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岩井俊二監督『キリエのうた』 村上虹郎・粗品・大塚愛・江口洋介ら豪華追加キャスト18人発表【役柄一覧&コメント】

 元BiSHアイナ・ジ・エンドが主演する映画『キリエのうた』(10月13日公開)より、追加キャスト総勢18人が発表された。あわせて、本作の予告編・主題歌・ティザーポスター第2弾も解禁された。

映画『キリエのうた』ティザーポスター&追加キャスト(C)2023 Kyrie Film Band

映画『キリエのうた』ティザーポスター&追加キャスト(C)2023 Kyrie Film Band

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 同作は、別れと出逢いを繰り返しながら、4人の人生が交差し、絡み合い、奏でる13年の物語。岩井俊二監督がメガホンをとった。アイナは、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャンのキリエを演じ、いなくなってしまった“彼女”を探す青年・夏彦役を松村北斗SixTONES)、物語の発端に大きく関わる小学校の教師・フミ役を黒木華、キリエのマネージャーをかって出る謎の女・逸子を広瀬すずが演じることが発表されていた。

 今回、追加キャストとして村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品霜降り明星)、矢山花、七尾旅人、ロバートキャンベル、大塚愛、安藤裕子、江口洋介吉瀬美智子、樋口真嗣、奥菜恵浅田美代子、石井竜也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉ら18人の豪華出演者が発表された。

 予告編でその一部が披露されている主題歌には、アイナが歌う「キリエ・憐れみの讃歌」が決定。ティザーポスター第2弾は、予告編でも印象的なシーンである、路花、真緒里、夏彦が楽しそうにギターを奏でるシーンが切り取られたものになっている。

【追加キャスト&役柄一覧】
■ギタリスト・風琴(ふうきん):村上虹郎
岩井組、痺れる映画体験でした。 アイナ氏の隣でギターを奏でられる事、最高のバンドメンバーと共に。

■IT会社社長・波田目(なみだめ)新平:松浦祐也
岩井組からお声がけがあり、喜び勇んでカミさんに報告すると、熱心な岩井作品ファンのカミさんが「お願いだから断って!アンタは絶対岩井監督の世界観に合わないから!」と懇願されました。お断りするはずもなく、バカ面さげて現場に行ったのですが、想像以上に撮影が楽しかったのです。岩井監督のたまに短い言葉で与える演出が面白く、芝居がガラッと変わるので本当に驚きました。『キリエのうた』参加できて幸せでした。

■ストリートミュージシャン・松坂珈琲:笠原秀幸
岩井俊二監督は、僕の人生を変え続けてくれている人です。自由の中にある緊張感で、そこに存在できているかをしっかりと見てくださる監督です。久しぶりに参加させていただく事になり、撮影期間はずっと心が高揚していました。アイナさんは、その歩まれてきた道、アイナさんにしかできないやり方で、圧巻でした。キャスト、スタッフの熱量がひとつにならないとできない、すさまじい映画に参加させていただきました。ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいです。

■キーボード奏者・日高山茶花(さざんか):粗品(霜降り明星)
岩井井監督とも撮影以来、久しぶりに再会できました。 毛量偉人やん!俺の知ってる60歳のなかで一番毛量多い!監督のロン毛を見て俺は髪の毛を切りました(笑)。 アイナさんにはいらんもんばっかり貰って、和気藹々とさせてもらってありがとうございます。

■謎の少女・イワン役:矢山花
岩井組の皆さんといろいろな場所に行ったこと、話したこと、一緒に見た夕焼けや食べたもの、全ての記憶が宝物です。 岩井監督はアニメやピアノのことなどいろいろな話しをしてくれました。最初は緊張していましたが、毎回監督に会うのがとても楽しみになりました。

■ストリートミュージシャン・御手洗礼(みたらいれい):七尾旅人
映画に出たり小説を書いたりせず、ひたすら歌のみで表現していくと決めて25年やって来たけれど、岩井俊二監督から書きかけの台本の中の自分の役柄を見せていただいた時、人生で一度だけ出演してみようと思った。路上にたゆたう無数の歌を顕在化させる基点として、僕が演じるMがいる。曲も作ることになり、感慨深い時間を過ごした。まだ完成版を観ていないので自分がどんな姿を晒しているかわかりませんが、僕の醜態は他のすばらしい役者陣が帳消しにするでしょう。

■加寿彦のパートナー・マーク・カレン:ロバートキャンベル
ワンシーンごとの撮影が、禅問答のように静かに流れる時間の中で行われたことを覚えている。演技指導はいっさいなく、俳優の心身に秘めた力をぐっと押し出すように、何度もテークを重ねていった。監督は厳しい表情を見せていない。代わりにもっと深い場所から、聞こえる人には聞こえる、魂を呼び覚ます大きな声を響かせている気がした。リズムの心地よく懐かしい一体感が、その日の午後にはあった。

■キリエの母・小塚呼子:大塚愛
10代の頃、岩井監督の作品に出会い、一瞬で魅了されました。いつか何かしらで関わりたいと淡い夢を抱き、ついにデビューして20年でようやくそれが叶い、未だドキドキしています。あの日というパズルがハマった完成の絵を、しっかり見届けたいと思います。

