宮崎駿監督(※崎=たつさき)によるスタジオジブリの新作『君たちはどう生きるか』が、きょう14日より全国の映画館で上映が始まった。都内でもっとも早い午前8時から上映を開始したTOHOシネマズ新宿で鑑賞した観客に感想を聞いた。取材に応じてくれた2組の感想は図らずも真逆で、「もう1回観たい」という点で一致していた。
同作は公開日とタイトル、鳥のような絵が描かれたポスタービジュアルが発表されていただけで、あらすじも、予告編の公開も、キャストやスタッフなども明かさないまま、初日を迎えた。
■「いい意味で予想外でした」
まず、20代後半の男性2人組(仮称Aさん、Bさん)に感想を聞いた。「否が応でも情報が入って来るから、その前に観たいと思って」(Aさん)、この回のチケットを取ったという。10年ぶりの宮崎監督の新作をどう受け止めたのか、と聞くとBさんは次のように答えた。
「年齢的に、人生最後の作品になるんじゃないかと思ったので、宮崎駿監督の人生の結論めいたメッセージが込められているんじゃないかと思って観たんです。伝えたいことはたくさんあるんだろうけど、正直なところ1回観ただけでは全然理解できなかったです。いい意味でいままでのジブリっぽくないというか、いい意味で予想外でした。あと何回か観ようと思っています」
続いてAさんは「僕も1回観て、こういうことが伝えたいんだ、というのがはっきりわからなかったけど、それがむしろうれしかったというか、もう1回観たり、時間が経ってから観たりした時に新しい気づきがありそうな作品だと思いました」と語り、2人して「何回も見直したい」「(上映中に)もう1回、絶対観たい」と話していた。
■「宮崎駿の走馬灯のような映画」
次に、話を聞いたのは、20代の女性2人組(Cさん、Dさん)。子どもの頃からジブリ作品を観てきたというCさんは、「自分でチケットを取って、新作を観に行けるのを楽しみにしていました。朝一番に観たかった」と、ポスターもお買い上げ。
Dさんは「ジブリ作品を映画館で観るという経験がこの先あとどれくらいあるのか。目に焼き付けなきゃなと思って、来ました。タイトルからして、完全に今の私たちへのメッセージだと思ったので、何にも情報がない状態で受け取りにきました」と話した。
これから鑑賞する人に向けて、Cさんは「サイレンの音にトラウマがある人は心構えしておいたほうがいいかも」と注意を促し、Dさんは「死生観とか、人間の裏表とか描かれていて、観てよかったと思いました。自分の感情で完成するというか、観た人それぞれの中で出来上がる作品だと思って鑑賞した方が、いいと思います。物語を追ってどういうことなの?という答えを求めない方が自由に楽しめていいかも」と話した。これにCさんもうなずきながら、「余白だらけの物語を、自分で埋めなさいみたいな」メッセージを受け取ったという。
そんな2人の感想は、「宮崎駿の走馬灯のような映画なので、ジブリのファンだったら絶対観た方がいいと思います。自分が過去にジブリ作品を観た時の気持ちもよみがえって、“わくわく”を思い出したって感じでした」とCさん。
Dさんは「空に海に、魚に鳥に、宮崎監督自身が好きな世界を余すところなく描き切ったのかな、と思えた反面、それでも物足りなくて、また作りたくなるんじゃないかな。これが宮崎監督の最後の作品じゃないだろう、という期待すら湧いてきました」。
この2人も、「もう1回観たいね」「走馬灯をもう一度」と話していた。
同作は公開日とタイトル、鳥のような絵が描かれたポスタービジュアルが発表されていただけで、あらすじも、予告編の公開も、キャストやスタッフなども明かさないまま、初日を迎えた。
■「いい意味で予想外でした」
まず、20代後半の男性2人組(仮称Aさん、Bさん)に感想を聞いた。「否が応でも情報が入って来るから、その前に観たいと思って」(Aさん)、この回のチケットを取ったという。10年ぶりの宮崎監督の新作をどう受け止めたのか、と聞くとBさんは次のように答えた。
「年齢的に、人生最後の作品になるんじゃないかと思ったので、宮崎駿監督の人生の結論めいたメッセージが込められているんじゃないかと思って観たんです。伝えたいことはたくさんあるんだろうけど、正直なところ1回観ただけでは全然理解できなかったです。いい意味でいままでのジブリっぽくないというか、いい意味で予想外でした。あと何回か観ようと思っています」
続いてAさんは「僕も1回観て、こういうことが伝えたいんだ、というのがはっきりわからなかったけど、それがむしろうれしかったというか、もう1回観たり、時間が経ってから観たりした時に新しい気づきがありそうな作品だと思いました」と語り、2人して「何回も見直したい」「(上映中に)もう1回、絶対観たい」と話していた。
■「宮崎駿の走馬灯のような映画」
次に、話を聞いたのは、20代の女性2人組(Cさん、Dさん)。子どもの頃からジブリ作品を観てきたというCさんは、「自分でチケットを取って、新作を観に行けるのを楽しみにしていました。朝一番に観たかった」と、ポスターもお買い上げ。
Dさんは「ジブリ作品を映画館で観るという経験がこの先あとどれくらいあるのか。目に焼き付けなきゃなと思って、来ました。タイトルからして、完全に今の私たちへのメッセージだと思ったので、何にも情報がない状態で受け取りにきました」と話した。
これから鑑賞する人に向けて、Cさんは「サイレンの音にトラウマがある人は心構えしておいたほうがいいかも」と注意を促し、Dさんは「死生観とか、人間の裏表とか描かれていて、観てよかったと思いました。自分の感情で完成するというか、観た人それぞれの中で出来上がる作品だと思って鑑賞した方が、いいと思います。物語を追ってどういうことなの?という答えを求めない方が自由に楽しめていいかも」と話した。これにCさんもうなずきながら、「余白だらけの物語を、自分で埋めなさいみたいな」メッセージを受け取ったという。
そんな2人の感想は、「宮崎駿の走馬灯のような映画なので、ジブリのファンだったら絶対観た方がいいと思います。自分が過去にジブリ作品を観た時の気持ちもよみがえって、“わくわく”を思い出したって感じでした」とCさん。
Dさんは「空に海に、魚に鳥に、宮崎監督自身が好きな世界を余すところなく描き切ったのかな、と思えた反面、それでも物足りなくて、また作りたくなるんじゃないかな。これが宮崎監督の最後の作品じゃないだろう、という期待すら湧いてきました」。
この2人も、「もう1回観たいね」「走馬灯をもう一度」と話していた。
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2023/07/14