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海賊版サイト「13DL」閉鎖

 CODAは2日、日本人向けの出版物のリーチサイトの中で最大のアクセスを集めていた悪質な海賊版サイト13DL(13dl.to)が閉鎖されたことを確認したと、公式サイトで報告した。

13DLトップページ(一部画像加工)

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 公式サイトによると、13DLは、複数のサイバーロッカーへのリンクを大量に掲載していたリーチサイトで、2017年の当時日本人向けで最大規模だった『はるか夢の址』の閉鎖、摘発以降、アクセスを伸ばし(当時は13dl.net)、サイバーロッカーへの違法アップロードも、サイト運営者自身が行っていたものと見られているという。

 利用者がサイバーロッカーから作品をダウンロードするためには「プレミアム会員」などの有料サービスを契約する必要があり(ないし有料契約だとスムースに大量にダウンロードできる)、運営者はサイバーロッカーから報酬を得る仕組みにより違法収入を得ていたものと思われると説明した。

 出版5社海賊版対策会議をはじめとする出版社からの依頼を受けたCODAは、エシカルハッカーの協力を得ながら違法アップロードの証拠となる侵害物を証拠保全した上で、CBEPリーガルディレクターである中島博之弁護士に要請し、2023年5月3日、13DLとサイバーロッカーが利用していたCloudflareに対し、集英社作品の侵害事実でDMCA通知による削除要請を送付。

 さらに5月10日には、米国裁判所に発信者情報開示の申し立てを行い、5月12日にこの開示命令が発令されたところ、5月15日ごろ、13DLが「13DL is closed, 今までありがとうございました」との表示となり、サイトでの侵害物掲載をストップ。しかしその後、5月17日から、「プレミアム買ってた人申し訳ないために最後のプレゼントです」(原文ママ)として、2つのサイバーロッカーへの18万を超える漫画作品のダウンロードリンクを掲載したファイルを配布していたことを確認した。

 Cloudflareからは6月には13DLおよび複数のサイバーロッカーの契約者に関する情報が開示される見通し。さらにCODAでは、権利者や中島弁護士、エシカルハッカーらと協力し、「最後のプレゼント」の配布に関しても速やかに発信者情報開示請求を行うべく、現在、サイバーロッカーの運営拠点とみられる北欧において、現地の弁護士事務所に手続きの要請を行っているとし、あらゆる手段を使い、運営者の特定に全力を挙げていく。
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