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新海誠監督、ベルリンに集結したファンに手応え「想いの強さはドイツも日本も似ている」

 ドイツで開催中の「第73回ベルリン国際映画祭」(2月16日〜26日)に、日本のアニメーション映画としては宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』(2002年開催時)以来、21年ぶりのコンペティション部門選出となった、新海誠監督の『すずめの戸締まり』(公開中)。現地時間23日に実施されたプレミア上映に続き、同24日夕方からベルリン市内の劇場「UCI Luxe Mercedes Platz」にて、現地のファンとのティーチインが行われた。

「第73回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門に正式出品となった『すずめの戸締まり』ティーチインに集まったファンと新海誠監督

「第73回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門に正式出品となった『すずめの戸締まり』ティーチインに集まったファンと新海誠監督

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 日本国内では24の都道府県で計72回のティーチインを実施した新海監督も、ドイツのファンとのティーチインは初体験。会場には監督の作品は全作品観ているというファンも多く駆けつけていたそうで、監督自身もかなりテンションが上がっていた様子。

 「音楽はどうやって作っていったの?」「『Suzume』には過去の作品のキャラクターは出てこないの?」等の作品制作過程に関する質問を含め約10の質問に回答。「音楽は、RADWIMPSの野田洋次郎さんに脚本を読んでもらい、曲で感想をもらう。その曲からインスピレーションをもらって話の内容が変わることもあるし、キャッチボールをしながら固めていく感じ」「『Suzume』には過去の作品のキャラクターは出てこないけれど、いくつかイースターエッグを隠していている。例えば『天気の子』に出てきたバイクのヘルメットを『Suzume』のあるキャラクターがかぶっていたり」と回答した。

 さらに、“椅子”に関して聞かれた監督は「小さいときに父が椅子を作ってくれた。椅子は子どもにとって特別なもので、自分だけの大切なスペースだと思う。今作は東日本大震災をベースにしていることもあり、シリアスになりすぎないように、すずめの横には何かかわいらしいキャラがいてほしいと思って描いた」と回答。そのほか、時に英語を交えながらファンとディスカッションを繰り広げた。

 ティーチイン終了後に新海監督は「ティーチインは素晴らしく楽しい時間でした。今回初めてベルリンに来ましたが、本当に僕の作品を知ってくれていて、全作品観てくれているような濃いファンの方もたくさん集まってくれていました。日本でのティーチインもとても温かい空間なので、ファンの方の想いの強さはドイツも日本も似ていると感じました。映画の中で笑ってほしい、泣いて欲しいと思って作ったポイントが実はたくさんあります。きっと日本の方々も心の中でくすっと笑ってくれているのかなとは思いますが、とにかく海外の方たちは1つ1つ拾ってくれていたという印象です。これから約2ヶ月、ワールドツアーなので、風邪をひかないように乗り切りたいと思います」と語っていた。

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