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“映画オタク”タランティーノ監督の“元ネタ”解説 千葉真一や梶芽衣子の作品も

 奇才クエンティン・タランティーノ監督の頭と心の中を出演俳優たちの証言で暴くドキュメンタリー『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』の公開(8月11日)を前に、映画オタクのタランティーノ監督が敬愛する映画にオマージュを捧げたシーンについて、代表的なものをいくつか紹介する。

『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』(8月11日公開) (C) 2019 Wood Entertainment

『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』(8月11日公開) (C) 2019 Wood Entertainment

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 クエンティン・タランティーノは映画監督になる前、ロサンゼルス南部のマンハッタンビーチにあったレンタルビデオ店「ビデオアーカイブス」で働きながら浴びるように映画を観て、映画マニアの同僚や客たちと映画について熱く語り合ってきた生粋の映画オタク。そんなタランティーノの映画には度々、彼が愛した古今東西の映画へのオマージュが捧げられている。

■『レザボア・ドッグス』(1992年)

 デビュー作『レザボア・ドッグス』では、チョウ・ユンファ主演の香港ノワール『友は風の彼方に』の影響を強く受けており、潜入捜査官と強盗団との友情というストーリーから、クライマックスの三つ巴で拳銃を突きつけ合うシチュエーションまで、そのまま再現されている。

■『パルプ・フィクション』(1994年)

 2作目『パルプ・フィクション』では、ジョン・トラヴォルタとユマ・サーマンの有名なダンスシーンが、トラヴォルタ主演のディスコ映画『サタデー・ナイト・フィーバー』をベースに、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』のダンスシーンの撮り方、振付、女性の髪型や服装にいたるまでそっくりと模倣されている。

 さらに、サミュエル・L・ジャクソン演じるギャングが人を殺す前に「エゼキエル書25章17節」を長々と朗読するシーンは、千葉真一主演映画『ボディガード牙』からせりふを拝借している。

■『キル・ビル』(2003年)

 前出の千葉の大ファンだというタランティーノ監督は、4作目『キル・ビル』で、千葉が主演した時代劇ドラマ『影の軍団 服部半蔵』になぞらえ、服部半蔵役で千葉をキャスティング。また、ユマ・サーマン演じる主人公が『死亡遊戯』でブルース・リーが着用していた黄色に黒のラインが入ったトラックスーツを着ており、ルーシー・リュー演じるオーレン・イシイが白い着物姿で雪の日本庭園を舞台に戦うシーンは、梶芽衣子主演の時代劇『修羅雪姫』をオマージュしている。

■『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)

 7作目『ジャンゴ 繋がれざる者』では、タランティーノがこよなく愛する『続・荒野の用心棒』の原題『ジャンゴ』をタイトルに使い、オープニングシーンではそのテーマ曲を使用。さらに、本家『続・荒野の用心棒』で主演したフランコ・ネロをカメオ出演させている。

 8月11日に公開されるドキュメンタリー映画とともに、映画愛あふれるオマージュの捧げられたタランティーノの過去作品も一緒に楽しんでみてはいかがだろうか。

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