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パク・チャヌク監督『別れる決心』作品賞(非英語作品)にノミネート

 「第95回アカデミー賞」国際長編映画賞部門の韓国代表に選出、「第75回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門で監督賞を受賞した、パク・チャヌク監督の『別れる決心(英題:Decision to Leave)』(2023年2月17日公開)が、アカデミー賞の前哨戦としても注目される「第80回ゴールデングローブ賞」で、作品賞(非英語作品※旧・外国語映画賞)にノミネートされた。米現地時間12日に発表された。

映画『別れる決心』(2023年2月17日公開) (C) 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED

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 2020年「第77回ゴールデン・グローブ賞」にて韓国映画として史上初の外国語映画賞を受賞し、アカデミー賞作品賞に輝いた『パラサイト 半地下の家族』や、昨年日本映画として62年ぶりに作品賞(非英語作品)を獲得し、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』に続く、栄冠を手にすることができるか、注目だ。

 監督を務めるのはパク・チャヌクは、『オールド・ボーイ』(03年)で「第57回カンヌ国際映画祭」グランプリを受賞。その後、『渇き』(09年)、『イノセント・ガーデン』(13年)、『お嬢さん』(16年)など、唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた。6年ぶりの最新作となる『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。

 韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラーとなったり、決めぜりふが SNSで流行、BTSのメンバー・RM も複数回鑑賞するほどハマったと自身のSNSやYou Tubeで報告するなど、社会現象ともいえるブームを巻き起こした。韓国の“アカデミー賞”とも称される、最も権威ある映画祭「青龍賞」で最優秀作品賞・監督賞をはじめ7冠を獲得。先日発表された「大鐘賞」でも作品賞、脚本賞、主演男優賞の3冠を獲得するなど、国内の映画賞を総なめにしている。

 その勢いは国内に留まらず、米「ニューヨーク・タイムズ」紙や「ローリングストーン」誌、「インディ・ワイヤー」誌などが選ぶ今年の映画ベスト10にも選出されるなど、国内外から熱い注目を集めていた。

 主演は、『殺人の追憶』(03年)、『グエムル ~漢江の怪物~』(06年)とポン・ジュノ監督作品への出演で一躍注目を集め、ドラマ、アクション、時代劇などキャリアを通して幅広い分野で活躍しているパク・ヘイルと、アン・リー監督『ラスト、コーション』(07年)でヒロインを演じ、マイケル・マン監督の『ブラックハット』(15年)でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ

映画『別れる決心』(2023年2月17日公開) (C) 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED

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 物語は、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することから始まり、取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレにひかれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。

 パク・チャヌクの盟友でありNetflixシリーズ『シスターズ』も話題のチョン・ソギョンとともに手がける、二転三転する先の読めないストーリー、相手の本心を知りたいヘジュンとソレのスリリングな駆け引きが見どころ。

 「第80回ゴールデングローブ賞」の授賞式は、現地時間2023年1月10日午後8時から開催される。

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