フランス現地時間27日夜に「第76回カンヌ国際映画祭」授賞式が行われ、最優秀男優賞に映画『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)の役所広司が、脚本賞に映画『怪物』(是枝裕和監督)の坂元裕二がそれぞれ選ばれた。最優秀男優賞を日本人が受賞するのは、是枝監督の『誰も知らない』(04年)で柳楽優弥が受賞して以来、19年ぶり2人目となった。
『PERFECT DAYS』は、16人の建築家やクリエイターが渋谷区内17ヶ所の公共トイレを新たなデザインで改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」のプロジェクトオーナーを務める柳井康治(ユニクロを展開するファーストリテイリング取締役)の「日々、公共トイレのメンテナンスをしてくれている清掃員のバックアップしたい」「トイレ利用者の意識改革をしたい」という思いから、映画づくりに発展。
企画に賛同したヴェンダース監督が参加を決め、同プロジェクトのクリエイティブディレクターを務める高崎卓馬とともに物語を書き上げ、役所は東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所)を演じた。
受賞スピーチで役所は、まず「賞が大好きです」と言って会場の笑いを誘うと、カンヌ国際映画祭関係者、コンペティション部門に審査員、そして「『PERFECT DAYS』を観てくださった方、ありがとうございました」と、感謝を伝えた。
さらに、「この映画を製作した柳井康治さんに心から感謝します。彼がいなかったらこの映画は世に出ることはなかった。そして、企画に賛同してくれたヴィム・ヴェンダース監督と(共同)脚本の高崎卓馬さん、平山と言う魅力的な男を書いてくれてありがとうございました。撮影現場では監督とカメラマンたちが平山という男に導いてくれました」と語り、同作に出演した共演者、スタッフ、そして、事務所のスタッフに続けて、「妻に感謝を伝えたいです」と結び、堂々とスピーチした。
役所は、「第50回カンヌ国際映画祭」最高賞のパルム・ドールを受賞した今村昌平監督の映画『うなぎ』(1997年)の主演を務めており、海外メディアは役所のことをカンヌの“レジェンド”と称して受賞を伝えている。
一方、『怪物』の是枝監督は、「ありがとうございます。一足早く日本に帰った坂元裕二さんに、すぐ報告します」と、坂元の代わりにトロフィーを受け取った。
「僕がこの脚本の基になったプロットをいただいたのが2018年の12月なので、もう4年半前になります。そこに描かれた2人の少年たちの姿をどのように映像にするか、少年2人を受け入れない世界にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというのを見つけられませんでした。なので、いただいた脚本の1ページ目に、これだけは僕の言葉なんですけども、『世界は、生まれ変われるか』という1行を書きました。常に、自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました。一緒に脚本を開発した川村元気さん、山田兼司さん、作品に関わっていただいたスタッフ、キャストの皆さん、みんなの力でこの賞をいただけたと思っております。ありがとうございました」と、スピーチ。
また、現地メディアの中継で是枝監督は、受賞後すぐに坂元に報告したところ、「夢かと思った」と返事があったと明かし、続けて「たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と、喜びの言葉を寄せたことを伝えていた。
カンヌ国際映画祭において日本映画の脚本賞の受賞は、2021年の「第74回」で濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年ぶり。是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は、昨年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続。04年『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、13年『そして父になる』では審査員賞、『万引き家族』では最高賞であるパルム・ドールを受賞している。
『PERFECT DAYS』は、16人の建築家やクリエイターが渋谷区内17ヶ所の公共トイレを新たなデザインで改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」のプロジェクトオーナーを務める柳井康治(ユニクロを展開するファーストリテイリング取締役)の「日々、公共トイレのメンテナンスをしてくれている清掃員のバックアップしたい」「トイレ利用者の意識改革をしたい」という思いから、映画づくりに発展。
受賞スピーチで役所は、まず「賞が大好きです」と言って会場の笑いを誘うと、カンヌ国際映画祭関係者、コンペティション部門に審査員、そして「『PERFECT DAYS』を観てくださった方、ありがとうございました」と、感謝を伝えた。
さらに、「この映画を製作した柳井康治さんに心から感謝します。彼がいなかったらこの映画は世に出ることはなかった。そして、企画に賛同してくれたヴィム・ヴェンダース監督と(共同)脚本の高崎卓馬さん、平山と言う魅力的な男を書いてくれてありがとうございました。撮影現場では監督とカメラマンたちが平山という男に導いてくれました」と語り、同作に出演した共演者、スタッフ、そして、事務所のスタッフに続けて、「妻に感謝を伝えたいです」と結び、堂々とスピーチした。
役所は、「第50回カンヌ国際映画祭」最高賞のパルム・ドールを受賞した今村昌平監督の映画『うなぎ』(1997年)の主演を務めており、海外メディアは役所のことをカンヌの“レジェンド”と称して受賞を伝えている。
一方、『怪物』の是枝監督は、「ありがとうございます。一足早く日本に帰った坂元裕二さんに、すぐ報告します」と、坂元の代わりにトロフィーを受け取った。
「僕がこの脚本の基になったプロットをいただいたのが2018年の12月なので、もう4年半前になります。そこに描かれた2人の少年たちの姿をどのように映像にするか、少年2人を受け入れない世界にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというのを見つけられませんでした。なので、いただいた脚本の1ページ目に、これだけは僕の言葉なんですけども、『世界は、生まれ変われるか』という1行を書きました。常に、自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました。一緒に脚本を開発した川村元気さん、山田兼司さん、作品に関わっていただいたスタッフ、キャストの皆さん、みんなの力でこの賞をいただけたと思っております。ありがとうございました」と、スピーチ。
また、現地メディアの中継で是枝監督は、受賞後すぐに坂元に報告したところ、「夢かと思った」と返事があったと明かし、続けて「たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と、喜びの言葉を寄せたことを伝えていた。
カンヌ国際映画祭において日本映画の脚本賞の受賞は、2021年の「第74回」で濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年ぶり。是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は、昨年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続。04年『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、13年『そして父になる』では審査員賞、『万引き家族』では最高賞であるパルム・ドールを受賞している。
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2023/05/28