橋本:やりたいことをはっきりと伝えてくださるので、すごくわかりやすかったです。
――『禁じられた遊び』は、すでに58ヶ国から上映配信のオファーがあるということです。お2人にとってのジャパニーズホラーの魅力とはなんでしょう。
橋本:海外のホラーにはスプラッターのような派手なシーンがあるイメージですね。日本のホラーはどちらかというと怨念のような人の心の重みがあると思っています。『禁じられた遊び』はちょっと海外ホラーのような要素もあってハイブリッド型な気がしました。
■橋本環奈が池江璃花子選手との対談で感じた憧れ「どうやったらそうなれるんだろう」
――今回の物語は美雪の強烈な嫉妬が引き金となりましたが、最近嫉妬するほど羨ましい人はいますか。
重岡:大谷翔平選手です。
橋本:あそこまですごいと嫉妬にもなりませんけれどね(笑)。
重岡:僕はスポーツをやっている方に憧れるので井上尚弥選手もいいなと思います。アスリートの方は皆さんリスペクトしています。
橋本:確かに、私もアスリートには嫉妬というのではなく憧れがありますね。私は今回、世界水泳(世界水泳福岡2023)の応援団をやることになりまして、池江璃花子選手と対談をしました。私より2歳下なのですが本当にしっかりしています。発言も明確だし、ビジョンも見えているし、白血病を患っていたことも赤裸々に語ってくださるけれど、悲観していない。その生き方がかっこよすぎて、どうやったらそうなれるんだろうと思いました。そこは、純粋に尊敬の念を抱きました。本当にかっこいいです。
重岡:戦う方たちはメンタルがすごいですよね。
――『禁じられた遊び』では霊能力者が登場しますが、お2人に霊感はありますか?
橋本、重岡:まったくないですね。
――では、ホラー作品を撮るのは怖くなかったですか。
重岡:どちらかといったら人間の方が怖いかな。人への恐怖はありますけれど、霊には全くないです。ぶっ飛ばそうと思っています(笑)。
橋本:私は共存しようと思っています。
重岡:霊がいるって信じてる?
橋本:いるとは思うけれど、こちらが害を与えなければあちらも与えないだろうなと。
重岡:昔は僕も霊を信じていましたね。子供の頃は、家でトイレに行くときや隅っこの暗いところを通るときに「居んの、わかってんねんで!」と先にけん制していました(笑)。
――ホラー作品を観るのも平気ですか?
重岡:僕は平気です。でも今回みたいに人間の強烈な嫉妬があるのは怖いですけれど……。
橋本:リアルに人に言われることの方が怖いですね。
――最後に、今作の見どころになるシーンを教えてください。
橋本:やはり比呂子が美雪と戦うところかな。
重岡:最初はしてやられているけれど、どんどん立ち上がっていく比呂子を見るのもおもしろいかもしれませんね。
橋本:美雪は何度もよみがえってきますからね。最終的にどこに終止符を打てるのか、観ていても分からなかったですもの。「まだ、よみがえるの?ここで死ななかったらもう落としどころがないじゃん!」と思って観ていました。
重岡:倒せたかと思う瞬間があるんだけれど、やっぱりまだだったという辺りは、持続可能!最強!サスティナブル!(笑)
『リング』、『スマホを落としただけなのに』、『事故物件 恐い間取り』の中田秀夫氏が監督を務め、第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞した清水カルマ氏の同名小説を実写化。「エロイムエッサイム」という死者を蘇らせる最凶の禁忌が、思わぬ形で直人(重岡)や比呂子(橋本)に襲いかかる。“貞子”を生み出した中田監督が、“美雪”という新たなモンスターをよみがえらせた。
――役者として、お互いにどんな印象を抱いていましたか。
橋本環奈(以下、橋本):重岡さんは日常生活の中で自然なお芝居をする方という印象でした。
重岡大毅(以下、重岡):橋本さんは何をしても、画力(えぢから)がすごいよね。画力があるので、どんな役でも映像映えします。
――では、実際に共演をしたときの感想は?
