人気グループ・King & Princeの高橋海人(※=はしごだか)とSixTONESの森本慎太郎がW主演する日本テレビ系連続ドラマ『だが、情熱はある』(毎週日曜 後10:30)が、9日からスタートする。オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を実話をもとに描くドラマで、若林役に高橋、山里役に森本という斬新なキャスティングが話題を呼ぶなか、見た目はかけ離れているように思われた高橋と森本が“たりないふたり”になるまでの過程に迫った。
今回、インタビューを実施したのは、「すいか」「野ブタ。をプロデュース」などの名作ドラマや高橋出演の映画『ブラック校則』、森本主演の『ZIP!』朝ドラマ『泳げニシキゴイ』を手がけ、今作も担当する河野英裕プロデューサーと、山里&若林による漫才ユニット・たりないふたりの仕掛け人であり、企画演出の安島隆氏。若林と山里のエッセイを読みドラマ化を熱望した河野プロデューサー、そして若林と山里を誰より近くで見守ってきた安島氏が語る、もうひとつの“ふたり”の物語とは。
■高橋海人と森本慎太郎のなかに見出した“たりないふたり”のエッセンス「いけるな、と思った」
――まず、お二人の起用理由を教えてください。
河野:芝居は、芝居力うんぬんよりも人間の根根、持っているものが出てくるので、ただ立ってるだけ、映してるだけでにじみ出るものが、ふたり(若林・山里)の物語に似合う人がいいなと思っていたんです。
もちろん人間の性格なんて測り知れないけれど、元々、おふたりとは、仕事をしたことがあり、感じたことは、高橋くんは、本当にいつも不安を抱えてる子。なぜか自信がないし、いっつも暗中模索で走ってるような子です。絶対にルック(外見)は似てないけど、若林さんと一緒だなって思ったんです。だから、若林さんとして台本のセリフを体内取り込んでくれたら…見た目は全然違うかもしれないけど、漂ってくるものとか醸し出すものは絶対に若林さんになるんじゃないか。だから、発表した時、ものすごく、いろいろな意見をいただきましたが(笑)。今は本当に早く観てほしいです。
森本くんは、山ちゃんのエッセイ読んで『ほとんど共感できなかった』と言っていましたし、確かに、森本くんは“陽キャ”で山里さんのような陰湿さはない(笑)。ただ。ビジュアルは似るなっていう思いは多少ありましたし、バラエティーでの姿見てると、森本くんは、マシンガントークで思ったことをストンストンと言ってくるし、場を盛り上げる感じが、僕がテレビで見る山里さんに近いんじゃないか。周りを見ながら、ちゃんと自分が入っていって、 言葉をかけていたり、きっちりと場を作っていくタイプ。森本くんは、人を羨んだり、陰湿さはないかもしれないけど、それは役作りの過程で、注入してけばいい。いけるな、と思ったんです。
20代前半のキャスティングで、2人ともジャニーズで…変に寄せていくキャスティングにするよりも、全然違う地平にいる人たちを投げ込んだ方が、なにが起こり得るかわからない面白さがあるかな、と。
――とはいえ、“たりないふたり”は始動から、12年間にわたり付いてきたファンもいて、演じられるお二方にとってもプレッシャーは大きかったかもしれませんね。
河野:本人たちはすごく怖いと思います。よく、勇気持って受けてくれたなって思います。
安島:河野さんが、ふたりのエッセイを読んだことをきっかけに、いちから『たりないふたり』をつくってくれたと同じ話だと思うんですけど、河野さんが信頼できる役者さんふたりに行き着いて、2人(高橋・森本)にとっても多分、『たりないふたり』について、今まで知らなかったこといっぱいあると思うんです。その2人の目から『たりないふたり』を、山里、若林という人を見てもらい、新しい『たりないふたり』を作ってくれたらいいし、それが楽しみです。“たりないふたり”の文脈もすべて理解した方がやるのも、もちろんいいですけど、そうではない若者が、勉強するために2人のエッセイを読んで、20歳くらい上の気難しい先輩・山里、若林におずおずと連絡先を聞いて…(笑)それをやってくれることには感謝しかないです。
