7月1日から2日にかけて、東京ビッグサイトで開催された『東京キャンピングカーショー2023』。個性豊かな200台以上のキャンピングカーが一堂に会した会場で、ひと際大きく、豪華な装備の車両を展示したのが、全国でキャンピングカーの販売を行っているデルタリンク。『メルセデス ベンツ スプリンター』をベースに、スロベニアの老舗キャンピングカーブランドであるアドリアモービルが手掛けた『SUPER SONIC 890 LL』だ。

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　その洗練されたデザインで、ドイツの『German Design Award 2023』を受賞するなど世界的にも評価の高い同車。キャンピングカーのなかでも最高峰に位置する「フルコン」（フルコンバージョン＝キャビン全てを架装メーカーがオリジナルで作るもの）で、メーカーが“究極のモーターホーム”とうたう通り、その内装はまるで家。温水シャワーやカセット式のトイレはもちろん、ビルトイン3口のコンロやガスオーブン、冷蔵庫など装備も充実。乗車定員4（5）人、就寝定員４＋1人がじっくりとくつろげる。一方で、価格も2600万円超と、このイベント出展車両のなかでもトップクラス。だが、人気は高いという。

「出展車両が約2632万円。オプションを付けたりすると乗り出しで3000万円弱という価格ですが、2023年モデルの予約は一瞬で終わりました。既に2024年モデルも受注いただいています」

　近年の円安の影響で変動が見込まれる価格も含め、仕様の部分でも変更になる可能性がある来年のモデルに既に予約が入っているというのも、アドリアモービルがこれまで築き上げてきた最高峰のキャンピングカーへの信頼が物語っている。

「この車両を検討されている方は、他のキャンピングカーと比較したり、〇〇が付いている、付いていない、といったところで選ばれていません。大きさなども含め、この車がいいという方が購入されています」

　全長8.9メートル、全幅2.305メートル、全高2.95メートルと、かなりの大きさだが、それもひとつの個性。現代キャンピングカーの最高峰だけに、一見の価値あり。