橋本:そもそも明るいというイメージだったので、恐怖に慄(おのの)いたり闇落ちしたりする姿は新鮮でしたね。今回、重岡さんはボロボロになる役だったので(笑)、こんなにガラッと変わるんだと驚きました。
――普段は明るい重岡さんが、カメラが回ると変わるんですね。
重岡:現場では、いつもたくさんしゃべりますが、今回は今までで一番静かでした。普段はにぎやかにしていれば、他の俳優さんに面白い人が来たと思ってもらえるんです。でも橋本さんや(ファーストサマー)ウイカさんはバラエティーにも出ていてテレビタレントとしての一面もありますから、「おもんない」と思われたくなくて(笑)。だから、ちょっとビビっていた気がします。
橋本:すごく怖いシーンのときでも、休憩時間になるとウイカさんと重岡くんが関西弁でテンポのいい会話をしていました。それにウイカさんもシャキシャキ気持ちの良い方でしたから。
重岡:ウイカさんのスピード感はすごい!
橋本:本当にすごいですよね。せっかちの最上級みたいな感じ(笑)。
重岡:そうそう、せっかちの最上級!すごい現場でしたよ。異色の現場。僕はさっきしゃべっていないと話しましたけれど、考えたら普通にしゃべっていましたね(笑)。
――そう思いました(笑)。ホラー映画とはいえ、撮影は和気あいあいとした雰囲気だったのですね。
重岡:山奥までロケに行ったり、普段のセットも派手だったり、子役さんもいたし、ワクワクするところが多い撮影現場でしたね。山奥のときは泊まりでした。
橋本:撮影が過酷だった分、差し入れが色々本当においしくて。たくさん食べていました。
重岡:あれはめちゃくちゃうまかったね。
――美雪役のウイカさんの怨霊ぶりはいかがでしたか。
橋本:本当にすごかった。特に印象に残っているのは、美雪がベールに包まれて再生されていくところです。もう恐怖ですよね。あそこのシーンは長いけれど惹きつけられます。逃げなきゃいけないのに、どこか見入ってしまって逃げられない気持ちになりました。どういう動きをするのかもわからないし、怖くてゾッとしましたね。
重岡:作品を観て思いましたが、ウイカさんは比呂子に対する敵意の向け方を見せつけてくれました。目とかしゃべり方が「うわ、怖―!」みたいな。“新美雪”になってから苦しんでいるシーンもすごかったですよ。
橋本:あんなに途中までふざけていたのに、本番ではすごく怖くて。
重岡:ウイカさんは特殊メイクが大変だったと思いますね。僕も橋本さんも撮影が終わったら先に帰るけれど、ウイカさんはメイクを取るまで帰れない。
橋本:しかも全身特殊メイクだったので誰よりも現場への入りが早くて。4人がかりで3〜4時間かけて描くのですが、ウイカさんはその間は動けません。
重岡:あの格好で夏の山に入るから、蚊に刺されることに怯えていましたね。そりゃあ怖いですよね。
■「だてに僕の3倍生きてないわ」重岡大毅、10歳の子役にどうしても勝ってしまうこととは
――撮影現場での過ごし方も教えてください。
橋本:少しもピリピリした雰囲気がなかったですね。ホラー作品は、撮らないといけないカット数も多いのですが監督のテンポ感がとても良くて現場は巻いて終わる事が多く撮影が押すことはあまりなかったです。ウイカさんはもちろん過酷だったとは思いますが、私としては過酷な面はまったくなかったですね。
重岡:僕も(息子役の正垣)湊都がいたから、あんまりピリピリはしていませんでしたね。
橋本:一緒に遊んでいましたものね。
重岡:湊都はルービックキューブがめっちゃ上手なので、教えてもらいました。現場では、ずっと“しりとり”をしていましたが、どうしたって30歳の僕が勝ってしまう。そんなときに10歳の湊都が「うわー、だてに僕の3倍生きてないわ」っていうんですよ(笑)。
――ホラーの特殊効果の部分では、完成してから「こんな仕上がりだったんだ」と思うことも?