――たしかに緊張しそうですもんね(笑)。
安島:撮影では、お二人が山里・若林の実年齢である“今”を演じるシーンがあって、正直、変に老けメイクとかしてないよなって、ちょっと不安だった(笑)。でも、全然、関係なかった。絶対これだよ、これがドラマだ!と思いました。
河野:どうみても、40代には見えない(笑)
安島:でも、お芝居を見せていただいたんですけど、本当にそう見えます。やっぱり、持ってるものじゃないでしょうか。改めて、それがよかったなと思いました。
■高橋海人、若林の連絡先を聞くべくテレビ局をダッシュ 森本慎太郎は山里の“口調”を完コピ試みる
――実際にお二人は若林さん、山里さんと連絡先を交換して役作りをされていったのでしょうか。
河野:最近はリハーサルせず、いきなりクランクインというパターンが多いんですけど、今回は、読み合わせだったり、リハーサル的なことをちゃんとして、もう“モノマネ”から始めようね。なにを引いて、どんな要素を取り入れようか、語尾はこんな感じでしてみよう『不安がらなくていいよ』というところから始めました。
若林さん、山里さんも一緒にポスターに出ていただけることになったので、最初の4ショットでのスチール撮影で初対面でした。『連絡先とか教えてください』と言えば、きっと教えてくれるよ』って言ったんですよ。『大丈夫ですかね』『直接自分で言えば、嫌ですとは言わないよ』『そうですか、じゃ行ってきます!』って…(笑)。若林さんがメイクルームいたから、高橋くんが、そこまで一人で走っていったんです。『教えてくれるって言われました!』って言いながら、また自分の控え室まで走っていって。『スマホを忘れました!』って(笑)
――それもまた青春ですね(笑)
河野:色々相手してくれているみたいです。森本くんは山里さんに、自分のセリフのニュアンスの1つの参考にしたいと、台本を山里さんに読んでもらっているんです。それをボイスメールで送ってもらい、しゃべり方の特徴を教科書的にしたり。高橋くんもいっぱい質問したり、若林さんをご飯に誘ったりもしているみたい。
■「コンビネーションは最初から完璧」気心知れた仲だからこそ表現できるもの
――河野さんから実際に、現場でアドバイスされたりすることもありましたか。
河野:今はもう、ないですね。多分誰より現場の芝居を楽しんで見てます。クランクイン前は、ドラマとはまったく関係ない本や、詩を渡したりして、『迷ったら読んでね』と、ドラマで描きたいこと、やりたいことを伝えただけ。あとは2人とも努力家なので、自分で本読んで、ラジオを聞いて、テレビを見て、YouTube見てやってるので、何の心配もいらない。
――ますますドラマを拝見するのが楽しみになりました。
安島:この前、ドラマ裏側の密着のようなロケに参加した際、お2人にお会いしたら、『この時どうだったんですか』ってめちゃめちゃ質問されて(笑)。自己紹介したらちょっとだけ歴史上の人間にあったみたいなリアクションをしてくれました(笑)。山里、若林もそうだと思うんですけど、僕もおじさんになったんで、若者から色々聞かれるってシンプルにうれしいですね。僕も、若い頃もっとおじさんに聞いとけばよかったな。 だから、多分、山里、若林も本当に誠心誠意やっていると思います。照れもあると思いますけど、聞いてきてくれるからこそ、それに対して本当に全力でお答えしたいと、2人も色々話しているんだと思いますね。
――河野さんから見て高橋さん、森本さんのコンビネーションはいかがですか。
