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余命宣告された猫“トイレの花子”…2年後の今は保護団体の“ぬし”に? 高齢猫の看取りと治療

 公園のトイレの横に住んでいたことから、「花子」と名付けられた老猫。がんを患ったこの猫は、保護した当時に余命宣告されていた。だが今、花子はNPO法人『ねこけん』でケアされ、元気に生きている。老猫ならではの可愛らしさと、飼い主が考えねばならない現実とは? 代表理事・溝上奈緒子氏に聞いた。

治療を受ける花子(写真:ねこけんブログより)

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■公園のトイレ横で寝ていた花子、「私たちで看取るしか…」余命宣告から2年

 『ねこけん』のブログにもよく登場する「花子」は、推定で20歳を超えた老猫。長い間とある公園で暮らし、トイレの横で眠っていたことから、花子と名付けられた。花子にとって公園は住処ではあれど安住の地とはいえず、ときには追い立てられ、危害を加えられそうになったこともある。餌やりさんからゴハンをもらっていたものの、その人が引き取ってくれることはなかった。

 そんな経緯もあって、『ねこけん』に保護された花子。やっと安心して暮らせるかと思いきや、診断により花子はがんを患っていること、また重度の腎不全であることがわかった。高齢である花子の状態を考えると、手術で腫瘍を取り除くことは難しい。残されたのは投薬治療しかないが、この時点ですでに余命2〜3ヵ月だろうと診断されていた。

 「高齢で病気もあるため、私たちで看取るしかないと思いました。ただそれまでは、少しでも穏やかに暮らしてほしい。ドイツから漢方薬を取り寄せるなど、ありとあらゆる治療を試し、ケアしてきました」

 花子が初めてブログに登場したのが、2021年の3月。余命宣告をされながらも、ボランティアメンバーたちの懸命な治療の甲斐あって、2年経った現在も『ねこけん』で元気に暮らしている。

 「当時はどこまで…と思っていましたが、今も元気に暮らしています。もちろんケアや治療は必要だし、高齢の猫ではあるのですが、すごく生命力が強いと思いますね。シェルターで、“ぬし”のような存在感があります(笑)」

今は『ねこけん』でのんびり暮らしているが(写真:ねこけんブログより)

今は『ねこけん』でのんびり暮らしているが(写真:ねこけんブログより)

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 たしかに、ブログに登場する花子の様子はとても貫禄があり、落ち着いている。保護猫の譲渡となると、どうしても「子猫がいい」「小さいうちから飼いたい」という声が多いそうだが、老猫ならではの良さもあると代表は語る。

 「やっぱり、歳をとった猫ちゃんはおっとりしていて、セカセカしてないです。のんびりしているから、子猫のように活発に遊ばせなくても大丈夫。落ち着いて飼いたい方にはあっていると思いますし、老猫ならではの可愛らしさがありますよ」

 とはいえ、病気の治療にはどうしても費用がかかることも事実。先日、“飼い猫の一生にかかるお金は平均264万円”との調査(R&C株式会社)が発表され、大きな話題になった。

 「一生で264万円と出ていましたが、実際はもうちょっとかかるのではないかなと思います。高額な治療を望めば、費用はどんどんかかる。たとえばがんでも、放射線治療をやるかやらないかで変わってきます。これは猫に限らず、人間でも同じですよね。実際は、飼い主さん次第なところはあります。もちろん可能な範囲になるとは思いますが、人も猫もなるべく幸せに過ごせるようになっていければいいと思います」

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