俳優の深津絵里（50）が2日、都内で行われた『2023年エランドール賞』授賞式でプロデューサー賞テレビドラマ部門を受賞した連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』（NHK）堀之内礼二郎氏のプレゼンターとして登場した。

【写真】その他の写真を見る

　『カムカムエヴリバディ』は、作品賞・連続ドラマ部門：優秀賞、助演男優賞：オダギリジョー、脚本賞：藤本有紀、主題歌賞：AIで最多となる4冠を記録。作品は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀氏が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろしたオリジナルストーリー。“朝ドラ”史上初となる3人のヒロイン、安子（上白石萌音）・るい（深津）・ひなた（川栄李奈）が、母から娘へとバトンをつなぎ、戦前から戦後、そして令和までの物語を紡いだ。

　堀之内氏は「プロデューサー賞となっていますが、イコール作品賞だと思っております。皆さんの協力のおかげで100年の物語を紡ぐという大事業ができたと思っております」と感謝した。

　プレゼンターとして、深津が登場すると、場内はどよめきが起こった。深津は「堀之内さん、本日はおめでとうございます。私が泣いてしまいそうです」と声を震わせた。「3人のヒロインの中で、私がちょっとだけ早く生まれたということで」とあいさつし「きっと上白石さんも、川栄さんも、たくさんの情熱を注いで共に戦ったキャストのみなさんもこの受賞を喜んでいると思います」と喜びを語った。

　続けて「堀之内さんから人柄のあふれるお手紙をいただきまして」と切り出し「そこに書かれていた文字のかたちや言葉の選び方にとっても心を動かされて、48歳のヒロインが18歳を演じるというとんでもない設定に飛び込んでみようと思いました」と出演のきっかけを明かした。

　堀之内には「これからも温かくてまっすぐで、品があってユーモアがあって、愛される作品を作り続けてください」とエールを送った深津。去り際には、堀之内氏と腕を組みながら笑い合った。信頼関係あふれる理想的な役者とプロデューサーの姿を見せた。

■『2023年エランドール賞』主な受賞一覧」
プロデューサー賞映画部門：『ある男』（田淵みのり、秋田周平）
プロデューサー賞テレビドラマ部門：NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』（堀之内礼二郎）
プロデューサー奨励賞テレビドラマ部門：『ミステリと言う勿れ』（草ケ谷大輔）
特別賞：「ONE PIECE FILM RED」製作委員会、『鎌倉殿の13人』制作チーム（NHK）、『silent』制作チーム（フジテレビ）
新人賞：中川大志、芦田愛菜、松下洸平、岸井ゆきの、間宮祥太朗、奈緒