河野:2人ってめちゃくちゃ昔から友達なんですよ。実家を行き来するくらいに仲が良い。高橋くんがいないときに、森本くんが家に行ってご飯食べていたり(笑)。なので、そこは逆に良かったなと思いました。2人で相談し合ってるし、コンビネーションは最初から完璧ですごいよかった。本当の“たりないふたり”のように、探り合いから始めるっていうパターンもあったのかなと思いつつも、芝居のハードルが高すぎるので、やっぱり最初から相談し合える相手で良かったかなと思っています。
今回、インタビューを実施したのは、「すいか」「野ブタ。をプロデュース」などの名作ドラマや高橋出演の映画『ブラック校則』、森本主演の『ZIP!』朝ドラマ『泳げニシキゴイ』を手がけ、今作も担当する河野英裕プロデューサーと、山里&若林による漫才ユニット・たりないふたりの仕掛け人であり、企画演出の安島隆氏。若林と山里のエッセイを読みドラマ化を熱望した河野プロデューサー、そして若林と山里を誰より近くで見守ってきた安島氏が語る、もうひとつの“ふたり”の物語とは。
■高橋海人と森本慎太郎のなかに見出した“たりないふたり”のエッセンス「いけるな、と思った」
――まず、お二人の起用理由を教えてください。
河野:芝居は、芝居力うんぬんよりも人間の根根、持っているものが出てくるので、ただ立ってるだけ、映してるだけでにじみ出るものが、ふたり(若林・山里)の物語に似合う人がいいなと思っていたんです。
もちろん人間の性格なんて測り知れないけれど、元々、おふたりとは、仕事をしたことがあり、感じたことは、高橋くんは、本当にいつも不安を抱えてる子。なぜか自信がないし、いっつも暗中模索で走ってるような子です。絶対にルック(外見)は似てないけど、若林さんと一緒だなって思ったんです。だから、若林さんとして台本のセリフを体内取り込んでくれたら…見た目は全然違うかもしれないけど、漂ってくるものとか醸し出すものは絶対に若林さんになるんじゃないか。だから、発表した時、ものすごく、いろいろな意見をいただきましたが(笑)。今は本当に早く観てほしいです。
森本くんは、山ちゃんのエッセイ読んで『ほとんど共感できなかった』と言っていましたし、確かに、森本くんは“陽キャ”で山里さんのような陰湿さはない(笑)。ただ。ビジュアルは似るなっていう思いは多少ありましたし、バラエティーでの姿見てると、森本くんは、マシンガントークで思ったことをストンストンと言ってくるし、場を盛り上げる感じが、僕がテレビで見る山里さんに近いんじゃないか。周りを見ながら、ちゃんと自分が入っていって、 言葉をかけていたり、きっちりと場を作っていくタイプ。森本くんは、人を羨んだり、陰湿さはないかもしれないけど、それは役作りの過程で、注入してけばいい。いけるな、と思ったんです。
20代前半のキャスティングで、2人ともジャニーズで…変に寄せていくキャスティングにするよりも、全然違う地平にいる人たちを投げ込んだ方が、なにが起こり得るかわからない面白さがあるかな、と。
――とはいえ、“たりないふたり”は始動から、12年間にわたり付いてきたファンもいて、演じられるお二方にとってもプレッシャーは大きかったかもしれませんね。
河野:本人たちはすごく怖いと思います。よく、勇気持って受けてくれたなって思います。
安島:河野さんが、ふたりのエッセイを読んだことをきっかけに、いちから『たりないふたり』をつくってくれたと同じ話だと思うんですけど、河野さんが信頼できる役者さんふたりに行き着いて、2人(高橋・森本)にとっても多分、『たりないふたり』について、今まで知らなかったこといっぱいあると思うんです。その2人の目から『たりないふたり』を、山里、若林という人を見てもらい、新しい『たりないふたり』を作ってくれたらいいし、それが楽しみです。“たりないふたり”の文脈もすべて理解した方がやるのも、もちろんいいですけど、そうではない若者が、勉強するために2人のエッセイを読んで、20歳くらい上の気難しい先輩・山里、若林におずおずと連絡先を聞いて…(笑)それをやってくれることには感謝しかないです。
