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宮沢氷魚、更迭された首相秘書官の差別発言に思い 声を上げた日本社会に「希望が見える」

 俳優の宮沢氷魚(28)、松永大司監督が6日、東京・日本外国特派員協会で行われた映画『エゴイスト』(2月10日公開、R15+)の記者会見に参加した。

差別発言に思いを語った宮沢氷魚 (C)ORICON NewS inc.

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 荒井勝喜前首相秘書官が性的マイノリティー(LGBTQなど)や同性婚のあり方をめぐり差別発言を行い、岸田文雄首相から更迭された。この発言の受け止めを求められた宮沢は「今まで政治的発言は自分のいち意見として、あまり表で述べてこなかった」とした上で、言葉を熟慮しながら思いを伝えた。

映画『エゴイスト』の記者会見に参加した宮沢氷魚 (C)ORICON NewS inc.

映画『エゴイスト』の記者会見に参加した宮沢氷魚 (C)ORICON NewS inc.

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 「政治的な問題もあると思うんですけど、この1件で感じたことは、発言が出たことによって、たくさんの人が声を上げて、その失言に意見をする行動をたくさん見ることができた。日本の今までの歴史を考えても、とても大きなステップアップ。間違いなく日本も前進はしていると思うけど、他国に比べると遅れを取っているところもたくさんある。そんな中、世論の皆様がたくさん声を上げたことで、すごく日本の未来に希望が見える。とても悲しいできごとですけど、それによって前向きな皆様の意思の強さ、意見をどんどん発信していこう、というのが見えた。そこに、もっと注目が集まってもいいんじゃないかなと思っています」

映画『エゴイスト』の記者会見に参加した宮沢氷魚 (C)ORICON NewS inc.

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 さまざまなテーマを愛と毒のある切り口で、数々のコラムを世に送り出してきた高山真氏の自伝的小説が原作。鈴木亮平が、14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごし、今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働く、まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きていた主人公・浩輔を演じ、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢)との愛の物語を描く。

映画『エゴイスト』の記者会見に参加した宮沢氷魚 (C)ORICON NewS inc.

映画『エゴイスト』の記者会見に参加した宮沢氷魚 (C)ORICON NewS inc.

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 役は2度ほど打診があったことを宮沢は明かす。1度目は2年前で実現に至らず。2回目に声を掛けられた際に出演の動機となったのは15年来の友人の存在だったそう。「友人はゲイなんです。彼と知り合ってからというもの、ずっと心地よく過ごせる自分の居場所を探しているんだなというふうに感じました。なので、この映画を作ることを通して、この友人のために何か少しでもできたのではないか。そして、LGBTQコミュニティのためにも何かできたのではないかと思います」と話していた。

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