俳優の篠田諒が主演を務め、北山雅康、武藤十夢、泉谷しげるらが共演する映画『断捨離パラダイス』が、きょう6月30日に公開する。

【写真】その他の写真を見る

　映画は、ごみ屋敷を題材に「捨てられない」人たちの生態をリアルかつコミカルに描き出した、完全オリジナル作品。「九州でも映画をつくり続けたい」という若手映画監督・萱野孝幸氏の想いのもと、全編福岡にて撮影された。

　主演は、1500人を超える応募者の中から選ばれた『サマーフィルムにのって』などに出演する篠田。助演には、『男はつらいよ』や『岬の兄妹』など多数の作品で好演する北山。そして、今回の物語の要とも言えるごみ屋敷の住人のひとり金田繁男を泉谷が演じ、“いずみや節”を封印し、頑固ながらも哀しく優しい一面を持つ老人を熱演した。

　また、AKB48を卒業したばかりの武藤十夢は、実は家がごみ屋敷という秘密を抱える小学校教員役で俳優としての新境地を魅せている。その秘密を打ち明けられないまま、恋人に婚約を申し出られた武藤演じる岸田万莉子の行く末にも注目だ。

　なお、プロデューサーは、本作にてごみ屋敷の住人役を怪演する俳優・中村祐美子。自身初となる映画プロデューサーを務める中村は、企画から作品にたずさわり「私自身、何度見ても見終わったあとに心が優しくなるような気がする映画に仕上がったと思います。100年後も残る映画になって欲しい」と伝えている。

■キャストコメント

――今回は1500名の中からオーディションで主演の白高律稀役に選ばれたということですが、出演が決まった時、どう思いましたか？

【篠田諒】まず最初のオーディションの際に監督が演出をして下さりながら何度かお芝居させていただき、その時の演出で僕は監督に一目惚れしていたので、出演が決まった時はものすごくうれしかったです。そして僕はこれまでにアッパーな役をいただく事が多かったにも関わらず、この繊細な白高律稀という人物を任せて頂けた事がとても有難かったです。そして、あまり気負いすぎず普段と同じ心構えで参加しようと思っていましたが、やはり並々ならぬ熱量は持って現場へ臨んでいました。

――撮影時の裏話があれば教えてください。

【北山雅康】1ヶ月の撮影期間は居っぱなしだったので、三分の一は撮休でした。福岡の動植物園やら、パワースポットの大濠公園や、福岡ドーム、福岡のキャストの方に糸島に連れて行って頂いたり、太宰府にも行きました！おいしい物もたらふく…あら？私、何しに行ったのかな？

――今回は1,500名の中からオーディションで〇〇役に選ばれたということですが、出演が決まった時、どう思いましたか？

【武藤十夢】びっくりしました！まさか受かるとは思っていなかったので、本当に私でいいの？ってなりました。

――今回演じた万莉子役とご自身は似ていると思いますか？

【武藤十夢】真面目な所や溜め込みやすい部分は似ていると思います。物もすぐなくしますし。先生ということで髪を暗くしようという話になり、あまり知らない福岡という土地で急遽美容院に行って髪を黒くしたのはいい思い出です。

――撮影時の裏話があれば教えてください。

【武藤十夢】どんなに時間が押しても現場がピリッとしていてもスタッフさんたちはいつも明るかったのが印象的です。早く撮影が終わった日は元HKT48の田島芽瑠ちゃんとご飯に行ったりもしました。福岡ということでもつ鍋を食べました。

――撮影時の裏話があれば教えてください。

【中村祐美子】今回、初めてプロデューサーを兼務させていただいたので、全ごみ屋敷を体験し、場所によってはごみ屋敷作りにも参加させてもらいました。
そこで気付いたのが、意外とごみ屋敷って快適だ！ということ！
もちろん、セットなので本物のゴミではなく、ちゃんと洗浄されて臭わないし、ベタつかないゴミだったというのはあるんですが。
ゴミ袋はクッションみたいでふかふかだし、整頓されていないからこその居心地の良さが何故かそこはかとなく漂っていたんですよね。
明日華の部屋も最初は「うわ！」って面食らうんですが、長時間居ると段々居心地が良くなってきて、なんなら住めるなーという感覚になっていくので、不思議ですよね。

――自分と演じられた役は似ていると思いますか？

【泉谷しげる】まったく似てません！

――ずばり！映画『断捨離パラダイス』の見どころは！？

【泉谷しげる】ゴミの量〜！とにかくすごい！ゴミに負けないよう、泉谷しげるはじめ出演者全員奮闘しています！ゴミの山に呆れてくれ〜！みなさんもゴミを出さないように。すぐ、捨てましょう。…この映画を見てそんな気になってくれたらありがたいですね。
ただ、この映画、ただゴミの映画ではなく、”心のゴミ”と思ってしまう気持ちのことを描いているのではないか…というところを感じ取ってもらえたらうれしいです。