重岡:めっちゃ思いますよ。台本には「目がギョロギョロ」というのがありました。
橋本:それが映像ではあんな風になるんだって思いましたよね。運転していてカラスが飛んでくるのも、実際には何もないところで止まって驚いているだけなので、出来上がってから「あんな感じになるんだ」と。
重岡:監督が「きっかけ」(芝居の合図)はくれるんですよ。「ギョロー!」「カラスー!」という風に叫んでくれていました(笑)。
橋本:監督が人柄がすばらしいばかりでなくかわいいんですよね。
――中田秀夫監督にはどんな印象がありましたか。
橋本:衣装合わせで会った時、絶対に怖い方だろうなと思いました。風貌もなんだか怖そうじゃないですか。だから私も真面目なトーンで喋っていましたが、優しい方だというのが一瞬にしてわかってしまって。
重岡:やっぱり「世界の『リング』」とか「巨匠」と言われる方なので怖いイメージはありました。
橋本:でも委ねてくれる部分も多く、やりやすくて平和的でした。
重岡:目の「ギョロー!」とかもそうですが、監督の頭の中にある“映像になっていないこと”を本当に丁寧に説明してくださった。
橋本:やりたいことをはっきりと伝えてくださるので、すごくわかりやすかったです。
――『禁じられた遊び』は、すでに58ヶ国から上映配信のオファーがあるということです。お2人にとってのジャパニーズホラーの魅力とはなんでしょう。
橋本:海外のホラーにはスプラッターのような派手なシーンがあるイメージですね。日本のホラーはどちらかというと怨念のような人の心の重みがあると思っています。『禁じられた遊び』はちょっと海外ホラーのような要素もあってハイブリッド型な気がしました。
■橋本環奈が池江璃花子選手との対談で感じた憧れ「どうやったらそうなれるんだろう」
――今回の物語は美雪の強烈な嫉妬が引き金となりましたが、最近嫉妬するほど羨ましい人はいますか。
重岡:大谷翔平選手です。
橋本:あそこまですごいと嫉妬にもなりませんけれどね(笑)。
重岡:僕はスポーツをやっている方に憧れるので井上尚弥選手もいいなと思います。アスリートの方は皆さんリスペクトしています。
橋本:確かに、私もアスリートには嫉妬というのではなく憧れがありますね。私は今回、世界水泳(世界水泳福岡2023)の応援団をやることになりまして、池江璃花子選手と対談をしました。私より2歳下なのですが本当にしっかりしています。発言も明確だし、ビジョンも見えているし、白血病を患っていたことも赤裸々に語ってくださるけれど、悲観していない。その生き方がかっこよすぎて、どうやったらそうなれるんだろうと思いました。そこは、純粋に尊敬の念を抱きました。本当にかっこいいです。
重岡:戦う方たちはメンタルがすごいですよね。
――『禁じられた遊び』では霊能力者が登場しますが、お2人に霊感はありますか?
橋本、重岡:まったくないですね。
――では、ホラー作品を撮るのは怖くなかったですか。
重岡:どちらかといったら人間の方が怖いかな。人への恐怖はありますけれど、霊には全くないです。ぶっ飛ばそうと思っています(笑)。
橋本:私は共存しようと思っています。
重岡:霊がいるって信じてる?
橋本:いるとは思うけれど、こちらが害を与えなければあちらも与えないだろうなと。
重岡:昔は僕も霊を信じていましたね。子供の頃は、家でトイレに行くときや隅っこの暗いところを通るときに「居んの、わかってんねんで!」と先にけん制していました(笑)。
――ホラー作品を観るのも平気ですか?
重岡:僕は平気です。でも今回みたいに人間の強烈な嫉妬があるのは怖いですけれど……。
橋本:リアルに人に言われることの方が怖いですね。
――最後に、今作の見どころになるシーンを教えてください。
橋本:やはり比呂子が美雪と戦うところかな。
重岡:最初はしてやられているけれど、どんどん立ち上がっていく比呂子を見るのもおもしろいかもしれませんね。
橋本:美雪は何度もよみがえってきますからね。最終的にどこに終止符を打てるのか、観ていても分からなかったですもの。「まだ、よみがえるの?ここで死ななかったらもう落としどころがないじゃん!」と思って観ていました。
重岡:倒せたかと思う瞬間があるんだけれど、やっぱりまだだったという辺りは、持続可能!最強!サスティナブル!(笑)
2023/09/05