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ヒュー・ジャックマン主演、賞レースで注目される『The Son』公開決定

 ヒュー・ジャックマンが主演する映画『The Son』(原題)が、『The Son/息子』の邦題で、3月17日より全国公開されることが決定。フロリアン・ゼレール監督とヒュー・ジャックマンのコメントが届いた。

『The Son/息子』3月17日より公開決定 (C)THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

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 本作の主人公は、弁護士のピーター(ヒュー・ジャックマン)。新たな家族と幸せな日々を送っていたが、前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラス(ゼン・マクグラス)が、ピーターのもとに引っ越したいと訴える。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいたのだ。ピーターは息子を受け入れ生活を始めるが…。ごく当たり前の日常のなかで突然起こる家族の異変、決して他人事ではない親と子の“心の距離”を描く、愛と衝撃のヒューマンドラマ。

 脚本も手がけたフロリアン・ゼレール監督は、前作『ファーザー』でアカデミー賞2部門を受賞。長編第2作となる本作は、自身の戯曲「Le Fils 息子」を原作にした、『ファーザー』に続く家族三部作の第二部となる。主演/製作総指揮のヒュー・ジャックマンをはじめ、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラス、そして前作でアカデミー賞主演男優賞に輝いたアンソニー・ホプキンスというキャストを迎え、先日発表された「第80回ゴールデングローブ賞」ではヒュー・ジャックマンが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートを果たした。現地時間10日にゴールデングローブ賞授賞式、そして今月20日から北米での拡大公開を控え、アカデミー賞ノミネートも期待されている。

幼いニコラスを抱き上げるピーター(ヒュー・ジャックマン)

幼いニコラスを抱き上げるピーター(ヒュー・ジャックマン)

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 フロリアン・ゼレール監督は製作・公開するにあたり、「この物語を伝えたいという思いがあまりにも強く、ほかの映画のことは全く頭になかった。『The Son/息子』の登場人物の人生を描きたいと思った主な理由には、心の問題を抱えている人が多くいることがある。そして、この問題には必ずといっていいほど、恥、罪悪感、無知が伴う。しかし、そのような感情やレッテルは、重要な会話の妨げとなってしまう。この映画が、心の病に関するさまざまな対話のきっかけとなることを期待する」と述べている。

神妙な面持ちで電話をとるピーター(ヒュー・ジャックマン)

神妙な面持ちで電話をとるピーター(ヒュー・ジャックマン)

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 そして製作総指揮と主演を務めたヒュー・ジャックマンは「多くの人々が、自殺、うつ病、不安症の問題に悩んでいる。その原因は、少し話し合っただけで分かるほど単純ではないが、話すことが重要なんだ。話題に出すべきなんだ。『The Son/息子』のような映画は、会話を始める重要なきっかけになると思う。僕は、このテーマをここまで知的に、美しく、そしてはっきりと描き出しているこの作品に参加できて、誇らしい気持ちだ」と、コメントしている。

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