ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

『レジェンド&バタフライ』脚本・古沢良太氏語る、戦国に生きる男女の物語「どうしたってドラマチック」

 俳優の木村拓哉が主演する映画『レジェンド&バタフライ』(27日公開)では、『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『リーガルハイ』シリーズ、そして2023年の大河ドラマ『どうする家康』も担当する古沢良太氏が脚本を務める。このほど、木村演じる織田信長と綾瀬はるか演じる濃姫の新場面写真とともに、古沢氏のコメントも公開された。

映画『レジェンド&バタフライ』に出演する綾瀬はるか、木村拓哉(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

映画『レジェンド&バタフライ』に出演する綾瀬はるか、木村拓哉(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

写真ページを見る

 古沢氏が今作のために書き上げたのは“政略のために結ばれた二人”という男と女のラブストーリー。織田信長と濃姫の2人は、10代半ばで政略結婚という最悪な形で出会う。恋愛結婚が主流の現代では考えがたいが、「愛し合っていない二人が夫婦」となる異質な世界である。さらに結婚も含めて、ひとつひとつの選択次第で一族が滅んだり、一気に繁栄したりする、時は戦国の世。このような状況で、水と油のような関係の二人が、同じ時間を共有し、困難を乗り越えていく中で少しずつ絆が生まれ、そして「天下統一」という夢に向かって奔走していく。

 濃姫との関係を中心にとらえることで、新たな信長像が見事に浮かび上がってくる。現代の人が抱く信長のイメージは創作による影響が大きく、先人たちは時代や状況に合わせてエンタメとして信長をキャラクター化してきたといえる。本当はどのような人物だったのかは誰もわからない、古沢氏は先人たちのように今の時代に合わせて再び信長を捉えた。「この作品にふさわしい信長像を作り上げようという気持ちで創作しました」と語る古沢氏の言葉どおり、今作では現代的な女性として描かれる濃姫の存在を通した、夫婦という関係性から、これまでにない“ひとりの人間”としての戦国の世に生きる織田信長を描いた。

 古沢氏は「物語の舞台は戦国時代、常に死と隣り合わせで生きている人たちだからこそ表現できるものは、どうしたってドラマチックになる。些細(ささい)なやり取りであっても愛おしさがより大きく、儚(はかな)さがより深く伝わるはず」とも語る。現代とは全く違う戦国の世だからこそ、そこに生きる男と女の生きざまが、今の時代を生きるものに新鮮に映るはずであると確信をもって、信長と濃姫、そして濃姫を通した“人間”信長を書き上げた。

 そういった想いを込めた古沢氏の描いた織田信長と濃姫が、力強い表情で視線を送る場面写真も解禁。厳しい表情で先を見据える信長と、その信長を見つめる濃姫からは、簡単に「夫婦」という言葉では表現できない複雑な、ただどこかでお互いを信頼しているかのような関係性が感じ取れる一枚となっている。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

メニューを閉じる

 を検索