■児童福祉司・沖津亜美役:安藤裕子
岩井さんの作品に触れたのはまだ私が高校生で、胸に捉えようのないタールみたいなものがこびり付いていた頃だと思います。 やりようのない孤独とか、絶望とか、文字にしてしまうと陳腐なんだけれど、そういった感情の共犯者になってくれるような予感がありました。 置いて行かれた側の人間にしかわからないような、そんな想いです。 大人になってこうやって岩井俊二の世界に自分がお邪魔できるとは。人生捨てたもんじゃないと思います。 ありがとうございます。アイナちゃんは同じミュージシャンとあって、心易い思いで接していたけれど、彼女の踊りを見て息を呑みました。その空間を捉える指先の動きひとつ見逃せないものがあります。そして寂しさの分、優しい人です。ご一緒できてうれしかった。

■夏彦の伯父・潮見加寿彦役:江口洋介
久々に岩井監督の新しい音楽映画が出来ました。以前出演した『スワロウテイル』では、リョウ・リャンキという役を演じたのですが、岩井監督の現場は独特で、何も言われないのだけど自然に体がその世界観の中に入っていくような不思議な現場で。今回の撮影現場でもすごく気持ちよくやらせていただきました。

■夏彦の母・潮見真砂役:吉瀬美智子
今回お声がけいただき、岩井組に参加させていただけて本当に光栄でした。どうして私がキャスティングされたんだろう、間違えてないかなとドキドキしていましたが、以前から似ているといわれていた松村くんと親子役で共演できると聞いてとてもうれしかったです。

■夏彦の父・潮見崇役:樋口真嗣
不詳樋口、俳優部として三度目の岩井組参加にして、今までと違う三つのチャレンジを年甲斐もなくできるだけ頑張らせていただき、改めて岩井組俳優部の皆さんの困難とそれを微塵も感じさせぬ姿勢に感服致しました。つけたまま帰ってしまった結婚指輪をお返しするのを忘れてましたので今度持っていきます。

■真緒里の母・広瀬楠美役:奥菜恵
広瀬すずさんの母親役として出演させていただきました。岩井さん特有の現場の空気感に懐かしさを感じながらも、この作品世界の中にいられる幸せを感じながら撮影していました。 あの日失ったもの、捨てたもの。心と折り合いをつけるしかない孤独や、照らされた道を探し彷徨うそれぞれの抱える痛み。冷静に映画を観ていたはずの私も、映像美と音楽に惹き込まれ、気付けば心がポロポロ泣いていてしばら
く声が出てきませんでした。

■真緒里の祖母・広瀬明美役:浅田美代子
私はすずちゃんの”おばあちゅぁん役”をやらせていただきました。 最初は緊張して現場に行ったんですが、それを溶かしてくれるような監督でほっとしました。岩井俊二ワールド満載の作品をたくさんの人に観ていただきたいです。

■楠美の元恋人・横井哲治役:石井竜也
岩井監督とは90年代から本当に長いお付き合いになりますが、作品に出るのは2回目で、松たか子さん主演の『四月物語』(1998)以来ですね。久しぶりに岩井さんの映画作りの現場を目の当たりにして、相変わらず入り込み方がすごいといいますか、ただならぬ迫力を感じました。そこが彼のすばらしいところです。主演のアイナちゃんは、直接の絡みはなかったのですが、別に話す機会があり、これからが楽しみな才能だなと思いますね。

■イッコの元恋人役:豊原功補
岩井監督の作品を観るたび、人の輪郭が物語の中に消えいりそうな、無垢な死生観みたいな感覚を受けておりました。果たして撮影時の岩井監督自信からもその輪郭線は明らかには見えず、浮遊する空気と時間の流れにいつしか裸にされているような未知な時間がありました。そこへアイナ・ジ・エンドさんの佇まいが輪をかけて亜空間を作り出していたことは疑いようがなく、曲の中に消え入ってしまうようなあの歌声からもやはり、あの2人は何らかの妖術を手にしているのだろうと勝手に推測しております。すてきな撮影現場でした。映画の完成を楽しみにしております。

■イッコの元恋人のガールフレンド役:松本まりか
中学生の時、「リリイ・シュシュのすべて」のオーディションで岩井監督とお会いして22年。ひとときではありますが憧れ続けた岩井組への参加となりました。今作でのアイナさんの歌声、芝居、存在に、鳥肌と得もいわれぬ涙が何度もほおを伝いました。本物がここに存在した証なのだと思います。

■音楽プロデューサー・根岸凡役:北村有起哉
衣装合わせで早めに着いて待っていたら、のっそりふわわっと監督がいらっしゃって、完全に虚をつかれ(うわ!本物の岩井俊二監督だっ!)と少しばかり虚勢を張ってた情けないボクは心の中で叫んでおりました。そしてアイナ・ジ・エンドさんとのはじめてのシーンでは「じゃあ、歌ってごらんよ」なんてエラソーなセリフをテーブル越しに吐いたら、彼女の生声をモロにくらってHPポイントが1になりました。そのくらいの衝撃を受けたのです。

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