――たしかに緊張しそうですもんね(笑)。
安島:撮影では、お二人が山里・若林の実年齢である“今”を演じるシーンがあって、正直、変に老けメイクとかしてないよなって、ちょっと不安だった(笑)。でも、全然、関係なかった。絶対これだよ、これがドラマだ!と思いました。
河野:どうみても、40代には見えない(笑)
安島:でも、お芝居を見せていただいたんですけど、本当にそう見えます。やっぱり、持ってるものじゃないでしょうか。改めて、それがよかったなと思いました。
――実際にお二人は若林さん、山里さんと連絡先を交換して役作りをされていったのでしょうか。
河野:最近はリハーサルせず、いきなりクランクインというパターンが多いんですけど、今回は、読み合わせだったり、リハーサル的なことをちゃんとして、もう“モノマネ”から始めようね。なにを引いて、どんな要素を取り入れようか、語尾はこんな感じでしてみよう『不安がらなくていいよ』というところから始めました。
若林さん、山里さんも一緒にポスターに出ていただけることになったので、最初の4ショットでのスチール撮影で初対面でした。『連絡先とか教えてください』と言えば、きっと教えてくれるよ』って言ったんですよ。『大丈夫ですかね』『直接自分で言えば、嫌ですとは言わないよ』『そうですか、じゃ行ってきます!』って…(笑)。若林さんがメイクルームいたから、高橋くんが、そこまで一人で走っていったんです。『教えてくれるって言われました!』って言いながら、また自分の控え室まで走っていって。『スマホを忘れました!』って(笑)
――それもまた青春ですね(笑)
河野:色々相手してくれているみたいです。森本くんは山里さんに、自分のセリフのニュアンスの1つの参考にしたいと、台本を山里さんに読んでもらっているんです。それをボイスメールで送ってもらい、しゃべり方の特徴を教科書的にしたり。高橋くんもいっぱい質問したり、若林さんをご飯に誘ったりもしているみたい。
■「コンビネーションは最初から完璧」気心知れた仲だからこそ表現できるもの
――河野さんから実際に、現場でアドバイスされたりすることもありましたか。
河野:今はもう、ないですね。多分誰より現場の芝居を楽しんで見てます。クランクイン前は、ドラマとはまったく関係ない本や、詩を渡したりして、『迷ったら読んでね』と、ドラマで描きたいこと、やりたいことを伝えただけ。あとは2人とも努力家なので、自分で本読んで、ラジオを聞いて、テレビを見て、YouTube見てやってるので、何の心配もいらない。
――ますますドラマを拝見するのが楽しみになりました。
安島:この前、ドラマ裏側の密着のようなロケに参加した際、お2人にお会いしたら、『この時どうだったんですか』ってめちゃめちゃ質問されて(笑)。自己紹介したらちょっとだけ歴史上の人間にあったみたいなリアクションをしてくれました(笑)。山里、若林もそうだと思うんですけど、僕もおじさんになったんで、若者から色々聞かれるってシンプルにうれしいですね。僕も、若い頃もっとおじさんに聞いとけばよかったな。 だから、多分、山里、若林も本当に誠心誠意やっていると思います。照れもあると思いますけど、聞いてきてくれるからこそ、それに対して本当に全力でお答えしたいと、2人も色々話しているんだと思いますね。
――河野さんから見て高橋さん、森本さんのコンビネーションはいかがですか。
河野:2人ってめちゃくちゃ昔から友達なんですよ。実家を行き来するくらいに仲が良い。高橋くんがいないときに、森本くんが家に行ってご飯食べていたり(笑)。なので、そこは逆に良かったなと思いました。2人で相談し合ってるし、コンビネーションは最初から完璧ですごいよかった。本当の“たりないふたり”のように、探り合いから始めるっていうパターンもあったのかなと思いつつも、芝居のハードルが高すぎるので、やっぱり最初から相談し合える相手で良かったかなと思っています。
2023/04/07